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現代文学のちょっとした裏話(リメイク版) 第42話 「小説の神様・志賀と○○」


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284 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:08:40 ID:HXudW7h.

いろいろ思うところがあって、初心に帰りまして。

それでは、現代文学のちょっとした裏話。



285 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:08:54 ID:HXudW7h.

【小説の神様その1・志賀と「山脈」】

             _,..―=―=..、__
          ...ィ7'´|//ヽ|/.`ヽ ーー、_
            //  // //    /|/`ヽ
       /// /ノ/ /     /ヽ|/ |/ヽ
      //  // // // /|// /|/ // .l  ヘ
      .// /// / /|/.// /// /|/ // .lヽ .ヽ
     llノ//|. / / // // // /|/|/ | } l ヘハ
      {/ /// / /|/N/  / .// /|/ // .l lヽ .ハ
     ',lノ//|. //  // // // /|/|/ |  } l ヘハ
      ',l`ヽ// /ノ/ / / . _,,,≠-‐N/.l |ヽ ./
      ',N,r、///ーtュテ、/// / ,-‐tュチ|/|//} |/             志賀直哉のような文章を書いてみたいが……
       ',l{ ハヘ' ` ¨´|/´ i´  ` ¨´/|//l/               なかなか上手く書けないものだ。
        ハ、_ハ\       |        /l/
         >、 ヘ,         | ,      /ノ 、                どうしたら、あのような文章を書けるのだろうか?
      / ',lヘ|'\.               イl/'  \
      /    .',l/l,. \.  ´ ̄`   /|/リ   ∧
    /       ',.}  ',, \     イ  .} }     ∧_
, r '´/        .',   .',,  `ー‐'     lヽノ     ∧`''ヽ
  /          ',   ',        / /       ∧   `'''ー-、
 ./             ',    ',         l          ∧     ハ

             【芥川龍之介】

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 「現代文学のちょっとした裏話」……というよりも、
 「近代文学のちょっとした裏話」といいたくなるような、そんな大正時代のある日のこと。

 文学青年芥川龍之介は、どのように書けば志賀直哉のような文章を書けるか、悩んでいた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


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286 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:09:10 ID:HXudW7h.

      ,_-_;:ニ二,:`ヽヽ._
   , :.゙´:.:.:.:.:.:.:.:丶:.:.:,、:.:.:`l
.., ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._:.:.:゙:.:|,:丶二ヽ
.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__:.:l:.:r゙ー'´`ヽ',. ヽlヽ
´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:r ´!:.!      ヾ r.,', ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ l:l.  l:l      |.i/ |
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ll  ゙、_......_,   iィ;!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ ゙ - ´  __   ー'丶
;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{    ‐''て;:!    `ー-,
.l:.:.:.:.:.:.:.:.r 、'.、     `´     /
.' ,:.:.:.:.:.:.:|  `'            )                r .      , -‐ ,
 ,.丶:.:.:.:l_.,-‐テ7ー-,     , -〈                 |  l    , ´ ,.  ´
=- ._ `ヾ´l l / ゞ_.l__      |                    ,′ ´`ヽ_/ , ´
   ` ヽ'., ! '       `ヽ  __ノ               , ' l/´`ヽ ヽ /
      ゝ、_        ヽ´                /  ,l ´`ヽ  j
        '.,¨ー .、__,..    ,'                  !  l__,l、  /
         ',  r'- 、   l              /〈 r ´   /
         !  |    `ー .l、            _/   ヽ   /

        【志賀直哉】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 志賀直哉。
 このスレ的には、阿川弘之の文学の師、と言ったほうがいいかもしれない。

 簡潔な文章で、人間心理を深く掘り下げ、
 また、自分の視点・考え方という部分を肯定的に捉えた作風で有名であろう。

 そのような文体や視点などから、後の文士たちから「小説の神様」と呼ばれるようになる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



301 :読者作者入り乱れて乱闘中!詳しくは企画スレッドで![sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:13:55 ID:IIdb41ow

志賀直哉といえば、あの列車事故
あれ、別人だっけ?


287 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:09:27 ID:HXudW7h.

     !:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::\:::ヽ::::\:::\::ヽ:::::ヽ!::::}!::::l::li|
     j/:::l:::::!:、:::!::ト、:、:ヽ:::::`ヽ{、::::::\::::\{、:::::::::i::!::l:l !
      l:i:l::::i::i:、:l::lテ=-、:ヽ、_、::\_,≧ェュ、_、\:::::::::i::li::!::リ
     !ハト:{:!:i:トN{、ヒ_ラヘ、{ >、{ 'イ ヒ_ラ 》\::l::!:ト!!:l::l!
       ヽ i、ヽ:ト{、ヾ ̄"´ l!\   `" ̄"´  |::!:l::! j:ll:!
         !::、::::i      l            |:::/lj/l:!リ      志賀さんの文章は、読んでいて気持ちいいです。
           ヾト、:!               j!/ j|:::リ
          ヾ!    ヽ  ‐          /イ´lハ/        いつか私も……あのような文章を書いてみたい!
            }ト.、   r ===ァ      /' !:://
             リl::l゛、  、 _ ,ノ    /  |/:/
         rー''"´ト!::i{\       /  / !:/
        / ^ヽ  ヾ!  ヽ _,,、'´    /  j/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 簡潔で人の心理を深く掘り下げる小説……
 当時まだ駆け出しの文学青年だった芥川にとって、理想とする人物の一人だったのだろう。

 彼は、自分の師である人物に、このように尋ねたという。
 
 「私もいつか、あのような文章を書いてみたい。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


288 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:09:42 ID:HXudW7h.

                     r-、
          r-,          l l
          | .|          l l
            l l          l .l
            l l         / ./
          l ヽ  _ィ―‐t-v_' /
           ' ,  Y´ \_ヽ_く
            ソー'  /´ __二ニ>
            l_ィ┴' ̄・ .・ ヾヽ
           /___l ニ    人 ニ i _l        無理。
           /ー―l        _ノ´
          `ー--ト―ャー―''フl´
             /   、`,'a''´ ノ
            (    ヾミ   )
             `ーャ二ノー''´

              【夏目漱石】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 芥川の師……夏目漱石は、このように答えたという。

 「無理だね。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


289 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:10:25 ID:HXudW7h.

