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現代文学のちょっとした裏話(リメイク版)  第10話 【誰かさんの別荘】


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345 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 20:59:07 ID:XRXRAuYI

こんばんわ。それじゃあ今日も投下します。


現代文学のちょっとした裏話。


346 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:00:09 ID:XRXRAuYI

【誰かさんの別荘】

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 北杜夫と交友関係のある人物といえば、阿川弘之や宮脇俊三など、
 これまでこのスレで挙げたような人々がいる。

 しかし、ある程度詳しい人ならば、誰か足りない、と思われるかもしれない。
 超重要人物を忘れてないかと。

 今回はその人物を取り上げたいと思う。
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    \       か来出や       /
      \     し た番 っ    /
       \   ら  がと  /
         \  !     /
        r      
         l |      __   __
          | | , - イ⌒/, - v-.、ヽ──────── r─────
          >ゞ- .、\{ !  薔 //             |
        //    \ヾ/==ヾ_ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |   |
          | l \  / \ヾ ,.ム.            |   |
        Y 0   0  ヽ∠,,ィj             |   |
        ,∧  r ―ォ⊂⊃'ー、._,}          |   |
       ( {_> -`ー '__イ   ヽj , -= =-.、     |   |
         r⌒(  `/!lト\   ハー 、 フ \ー‐|   |
          `て `ー、 \== (   \ \ー, ヾ) |   |
             | ノ___\/----、 ヽ_ /   Y|   |
             | しゝ-ゝ-(´_)ーしゝ_ノ_____|   !
             |    S O N Y      o □
             |_______________!
            | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            |            |               |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
            |            |               |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
            |        ○  |  ○           |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
            |            |               |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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            |            |               |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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347 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:00:32 ID:XRXRAuYI

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 きっかけは、北杜夫が芥川賞を獲ってからまもなくのこと。
 婦人雑誌で、その人物との対談を行うことになったことであった。
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      / ̄ ̄\
     /  u  ノ \
     |    .u ( ●) |          うーん……企画とはいえ、
.     |      (__人_)         芥川賞を昔獲った大先輩との対談は、
     |      ` ⌒ノ          やっぱり緊張するだろ……
      |        }
      ヽ u      }
       ヽ     ノ
      ノ     \
     /´        ヽ

      【北杜夫】


       / ̄ ̄\
      /  \    \
    .(●)(● )  u. |
     (__人__)  u   |          しかも先方は、結核で入院してるだろ……
     .(`⌒ ´     |
     {         |          経過とか、大丈夫だろうか……
      {      u. /
      \     /
      ノ     \
     /´        ヽ



    __
   /ノ ヽ\
 /.(●)(●)\
 |. u. (__人__) |             まあ、なるようにしかならんよなあ……
. |        |
  |        |
.  ヽ      ノ
   ヽ     /
   /    ヽ
   |     |
    |    .   |


348 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:00:59 ID:XRXRAuYI

:: :::: ::::: :: : : .: : : :: : :: ::....
    :. ::::: ::: :: : :: ::: .. ::: :: :::::: :: ::: :: : :..
                   ::: :: : ::::: :: :...
                     : ::: :::::: :: :: ::: ::: ..
             ,从       __     :: ::::: :: :...
              ,ィ⌒ヾ   __, -く:::ヽ、      コン
          /´. : :: ::.: . ィ:、::\:::l::j⌒ヽ \
                    l:、::::}::::::j/´:⌒::::l....  }!     コン
                     〈:⌒´ ̄/::::::::::::::ノ: : :/:: : :: : : . .... ...
                  、:::::::::::::::::::::::/   ::: :: ::: : ..      . . .....
                 Y:::::::::::::::::f                   : :::: ::::::
                 i:::::::::::::::::|
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                 |::::::::::::::::::|
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                  j::::::::::::::::::::',
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    /||ミ
   / ::::||
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 |:::::::::::::::||/ ̄ ̄\|| ガチャ
 |:::::::::::::::|| _ノ  \\
 |:::::::::::::::||( ●) (●)|
 |:::::::::::::::||  (__人__)  |           失礼します。
 |:::::::::::::::||  ` ⌒´  |
 |:::::::::::::::||       }
 |:::::::::::::::||        }
 |:::::::::::::::||ヽ___  ノ
 |::::::::::::::(_____ノ´||
 |::::::::::::::(_ノ / . . . ||
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   \ ::::|| ̄ ̄ ̄ ̄
    \||