           / /                      _
          / │                     │ ヽ
         │  │                     │ ヘ
         │  .│                     │ │
         │  ヘ                      /  │
         │   \                    /   │
          ヽ     \ _,, --───-- ,_      /   /
           \    ∠  . .│     l `ヘ  /    /
            \/      │    │  \´     /
             /       .│     │    \   /
            /     ______      ゝ/
           / /─<゙´          `ヘ    │
          / /    `ー──────一゙\_│
         / /      ●       ●    ヘ.ヘ
        │.│   _                 │ヘ
        ││   ─      ●      _  ││         君にはああいう文章は書けないよ。
        ││         _人_     ─  .││
       / ヘ                      ││         無論、僕にも書けない。
   __│  /\                     / │
  ∠   \/   \_                /  │
 │          │  ̄──________/ ヽ   \  
   ̄\      /丶             │    \_∠ ̄\
     `ー── /   \   __     /\     ( )    )
          /     \/   \  /   ヘ      _/



                                            ,...::´:.イ:::::i:::\:::::`:..、
                                           /.::/.:::!i:::::i::::::::ヽ::::::::\
                                          ,.':/::/::::i:::::!i::::::!:::ヽ:::::!:::!:i:::.:ヽ
                                       .. /::/::::!:::!::i:::::!i::::::!::::::::::::!:::!::!::i::::!
                                         i:::i::i:::|:::i::::.::::i:!:::::i::::::::::::i::::!::i:::i:::i
                                         |:::i::i:::|::::ヽiヽリ、::::!::::::::i::|::::!::i:::i:::!
                                         !ヽ::ト、!ヽ:::jィ赱ハ::!:j::i:::i::! ヽ::i:::i::ト、
                                           ヾ7  ´   ノノ |::i/:::! j:::i:::iリ
                どうしてでしょう?                 〈 _      i/ ヽiイ:!::i:::i'
                                       .      ヽ_.. _       /   トj:::iN
                                       .      iー     / /```ヽ
                                              ゝ--rrf´ /   ,  ´\
                                                トi´/  , ' ,...:':::::::::::ヽ
                                                i !j , .', .'.::::::::::::::::::::::::::i
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「君には、ああいう文章は書けないよ。無論、僕にも書けない。」

 漱石は芥川にそのように言ったという。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


290 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:10:41 ID:HXudW7h.

   |  |            ノ   /
   ∨ ヘ、_, --―;―- 、/  /
    ヽ //   /    く  /
      / l     i′   ` イ
    _,レ┴─‐┴- 、_   ,」
    //`ー―――一'^ー、´ ヘ
   // ・    ・     L_ヘ           僕も君も、文章を「考えて」書くからだよ。
  ,l に  ・   ニ    |   ヘ
 ∠.人  _人_       ├‐ ''゙´ヘ         志賀君は文章を「書こうと思わず」に、
    > 、_        _人___ノ         「思うままに書いている」からああいう風に書けるんだ。
   /          `ヽ
 / ┌i⌒i⌒i⌒i_       \
./    l i i  i l )  l    |
    ヽ     /   l    j

                                  !:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::\:::ヽ::::\:::\::ヽ:::::ヽ!::::}!::::l::li|
                                  j/:::l:::::!:、:::!::ト、:、:ヽ:::::`ヽ{、::::::\::::\{、:::::::::i::!::l:l !
                                   l:i:l::::i::i:、:l::lテ=-、:ヽ、_、::\_,≧ェュ、_、\:::::::::i::li::!::リ
                                  !ハト:{:!:i:トN{、ヒ_ラヘ、{ >、{ 'イ ヒ_ラ 》\::l::!:ト!!:l::l!
                                    ヽ i、ヽ:ト{、ヾ ̄"´ l!\   `" ̄"´  |::!:l::! j:ll:!
                                      !::、::::i      l            |:::/lj/l:!リ
                                        ヾト、:!               j!/ j|:::リ
          なるほど!                         ヾ!    ヽ  ‐          /イ´lハ/
                                         }ト.、   、 __ _ ,    /' !:://
                                          リl::l゛、           /  |/:/
                                      rー''"´ト!::i{\       /  / !:/
                                     / ^ヽ  ヾ!  ヽ _,,、'´    /  j/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「文章を書こうと思わずに、思うままを書いているから、ああいう風に書けるんだろう。」
 「僕も君も考えて書くタイプだから、真似出来るはずがない。」

 漱石は芥川にこのように諭したという。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


291 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:10:54 ID:HXudW7h.
             _..,,__,,....,,_
           "i`::::ヽノ::.;,..::`rヽ
         ../":|::、:/^:;;:::ヘ^:::::;:::ミ> て
         |.;;ミ|::/::/`"\:ヽ"イ::;ヽ て
         {:ミレ レ    、|/ 彡:::>
.            ({ ●    ● U }、:}          や、ヤバイ!
         ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃Yノ
.      /⌒ヽ_、ヽ、  ゝ._)     /⌒i          まったく書けなくなった……
       \ / ヽ>   __  ィj/  /
.         〈    ∠_{ _// ヘ._ ∧
         \      辷「´     ノ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 もっとも、このような執筆スタイルだと、
 まったく考えてないのだから、何も思いつかなくなると、本当に何も書けなくなってしまう。

 実際、志賀は寡作の作家で、長編小説は「暗夜行路」のみ、
 しかも完結まで25年をかけて執筆しているのだ。
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292 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:11:18 ID:HXudW7h.

::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈
::::::、-'//    ,':/  `""ヾ∨:ヘ
:::r ' |::!   |::|    U |::| }::ハ
::>  」::|_   i!::!      _!」 !ハ}:|
/   レ' ¨"≠レゝ  / リ/ j/
    "モテエ    ,'ェァ /
  J        、   {             ……というわけで、夏目さん、済まない。
         u     ヽ |
i            _ノ /             また書けなくなってしまった。
ヽ     ,  ____  /
 \    ` ー--- ' , '
   ヽ  u    ./
     ヽ __ノ

                                        |  |            ノ   /
                                        ∨ ヘ、_, --―;―- 、/  /
                                         ヽ //   /    く  /
                                           / l     i′   ` イ
                                         _,レ┴─‐┴- 、_   ,」
                                         //`ー―――一'^ー、´ ヘ
                                        // ・    ・     L_ヘ
          ……まあ、しょうがないですね。          ,l に  ・   ニ    |   ヘ
                                      ∠.人  _人_       ├‐ ''゙´ヘ
                                         > 、_        _人___ノ
                                         〉 /⌒ヽ` ̄二 ̄,ヘ
                                         /_,ヽⅰ.ノイ´   / l
                                         〕 、) ̄_ノ、  /  ヘ
                                         ト--' └i ヽ_ノ     )
                                         |     ` ̄´   r '′
                                         丶、_     _,. - '′
                                           ` ̄ ̄´
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 そんなわけで、書けなくなるたびに、
 当時朝日新聞に所属していた夏目漱石に詫びを入れに行ったようである。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


293 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:11:39 ID:HXudW7h.

【小説の神様その2・志賀と多喜二】

                                     |~|
                                      | .ヽ
                                  _  ノ  \    _
                                   |ヽ_/    \_//
                                 √_  ._     __.(
                                 ) (.ヽ´\  ./   ̄
                                 ⌒_   .\/
                                .ノし~|
                                |   |
                                <   ヽ
                                /    |
                                /    /
              ___.  ,.-ーー 、        /   _(
             / @  \ミ((`ソ")     _/   /
             |    @ ミd ゚∀゚)_   ._/   .|
             \@    >O,,_O<(_ ‐~     .|
               ̄ ̄ ̄ (_,,つ/        /
             _.-‐"~   "し'´         |
           _ /___ ,,__....._,...,_  ._      (~)./
         <" ~ し、_.ノヽ- \ ]  (`‐‐-´~U⌒.|,/
         ヽ,   く ~|._.-‐.v´| /
          /   /       ~
         ヽ∩/~
           ´
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 志賀直哉は引越し魔と呼ばれているくらい、引越しをするのが好きだった。
 その回数、なんと26回。

 比較的有名な住処としては、我孫子市や奈良市などが有名だろうか。
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294 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:12:01 ID:HXudW7h.

           oooooooo
        ooooooooooooo
       oooooooooooooooo
      oooooooooooooooooooo
     ooooo       。     o
     ooooo_,,..-‐-、    ィ-- 、o
     oooo  _,,..--、   _,,..--、|,
    i〃ヽo  -===-  .i:-===-|.l
    l ォ-、          i:     .i,
    ヽー         y     | l         ……スレ主、地獄に堕ちたいようですね。
     〉  ,      _     l |
    /:ヤ |キ     -,---,-   .l/、
   /::::::ヽ_| \     ̄   /:::::\
  /:::::::::::|  ヽ``丶、.___, -'" ヽ:::::::::"'--,_
, -'"::::::::::::|    ヤ_ ::::::::::::/   |::::::::::::::::::::/
:::::::::::::::::::::|     ∧ ヽ ̄ ̄\  .|:::::::::::::::<

      【奈良の大仏(本人)】

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 これは、志賀が奈良に住んでいたころ……
 昭和6年(1931年)の話である。
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295 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:12:20 ID:HXudW7h.

         _ ____
      //: : : : : : : : : >、
     /: : {: : : : : : : : :/: : : :\
     ヽ-  ̄ ̄` ー-:: _: : : : : : :\
     /-―― -.__  ヽ : : : : : : :ヽ
    /.: .: .: .: .: .: .: .: .: ‐  \ : : : : : i
   /.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: \ \ : : /
 ∠イ.: /.: .: .: .:/.: .: .fィ l.: . N_ヽ、j:/
  ル.: /.: イ.: .:/ .: ./ {i_l |.: .:l iソ !:〈
   |/ l.:/ .: /.: .: .l .: 〉 i.: .:l ` 从::!、              志賀先生……はじめまして。
     ソ.: .:l/.: .イ. /i l.: .!  _」 トv‐、‐-、
     /.: .: イ.: / Vリ l  V c┘ | イ { r→、          小林多喜二です。
    ル/l/l/l/::: ‐-ヽ_ /   l ヽ Ll_t }
    l::::::::::::: >    !  ゝ ‐ l
    「 ̄ ̄ ̄ ̄`ー―┴――、 ヘ (  /
   /         /      l/ニニ= 、<
  イ         /       l    ヽ〈
 / l         l        l_   /
. 〔 l_ -―┬―¨ \  こ二ニ‐ニ〕  /
  ヽl      !     \      \/
   i|      l       \      〈
   l     l         \    \

       【小林多喜二】

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 その日……ある人物が志賀の元を訪れた。

 小林多喜二。
 「蟹工船」「党生活者」などの作品で有名な、プロレタリア小説の名手である。
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296 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:12:36 ID:HXudW7h.
                       /
                      /  ____
                  ,、r=:l:レ´:::::::::::::\
                /:::::::::::|:l::::::::/ ̄:::::¬:、
                  /::::::::::::::::i::{;::::/::::::/: ̄::::::::`ヽ
               {::::;ヘ::;ヘ:ヾ∨:::ヘ:::::/ヘ:::::::::::i
                 ノ:〃"`!/'''""`゙゙``ヾ;!`ヾ!:::::::::ハ
              {::::リ  ¦        |!   jミ::::::::::)
               )小´¨\    /丁¨` ミ:::::{
                 〈::::', r==、    ,、r=、  !::::::ハ
               )┤弋シ     弋リ  リー、/
               {`:|     }         ⌒}
               ヾ:',   〈         んノ             遠路はるばる……よく来た!
                  ヽ    __ ___,    /ソ
                  \   、     /リ
                   \     /  L
                 /「ヽ ヽ - ´   ノ ト、
                /::::::|   〉ー、  ┌''´  l:::::\
            _..,、.r::':/::::::::l  ∧ oヘ. ハ   l::::::::::ヘ:.、、
      _..,、.r::'::"´:::::::::::/::::::::::l /<ヽ_ ∨ ∧  l::::::::::::ヘ::::`ー:、.,_
   ,r::'::"´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::/::l_/´\γ;⌒;;/ヘ_/l::\:::::::ヘ:::::::::::::::::`::::..、
  ,'::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::/::::::::l     ';;;;;;;;7     l::::::::\/::::::::::::::::::::::::;::`,
  ,'::::::::::::::::l::::::::::::::::::::/:::::::::::::::l      〉ー〈     !:::::::::::::\:::::::::::::::::::::::i::::::',
 ,'::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::l     i;;;;;;;;;i    l::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::;::::::::',
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 志賀も、多喜二を快く迎え入れる。
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297 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:12:54 ID:HXudW7h.

                  _ _ __
                 ,,<゙  ( )    "゙> 、
              /       ′         彡 \
             /       /           彡∧
               /                  彡]
            {        丨             彡イ
            \      !        ,,≫彡彡|
                 {`ー-〟⊥___,,〟≪ .彡彡彡ヘ
                バ. ー ..__ ____ _彡 ,,イ  ノ八
              ノソへ       ,,/、ノイ ,か人
              厶ハ爪赱ケー-ァ'グf赱ジノソソリ八
               ヘ从    '     ,ノンノハ
                   j、   j)     从,人        先生には、数々の手紙でのご無礼、お許しください。
                  r リ丶  ー -‐   ,ク乂!ヘ
               {{ 'リ'ハ>..`_, イ゛/|リ  }}
                  ∨ ,/リ  | _√` ,,\ ク、
         ___,,〟ー<゙V',人 /{_/ ゙} /〕,〈  \_
          /{       へミミY ,4  レ゙ ./  {     ヽ,,_
         { i         ヽミ |0 ー':/ /          >、
      ,,ノ  .}           ゙∧. {   //`           ィ,ノ
       _V  .i          ヘト0/         /,// }
     /  \!'Y             r゙イ    ,,.= 、  //   /
    /   ゙\}∧、_ _         i :|    {{ Y }} /\    ハ
  /    ソ  A   〝「 '' - i :| -  ,, ゙''_ '' _ 」   Y イ
/     / ン'゙ Y   |     i◎!     「  /|  /.  |
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 実は小樽商高時代から多喜二は志賀に心酔し、何度か書簡を送っていた。
 またそれに対し、志賀も返事の書簡を送っていた。

 そういうわけで、書簡を通じては幾度となくやり取りをしていたのだが、
 直に対面するのは初めてであった。
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298 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:13:12 ID:HXudW7h.
             ,, ''
            r‐{!─--...、
          /:::::ヘ::::::,::'::::::\
             〉ヾr-rik ,:::::/::::〈
          〈::::/ メ、| `「∧:::::::}
             }┤ェァヽ ノ'"`}:::/             はははは、別に無礼ともどうとも思ってないよ。
          ヽ|   j  ⌒/ }              私のほうこそうれしかった。
            !  r===ァ /ノ
              ヘ. |   /ノ                それよりも、麻雀か将棋でも、
          /i/ l\ ー .イ|、
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、           打 た な い か 。
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ.
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  |
_|      |.|-<    \ i / ,イ____!/ \
  .|     {.|  ` - 、 ,.---ァ^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{   ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
  }/ -= ヽ__ - 'ヽ   -‐ ,r'゙   l                  |
__f゙// ̄ ̄     _ -'     |_____ ,. -  ̄ \____|
  | |  -  ̄   /   |     _ | ̄ ̄ ̄ ̄ /       \  ̄|
___`\ __ /    _l - ̄  l___ /   , /     ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄    |    _ 二 =〒  ̄  } ̄ /     l |      ! ̄ ̄|
_______l       -ヾ ̄  l/         l|       |___|


                                                  ,_____
                                                  /         ヽ,
                                                 ヾ           \
                                                 ⊆二二二二⊃o   /
              すみません。                       ∠,_____/ ̄ヾ,,_」
                                              〃_{ ノ レイノ`\ リ| l│|
              どっちもできないんです……        .         レ|l ●   ●  从6),ゝ
                                       .         ⊂⊃ 、_,、_,⊂⊃. /ノ
                                       .            /⌒l,、 __, イゞ
                                                 /  /:::| /:>:::::ヽ
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 志賀は、多喜二に麻雀か将棋をやらないかと誘ったようである。
 しかし多喜二は麻雀も将棋もできず、それを断った。

 当時、文壇の人々の遊びとして、麻雀か将棋は必須のものであったと言われている。
 それができなかった多喜二は、やはり文壇の枠から外れていたと言えようか。
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299 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:13:27 ID:HXudW7h.

      _,,....,,_
   ,r‐:":.:.:ヽ!:.:`ヘ
  .r'ー--:.:._:.:.:.:.:.:.:|:`'i                  ,,______
  i:.:.:.:.:.:ィ-{:.!"´゛!:.}、:.lヽ                /          ヽ,
  }ニニ{l/__l/   |ノ__i:}                 ヾ             \
  l_:.:fリ  `'  '´  |                 ⊆二二二二二⊃o   /
 f Y   ̄  i  ̄ |                ∠,______/ ̄ヾ,,_」
 ヽ,_      〉   l                 〃 {_{\レイノ  /リ| l │ |
    }、   _   /                 レ!小l●    ● 从丿l、,ゝ
    | ヽ    /                   ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃.レ´ノ
  ,,rへ、_ ` 〔´__                 /⌒ヽ_ 'ヘ.   ゝ._)  .ノ/⌒i
/l :ヽ、 ゙7'r'Yヽ、゙ー、               \ /:::::ヽ>,、 __, イァ/  /
: : |: : : ヽ/、;:;;;}イ: :ヽ: \       .        /::::::::::´::::∠:::| /_{ヘ、__∧
.: :.>': : ヽ/::::| .l: :<: : ヽ             `ヽ::::::::::::::::::ヾ▼〃ヾ::::,,ノ'
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 まあそんなわけで、結局軽く酒を飲みながら、雑談をしていたようである。

 文学談義はほとんどなかったらしい。
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300 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:13:49 ID:HXudW7h.

      ,_-_;:ニ二,:`ヽヽ._
   , :.゙´:.:.:.:.:.:.:.:丶:.:.:,、:.:.:`l
.., ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._:.:.:゙:.:|,:丶二ヽ
.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__:.:l:.:r゙ー'´`ヽ',. ヽlヽ
´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:r ´!:.!::::::::::::::::ヾ r.,', ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ l:l.:::::l:l::::::::::::::::::::|.i/::|
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/::::ll:::::::゙、_..:.:..._,:::::iィ;!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ::::゙ - ´:::::::__:::::::::::ー'丶
;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{::::::::::::::::::''て;:!::::::::::::`ー-,          多喜二君。
.l:.:.:.:.:.:.:.:.r 、'.、     `´     /
.' ,:.:.:.:.:.:.:|  `'            )          プロレタリア文学は「主人持ちの文学」だ。
 ,.丶:.:.:.:l_.,-‐テ7ー-,     , -〈
=- ._ `ヾ´l l / ゞ_.l__      |         君なら……主人なんて必要ない文学が書けるはずだよ。
   ` ヽ'., ! '       `ヽ  __ノ
      ゝ、_        ヽ´            君には、「人をうつ」力がある。
        '.,¨ー .、__,..    ,'
         ',  r'- 、   l
         !  |    `ー .l、



                                       `::ー---―‐¬''"フ彳/ハ
                                       _:::::::::::::::::::.:. .,ィキテ'//i^iハ、
                                       ゝ='フ¬メy'´.   ̄/イ/l,ノ ハ、
                                       `    ´ ´    ,//イj ヘ、
              ・ ・ ・ ・ ・ ・                  ゝ、   、._.,    /´/`
                                       ヾ、   ー--‐'  /i从`i
                                       `"`ヽ、 `~  ,. 'rr'"}ヾ; l
                                        ヾ" rー、 ̄ ./:l ./ソ' /、
                                       、__,!:、:l:  l゙i ./ |。'/ '> \
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 ただ、書簡などを確認すると、
 どうやら志賀は「プロレタリア文学の党派性」についてだけは批判していたようだ。
 共産党の強い影響下にあることを指摘して「主人持ちの文学」と評している。

 おそらく多喜二と過ごす時間の中でも、このことは言っていたのではなかろうか。
 そしてそれに苦笑する多喜二がいたような気がしてならない。
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302 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:14:07 ID:HXudW7h.
                                 -―(⌒)=‐- 、
                                 , ' ´   / T      丶
                          /   /   │        \
                             /    , ′     |           〉
                            \  〈      |        /
                              〉、  }     |        ,/
                          _∧ ` ー- .. __∠ __  -‐≦/
                         / ィ_〉__ ー-=ニ.´_ ..  -‐≦´
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                            /    '´う´ ̄ ´
                       /     ./´
                        ノ     /
                       /    /
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               /    /      `_フ: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
              /    /         ´ 7.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
             /    /           /. : : : ZTメ: : : : :._: : : :./: : : l
            /  __/         イ: : : : :y'l:rヽ/: : : :. イ::`メl: : : : !
          〈   ´  \           厶ィ: : : l 弋ノ'´ !/ y'ir:ヽ j: : : :,′
          丶      \r‐、       |: : : |          弋ノノ: : : .′
                \     ,/   \      人: 从   、     イ: /´)
                \  ,/      ヽ‐ 、    l:ハ   、 _     ノィ-‐个       泊めていただき、ありがとうございました。
                `y′       Y´ ̄\  l:\        .イ: :.人「`
               /           / ヽノィ ノ` ー ≦〔:/`'´
                 /            /   「厂ノ _____〈>
              厶__         /     厶r ′/ 〉    │
                    `ヽ.  ∨.,     | / 厂 /     _」、
                    \、/     ノ-‐ ′ '-‐=≦´   >‐- 、
                    /    o           /      l
                       Y                       |
                    |                           ヽ|
                    |   o              |          ∧
                    |                  ,ゝY     /  l、
                     /!`             /`ヽ!  ′      ヽ
                 /│               /  /∨/ ′    〈
                   / ,!              /   /   〈 /         \
                     /  o         /   /    │     _..=-‐='
                 /               /   /      └=r ' ´ |'´
                   /               /   /         l   │
                 /                /   /l         |   │
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 結局夜遅くまで、そんな雑談を二人はしていたようである。

 多喜二は志賀の下に泊めてもらい、翌朝、旅立った。
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303 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:14:32 ID:HXudW7h.

                  .. -‐O=- ._
                /  / T    ヽ
                  〈  〈    |      〉
                 `) ノ    |   _,,/
               /` ー-=≦.. _-=≧′
              〃´>.___. ィ´
              /  /´
              ノ  /
              / /      . -‐ゝ- .
.          / /   、__../::::::::::::::::::::::::ヽ
.          / /    `7::::::::::::::::::::::::::::::::::.
        / _,/       イ:::::;ィiri.ィ::,ィz≠!:::::l
.       '、  \      イィ::i!!ゞ'' !' {r刈:::::メ
       \  У\   人从   '   イ:/´)゙
        \/   `Y´ ̄ >へ`_ー_ .ィ升ヘ!
            /    /  /「厂/__.. ィ、
        ム___  ∨ .  |r'´/〉  │
           \/  /./ '-‐≦´>=-、
            /   ゚      "    |
             |          i     ∧
             |  ゚       ゝY    ト、
             /!`       //∨ ′  〈
.            /        .//  〈/     ヽ
           /  ゚     ./ ./    Lr‐=≦-‐'′
          /         ./ 」     |   |
        」._      / /ゝ-[.       |   |
         [_  ̄〃 ‐-= ,‐-'i     |   !
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 結局、それが最初で最後の対面となる……

 1年半後の昭和8年(1933年)2月20日。
 小林多喜二、逮捕される。

 そして、翌21日……死亡が発表される。
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304 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:14:49 ID:HXudW7h.

             ヽ { レ'´  / /    /´ ̄ ̄`ヽ
            >ゝ\  l / / /      ヽ丶
            / {  > ヽ { /⌒V'´ ̄ヽヽ     ハ
            ヽ ヘ ! 厶V{/ /l |    Vl≧   `ト、
            〃オ''l 「 "゙`´   !l  , イ¨ jl ヽ   ヽヽ
           /イ | _{ l     、_リ/ ___,_  ミ_>‐マ仆j
           / ハハ 下二ー、   ´仟歹 ’    匁} 〉
            { l.  }∧tヘヒ弍 }   ´         r‐1イ'
           ヽ!  ゙ヽ', ´  ノ           、_//
                l     ヽ           ∧ /         ・ ・ ・ ・ ・ ・ な ん で だ !
                ヽ             / Y_
                 丶   rz=ニつ    ,イ  }八 __
                   \   ‐    /   /  〉 \
                    \    /    /  /   ヽ_
                     >ーく    /   /     | `ヽ
                     / /   ,ハ  /    /     |
                 , イ  1  { ’ 斤ヽ   ,/     |
              , -‐'´ /   :|  ∧ / ノ ∧ /      l
           /厂   /    |l ∧ ∨ ル'  y′      l
          / /     {   _/レヽ/゙ ̄¨ヽ//  ̄`ヽ、  /
          /  l    r'´ ̄  l  }_  / /      `く

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 志賀直哉の下にその知らせが入ったのは、2月22日のことだった。

 「小林多喜二 一二月二十日(余の誕生日)に捕へられ死す、
  警官に殺されたるらし、実に不愉快、
  一度きり会はぬが自分は小林よりよき印象をうけ好きなりアンタンたる気持になる、
  不図彼等の意図ものになるべしといふ気する」

 同日の志賀の日記には、このように書かれている。
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305 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:15:09 ID:HXudW7h.

  ,/::::..:;;;:::..::.:;:;:;;;;;;;;:.:.:.:;;:;:.:.:.::;:;::;.:ヾ,,
 メ..:;;;:.;:..::;;;..:.:;:;:::::::::::::;.....:;:.::;.;:.::;:.:;:.;:.:ソ、
 {`;.::;;;:;:;::;.;;;.::::.:;.:;.:;.:.:.:.::.:.:.;:.;:.;:.;:.;.:;:.:.;.:;.:;:}
. ,ゝ:;:;:へvヽへ、、.;;:.:;::.;:.:;;.;:.;.:;..:;.;.:;.:;:.;:.;:;彡
(∧,メ`ヾ:\.\ソ `ヽ,.;:;.:;.:;.:;:.:;.:.:;.:.:.:..:.;.;::;:ゞ
//f.   `、|  リ  ヽ.;:.;::./テミヾ,;:;.::;.:.::;;:.}
/ {    レ      メ;:/〃 i| }.::;.::.;;:::;..}
 `、   ,,,,,,.彡     y イ,,//:;:.;;:;;.;:.:;彡
  ト、.ゞ"'、,_ニ-=     , こ八.::;;:.:.;:;.:;.}
   、;}           rソ  ヾ,;,;;;:;.:.}
   y           i   ヽ:;:;::リ
   <  ,         .ノ.    ヾルi
   `ゝ"       . /:;.:     >、|
    ` k=--    /:.;:;.:      ヽ,,
      ゝ    /:;::;:;       / ゝ、
   ,, -=^ヽー へ、        /    ヽ
 ,-""        ヽ     /       リ;,
イ            \  /          ヾ
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 さらに2月24日、多喜二の母、せきにこのような手紙を送っている。

 「拝呈

 御令息御死去の趣き新聞にて承知誠に悲しく感じました。
 前途ある作家としても実に惜しく、又お会ひした事は一度でありますが人問として親しい感じを持って居ります。
 不自然なる御死去の様子を考えアンタンたる気持になりました。
 御面会の折にも同君帰られぬ夜などの場合貴女様御心配の事お話しあり、
 その事など憶ひ出し一層御心中察し申上げて居ります。
 同封のものにて御花お供へ頂きます。

 二月二四日。志賀直哉。

 小林おせき様。」

 なお、この手紙は、この後とある雑誌に発表されているが、
 「不自然なる」という言葉が消されていたという。
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306 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:15:27 ID:HXudW7h.

【小説の神様その3・志賀と阿川家】

      ,_-_;:ニ二,:`ヽヽ._
   , :.゙´:.:.:.:.:.:.:.:丶:.:.:,、:.:.:`l
.., ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._:.:.:゙:.:|,:丶二ヽ
.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__:.:l:.:r゙ー'´`ヽ',. ヽlヽ
´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:r ´!:.!      ヾ r.,', ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ l:l.  l:l      |.i/ |            小林君のこともあったしな……
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ll  ゙、_......_,   iィ;!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ ゙ - ´  __   ー'丶           よし、参加しよう。
;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{    ‐''て;:!    `ー-,
.l:.:.:.:.:.:.:.:.r 、'.、     `´     /
.' ,:.:.:.:.:.:.:|  `'            )                r .      , -‐ ,
 ,.丶:.:.:.:l_.,-‐テ7ー-,     , -〈                 |  l    , ´ ,.  ´
=- ._ `ヾ´l l / ゞ_.l__      |                    ,′ ´`ヽ_/ , ´
   ` ヽ'., ! '       `ヽ  __ノ               , ' l/´`ヽ ヽ /
      ゝ、_        ヽ´                /  ,l ´`ヽ  j
        '.,¨ー .、__,..    ,'                  !  l__,l、  /
         ',  r'- 、   l              /〈 r ´   /
         !  |    `ー .l、            _/   ヽ   /

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 志賀直哉は、白樺派作家としては珍しく、戦後の文学者の戦争責任の追及から外されていた。

 志賀自身、実のところ戦争賛美的なことも少しは言っていたのだが、その数が極めて少なかったこと、
 また、小林多喜二との関係や、戦後新日本文学会に参加したことなどが、
 戦争責任追及がなされなかったことの理由といえよう。
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307 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:15:56 ID:HXudW7h.

  l::::::::::::::::::|_!::lヽ::::::::: ハ::::::::::::::::::::::::::::::::i、::!
  !:::::::::::::::::l-‐ェ!;ト ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l `
  l:::::::::::::::::「(;;;)ヽ、__、::レ'´l:::::::::/l、:::::::::::::l
  !:::::::::/l:::l__,,,rタ"゙、;!)、__!::::/ノ 〉、::::::::l
   l::::/ lヽ!    _ _   l;/´  ! >、::l
  ノノlヽ、_!    r――‐┐   /_ノ:::|               志賀は戦争に協力しているだろうが!!!!!
    l::::::>、   レ,二二ェ!  /i:::::::::::l     __
    l:::/ /::ヽ、 `ー-―-' ,ィ'::::!\:::::l    (ヽ>r‐ 、      ついでに、私はあいつのことが嫌いだ!!!!!
    レ' ム-''´lヽ、  _,,./! ゙ヾ!__ヽ!    ヽ´ヽ、ヽ
            !   ̄     レ;'´  |  (,ゝ、 \ ヽ l、
        /| _,,.-/´  ;; .,,,-!  ヽ、 ヽ、 | | ! l
       / 斤'"〇 /´    ,;;:''" _,l_   ヽ ヽ/  l | l
      /; l、」_,,/     '' ゙;;/  ヽ、   〉  `ヽ  l/
      /!,r''´!/  /     ';,/"゙''':;,,,,;;'' \ /     ,!
    / l ,;;  |l  /`'';, ,,   /   ,;;''"゙''   l     /

         【太宰治】

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 もっとも、太宰治などは志賀の戦争責任を糾弾している。

 ……まあ、元々太宰と志賀は仲が悪い(っていうか太宰は先達の作家の多くにケンカ売ってる)ので、
 その辺、腹いせとかそういうのもあったりするのだろう。
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308 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:16:15 ID:HXudW7h.

             ヽ { レ'´  / /    /´ ̄ ̄`ヽ
            >ゝ\  l / / /      ヽ丶
            / {  > ヽ { /⌒V'´ ̄ヽヽ     ハ
            ヽ ヘ ! 厶V{/ /l |    Vl≧   `ト、
            〃オ''l 「::::"゙`´:::::::!l  , イ¨ jl ヽ   ヽヽ
           /イ | _{ l::::::::::::::::、_リ/::::___,_:::::::ミ_>‐マ仆j
           / ハハ 下二ー、:::::::::::´仟歹 ’:::::::::::::::匁} 〉
           { l.  }∧tヘヒ弍 }:::::::::::´:::::::::::::::::::::::::r‐1イ'     共産党という党派に組み込まれるんなら、
           ヽ!  ゙ヽ',::::´:::::::ノ           、_//      俺は抜ける!
                l     ヽ           ∧ /
                ヽ             / Y_
                 丶   rz=ニつ    ,イ  }八 __
                   \   ‐    /   /  〉 \
                    \    /    /  /   ヽ_
                     >ーく    /   /     | `ヽ

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 話を志賀に戻す。

 そんなわけで新日本文学会に参加した志賀であるが、すぐ離脱してしまう。
 理由は、新日本文学会が共産党の党派活動に与してしまったからである。
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309 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:16:35 ID:HXudW7h.

                            ___
                      /___
                    r‐{{´:.:.:.:.:.:.:.:`:.:.:...、
                      /ヘ/ヘ:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
                   /イ: ://ヘムイ!,イ!:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
                    | Vハ!   |:! !l' ミ:.:.:.:.:.:.:.i
                        }ヒゝ   _,リ__/  ミ:.:.:.:.:.:/     自民党はだらしがない。
                      ノ` ノ  弋ソ ` ヾ:.:.:.:/
                        i 「     ̄´  イこン      ……一度、共産党に政治をやらせてもいいのではないか?
                      _,ヘ. _       _フ
                _ .....:.:.:.:.:./:∧   `   ノイ!:ヘ:.`:.:.: - . . ._
            /:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.iゝ-- <  l!:.:.:ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:ヽ
           /:.`ヽ:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:l `r.、  ∧ l:.:.:.:.:ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:',
              i:.:.:.:.:.:i:.::.:.:.:.:\:.:/!/ヾヽイ ハ/!`:.:く、.:.:.:.:.:.:.:.;:.:.:.:}
.            _j:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.iー:´:.:.:l `l::::::::l′ |:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:/:.:.:./
            /ヽ:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:l   V:::/   l:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:./:.:.:./
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 そんな共産党の党派性を嫌っていた志賀であったが、
 一方で保守本流(まあいうなれば自民党)の政治がふがいないと見えたとき、
 よく「一度共産党に政治をやらせてみたらいい」と言っていたという。
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310 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:16:55 ID:HXudW7h.
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       ,′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. V.:.Ⅳ |/   V.| \.:.:.:.| \|
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     从.:.:.:.:.:., ┐:.:.:.:.:.:. イ .:.|  ' ̄じリ㍉   /_`,ハ/
       jイ.:.:.:.:/ -ミ.:.l.:.:.:.:.:.:| .: |  `ー‐'    j{ じ /.:.|
      |.:.:.:〈  (ヘ.:ト、 :.:.: ト、.:|          〈 ̄ レヘl
      ∨.:.:.\ ` リ、', .:.:| リ             \ |
         Vヘ.:.:.:ヽ __ ,ハ :|            ノノ       先生……先生は共産党の本質を知らないのでは?
            Ⅵ.:.:.:. ∧ V           '´ イ
         リ|.:.:.:.:.川\      /´ ̄ ア /レ        共産党は中国やシベリアでどのようなことをやっているか……
           Ⅵ.:.:.:,イ  \      ` ̄二'"/
           イ^V      `:...         /
.         __r┴- .__         ‐ァ-- '′
       /',、|      ̄ ¬‐- 、 ├- _
       /','、,',、\        /L |   丨
.     /`ヽ、','、,',、',\     / 丨`ー┐「  ̄ ̄ 7
  /','、,',、',、\','、,',、,'、\   /   ノ (`) 卜} =ニ 厶- .. __
<´','、,',、','、,',、',ハ','、,',、','、,',\/\ (    | |    /','、|','、,',、,\
','、,'ヽ、','、,',、','、,',|','、,',、','、,',/\. \    レ′  /','、,'|','、,',、','、,ト、

                【阿川弘之】

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 それを聞いて反論するのは、大体阿川弘之だったようだ。

 阿川は太平洋戦争の頃、中国で諜報活動をしており、
 中国共産党がどのような状況か、ある程度知っていたのだ。
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311 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:17:15 ID:HXudW7h.

                   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
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          !/f r.|::::::::!  (◎)     `'ィニ二_ /:::::::::!
               k.ヤ!:::::::! u         (◎),. /::::∧::|
           |∧`Y::リ           i  u   //|/  ヾ
              !Tヾ  u.  __j_      //ノ    さらに、松川や三鷹で機関車を転覆させ、
             ヤ. ヽ.     |゚д゚ ) |   ,.イ:/      国鉄の下山総裁をぶっ殺したのも共産党ですぞ!
              r<´|.  \   |( ゚д゚ | / |/
             !  `丶、.  \  ̄ ̄u/          アイツらは私の好きな鉄道を奪おうとしている!!!!
           _/     `'-、. `'ー-r<´
       , -'" `ヽ、      `ヽ、 f`, \
     , -'´    ヽ `ヽ、      >く_Lr'´`ト、
   /        ヽ  \  /ヽO〉 |`r、.| `丶、
  /           \  \/\r‐=<. !`    `ヽ,
  /    _ --‐     ヽ    ヾ   ! ヽ      i
 /   /            !     `トー〈   !    /  |

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 さらに、実質田舎で隠遁生活をしていた志賀と違い、
 阿川は戦後混乱期に共産党がやった(とされる)いろいろな事件を知っていた。

 そういうことを知っていた阿川にとって、
 共産党による政権は絶対に許してはならないものであった。

 そう、共産が政権を奪えば、自分たちの自由がなくなってしまう……
 当時、反共的な考えを持っていた人たちは、そのような考え方を持っていたのだ。
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312 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:17:30 ID:HXudW7h.
                                       て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
                                      ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
                                  ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
                                  "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"
                                      ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_  __,,-''"
                     ::::::::::::::::::::\::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ.,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
                     ――::::、::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}::二-''"     .--i|     .|i          "- ;;:::`、
                     ::::::::::::::/ > 、;; ;;ヘ;;;;'::::::::;ヘ:::::〈      ̄"''---  i|     |i            ヽ::::i
                     ::::::、-'//    ,':/  `""ヾ∨:ヘ __          i|     .|i          _,,-':/:::}
                     :::r ' |::!   |::|       |::| }::ハ::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
                     ::>  」::|_   i!::!      _!」 !ハ}:|;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
                     /   レ' ¨"≠レゝ  / リ/ j/       ̄ ̄"..i|       .|i
      うるせー阿川、          "モテエ    ,'ェァ /           .i|        |i
                                 、   {           i|        |i
      静かにしろ!                   ヽ |           .i|   阿 川   .|i
                     i            _ノ /          , ‐、         |i
                     ヽ     ,  ____  /           __r‐<   !   ,,-、 、  |i
                      \    ` ー--- ' , '       i/ `ヽ \{   ノ::::i:::トiヽ、_.|i
                        ヽ       /      / ̄ \    `ヽ:::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
                          ヽ __ノ  ,,/^ヽ,-''.,ト--、        ` |;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ

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 そのたびに志賀は癇癪を起こしたようである。
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313 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:17:51 ID:HXudW7h.

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 .l l''''! | | .| |.| ,iiiiiiii! liiiii| liiiiiii、  .| |            | |       .l゙ |        / ./  .| |
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: | レl゙|.~.l゙l゙.|゙ | |   .| |  | |     .| l゙  .,r`,!    ゙l.゙i、          ヽ.ヽ   ././.| |  .| |.,l゙./
: | lll,,,,lll二,!_,l゙.|  .,,i´l゙  | |     │゙'rr!'".,i´     .ヽ.゙''''!i、      .゙l ゙i、   ゙r" | |  ゙l,.~.,/
          / ,/   ´  , '_ !-‐'''''''''''') ./l ../l     i ...l l
         r/ .l  ゙   '''’ _,,,-‐/ ̄.l/ .l ./ l     i  .l l
         .l.!         々' Vヽー--l/'‐、l /l   i  /ll
         l         /'''' ヽ   '..,,,___、l/./   ノ'l/ l'
        l         ./   !       '' /'/' ,/)ノ
        l        /   /          / ,//
        /       丿   亅         ./ /r'      志賀先生の癇癪、どうにかならんもんかな……
     / ̄ ̄ ̄''' ‐ ,_ /丶   ____        ./ /
   / ̄ ̄ ̄ ̄''' ‐ ,_ \. .l\ ”-ニ⊃    //r'\
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 もっとも、文壇において志賀の癇癪は有名であった。

 それも、あの癇癪に関しては逸話の多い、阿川弘之が辟易するレベルである。

 さすがに阿川も志賀の癇癪を怖がっていたようだ。
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314 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:18:15 ID:HXudW7h.

                   ,, ''
                  r‐{!─--...、
                /:::::ヘ::::::,::'::::::\
                   〉ヾr-rik ,:::::/::::〈
               〈::::/ メ、| `「∧:::::::}
                    }┤ェァヽ ノ'"`}:::/
                ヽ|   j  ⌒/ }
                   !  r===ァ /ノ r‐,
            ____   ヘ. |   /ノ __ { (          おお、阿川の娘っ子か。かわいいな。
           |     | __j >=</{--、 〉-、
           |     |'´ /i{ _∧/:: {- 、 〉ー ヽ      よしよし凧を買ってやるぞ。
           |     |i /ヾi!彡ヘ:: / {-、 /!}..   }
          , ヘ    .レ { 7 / ヽ/  ¨「_〃::::::/
           / ´`}‐┬‐{ /7 /  /―ァ ゝ-:::::/
            |  ニ} i|  i!/ | / /fM | ::::::::::/
         ,|  r/ i|  !' i! / X    ノ ..::::::::/
           |ヽ /| i  |  レ' ./ ` ー ' :::::::::/
           |   ::::ヽ ', |  | ./  |    :::/
           |  ::::::::} ヘ. |  レ'    l     ..{
          ヽ ::::::|  `i  |     |     |
           \_ノ!  |  !    l    |
            | /  i!∨!    |     |
           //   |  |     |    |


315 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:18:26 ID:HXudW7h.

                                                        _.. -‐…‐- 、
                                                      /   /     }lト、
                                                      l{/ _/{ _ノ」_  }く|ハ.
                                                     八 /> <ノ ノ/^} }ヽ
                                                    ノ  从  フ  イ{{_,ノ {ゝ}- 、
                                                   ( _..>'⌒ヽ¬フ __ }  `メ、 }
                                                    ( o∞8し'_,ノ Y´ `'ー' }ノノ
                                                     /`Y⌒´_oっ_,人.っo∞%ノ
                                                    /   ゙^゚°
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           ,.. -───‐- 、              ./
         ,/:.:.:.:.:.:_,,. -─- 、:.:.:.`ヽ、           ./
        /:.:.:.:.:.:/ ___  \:.:.:、\_     . /
     r‐く、:/:.:.://´:|:.:.:.:、:.:.:.:`\|:.:.:.lく__{_.   . /
     く二ニ/:.:.:./:.:|:.:.:.:!:.:.:.:.ヽ:.:ヽ\:.l:.:.ヾ`くニヽ、/
  r─‐ァ'´ /:.:.:.:.|:_/!|:.:.l|:.:.:.:.l:.:|、:.:.|:.:l:.|:.:.:.:|l∠   lヽ
  l/´!|>'|l:.:.:.:.l!:|`!|ヽ|ヽ:.:.:ト、!, く|l:.|:l:.:.:.:.ト、_`ヽ、Ll
.    / /|l:.:.:l:|,rf⌒ヽ! \l´ ィ⌒'ミ |:.:.i:.|:.:l|人  〉
   | ,イ:.:.l:.ハ、:ヽ仆、:::リ      ト、:::リ l:.:.|ノ:/)っ ∨ わ~~~~~い!!!
   ∨|ハ:.|:.:.:.:|Tr‐っ'    ,   ー' /:.:.//'´
     l! ヽrーュi ⌒!、 t-r‐!  ,.ノ:.//      志賀のおじいちゃん、ありがとー♪
       / 〈l|L__人`ヽ`ー'イ |lィー'´
       `ー-=‐'`ヾ\_弋_フ/く
             「`ーく_乍_フ_ ト、_
            l /l |:| ヽゝ/ー、_)
             `ヘニLl ̄`
                 \入
                ヽノ
            【阿川佐和子】

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 もっとも、阿川の子供たちに対しては、例えば凧を買ってあげたりしたなど、
 ことのほか可愛がったといわれている。
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                                                               【おしまい】


316 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:18:55 ID:HXudW7h.

以上でございます。ご清聴ありがとうございました。

続きまして、ちょっと補足をば。


317 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:19:10 ID:HXudW7h.

【おまけ解説・漱石山脈について】

                     r-、
          r-,          l l
          | .|          l l
            l l          l .l
            l l         / ./
          l ヽ  _ィ―‐t-v_' /
           ' ,  Y´ \_ヽ_く
            ソー'  /´ __二ニ>
            l_ィ┴' ̄・ .・ ヾヽ
           /___l ニ    人 ニ i _l
           /ー―l        _ノ´     正直集まりすぎちゃって、迷惑なんだけど……
          `ー--ト―ャー―''フl´
             /   、`,'a''´ ノ
            (    ヾミ   )
             `ーャ二ノー''´

 「漱石山脈」というのは、俗に、夏目漱石を慕い、彼の家に集まっていた門下生や文士仲間のことを言います。


318 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:19:30 ID:HXudW7h.
                 ____
              _,、r'´:::‐、`ヾ‐、`丶、
             /:::::l、:{⌒ヾヽ::ト、:ヽ:::::ヽ
            //!:::i:l:!::ヾ、::::::ヾ::!`ヽ:ヽ:::::ヽ
           〃:!:l::::l!:ト、::::liヽ、:::リ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
           i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:、:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
           l!::!:!:iト:::!:i:j/代トト、l:ハ::升ト!:l::!:!lj
           li::l::N{:ヾVヘ「 ̄` lハ ソr‐テハ!:l/
           !:l!:ト、l::l{`         !  j川/           いいことじゃないですか?
           ヾト辷N!      ‐ノ  !:l/
              Yl:ト、    ヾ==r  ノ/
             iN \.  ` ニ′/}'
              丨   丶、  /
           ノ ̄´"''‐ 、   `¨´¦
        _rく    /癶V⌒!=| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
   __,、=T下、``ヽ  /‐''"_, -ヘ|      |
  /「 ̄´  ヽヽ \ ヽ/   ´  _,,厶ヘ       ∧=、、
  |八 \      __/      _,)ヽ___/  ヽ ``=、、
 ∥ \ ! V´ ̄:::::/      _,ノk>、`T!::::::":::\_   ∥

例えば今回AAとしては初登場の芥川龍之介も、「漱石山脈」の一人です。


319 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:19:48 ID:HXudW7h.
          ,イ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
         イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
        /:::::::::::::::::,i:::::::i、:::::::::::::::::::::::::ヽ
        ./:::::::::::/i::::i .i:::::i ヾi、:::、::::::::::::::::::i
       i::::::::::::iヽi:_i  i::i  ヾi__ハ、::::::::::_:_::i___
        i::::::::/i〃k::iヽ`ヾ-i〃k:iヽレ'_,イ´_r‐-、ヽ
        i::::::i、i´i、.ー' ノ'⌒ヽ`ー_'ハ-<ム_ィ´``ー、
       .i´ヾi    ̄ __'_`__  ̄  `ヽ i '-'´`ヽ .i
         i.i -.i    レーー.、i      i/i  ヽ 、__  i      そんなことよりも、私は汽車に乗りたい!
         .ヽ '.i     |:::::::::::::i    /.入  i     i
          `i`i、.   !、,-:-、i    ハi´  ヽi    ヽ
          iイi `ヽ、 ヽ、__ノ  ィ´ `   ヽ_    ヽ、
         r'>i   `. 、 _.....イ/        ! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄!
        /: ヾ       : . : . ハ       !    時 刻 表    .!
     _ ,.イ: : : :ヽ、      ムi、:ヽ       .!  ...     ...     !
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            【内田百閒】

ほかにもこのスレに関わりそうな人としては、
内田百閒や中勘助、野上弥生子なんかは「漱石山脈」の人と言えます。

あと、寺田寅彦や鈴木三重吉あたりが作家としては有名なところでしょうか。


320 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:20:14 ID:HXudW7h.

     ∧,,∧
    ミ,,゚Д゚彡    この配役が俺って、スレ主安直に考えすぎだろ。
    (ミ   ミ)
     ミ ,,,, ⊃
     し'''

  【夏目房之介】

なおこれは余談ですが、
漫画家・コラムニストの夏目房之介氏は、漱石の孫に当たります。

あと、ある作家さんの奥さんも漱石の孫ですね。
池島信平絡みで出せたらいいんですが……



321 : ◆KcxXifcWsc[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:21:20 ID:HXudW7h.

以上、補足でございました。

いろいろ思うところあって、久しぶりに本編を即興で作ってみました。
やはりこっちのほうが作っていた気持ちがいいものです。



322 :読者作者入り乱れて乱闘中!詳しくは企画スレッドで![sage] 投稿日:2012/02/14(火) 23:24:39 ID:HvlPIrHA

なるほどフサギコw


323 :読者作者入り乱れて乱闘中!詳しくは企画スレッドで![sage] 投稿日:2012/02/15(水) 01:48:41 ID:ZmNXoGhE


おれもこっちのほうがいいと思う
読んでいて楽しいし

>>304の「小林」は秀雄のほう?


324 :読者作者入り乱れて乱闘中!詳しくは企画スレッドで![sage] 投稿日:2012/02/15(水) 12:16:58 ID:tJU55/D.

乙でした。自分もこの流れが好きで拝見してますので、嬉しい限りです。
房之介さんは「男女の仕方」で知りましたかねえ。

漱石は坊ちゃんの時代という漫画も面白いです。


325 :読者作者入り乱れて乱闘中!詳しくは企画スレッドで![sage] 投稿日:2012/02/15(水) 18:11:29 ID:7Q0fIZSg

坊ちゃんの時代は確かに面白い
あれの啄木の描写は秀逸


326 :読者作者入り乱れて乱闘中!詳しくは企画スレッドで![sage] 投稿日:2012/02/16(木) 00:34:49 ID:E7veI.BY

主義主張がてんでバラバラな人たちが、自然と漱石の下に
不思議と集った。そこが面白いですね♪


327 :読者作者入り乱れて乱闘中!詳しくは企画スレッドで![sage] 投稿日:2012/02/16(木) 14:22:12 ID:439NGM.Q

細野不二彦さんのヤミの乱破って俺には阿川さんの臭いがするんだよなあ。
名前は出ないんですけどね。






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