349 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:01:22 ID:XRXRAuYI

                    /⌒
                       {!      _ ____
                   ,ヘ -‐<   r-く ̄Yヽ√V⌒ヽ,
                     { ヾ \\」、  ,r-‐仆一ヘ, く_
                 /入 \  { -厂 ,ィァ:示ミく冫」__
                    /// |\  、 辷厂_{i{Yδ}リ} !:::::く
          _  _ // _人_,\ し'{._}::::::込ゞ≠くノ:::<|
                   i/,'  `V´   \  ̄):::;イ:ト≠彡'\:::( !
                   ||    i        >∨_l!::;ゝー≠イ V|
                    ヽ!   ‐-、    '´   \|/  `¨´ =-、,'
                l!         ≠示ミ__`¨ヾミ/ ̄ヾ/
                   | ≠示ミ __ 〃 {:::し} ヽ   rヲ }          どなたかしら?
                  メ ̄{:::し}Y⌒{{  Vツ  /  , ー=く
               〈| Vツ }   ゞ===≠7 ≠   ミ}
                     ,ゞ==="`、     / /イ{  ==≦、
                  / ミ>_.. _ l:〉  _{  {_,.Lゝ== ミ}
                  >={ /:∧:≧ーァ{__,...` }_}){   ミ<
                  /  ミ} !::l__>仆={__,..  /_ )、 ̄`>彳
             >ニ二、 ∨::://ヾ;{.___/} く \_{ ≦、
               {  ニミ}  `´//  〉}{ヘ厂_ソ    `¨´)〕_
              ̄ヾ_く   //   //くノ- }       {_ミ}
                {_ミ}  ん  |!  ` ̄\     \__)ソ
              \__}ソ      レゝ      }       ¨´


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)
. |  u  (__人__)             このたび、婦人雑誌の、対談で、
  |      |r┬|}             やって、まいりました、
  |      | | |}             北杜夫、と申します。
.  ヽ     `ニ}
   ヽ     ノ
   /    く 
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)


350 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:01:45 ID:XRXRAuYI

          _,  -―‐- 、
       //    , -- 、_ >、
     r'_     {   , -、   }'、
    /´ ̄ ̄三二ニヘ  ゝソ  ,'ハ
    7ァ …―‐ -----\  /丶.ハ
    l /_       _ - '´¨ \ ヽ l
    l |!  ̄ _     , - 、   V┐l!
  ∧ ヘヘ.  /f¨ヽ   ' |, -‐七Y゙ り l!
<  > r'ヘ、, -― 、  _ / ー‐' ノ 〃/              聞いているかしら。
  ∨  |  {丶  ̄ノ´、:::.` ¨´  r'/ ̄ヽ
     / / 大 ¨´  - -'  ∠/  ̄ソ              はじめまして、北さん。
     〈    Vミ>_ 、__  イ| 「l ̄ソ-、              よろしくお願いしますかしら。
      V  |!ーr‐__j___」「f T   ',
    /ヘ、 ハ. ! 〈/¨\〉 リ l    ',
    入ルxイ´」 |   ハ     |    ',
   ,'  ヘ  /ヽj          l     ヽ
   /   ヽ } |\  ハ   /      }
   l     \ !  \   /       /
  /       l ',  /{]\       └、
  |       \ヽ、 ハ
  l          ヽ}
   \        /


         / ̄ ̄\
       /   _ノ  \
       |    ( ⌒)(⌒)         (この人、すごくいい人じゃないか。心配して損した)
          |     (__人__)
        |      ` ⌒´ノ          こちらこそ、よろしくお願いします。
          ,|         }
       / ヽ       }
     く  く ヽ     ノ
       \ `'     く
        ヽ、      |
            |       |

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 「氏は優しかった。御病気であるにもかかわらず、私を優しく迎えてくださり……」
 北はこのときのことを、このように書いている。
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351 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:02:08 ID:XRXRAuYI

                _,  -──‐- 、、
                入 `ヽ ̄`ヽノ二ニy‐-、
              ,r' /.::::>、.:.:.:::::::{,/⌒Y⌒ヽト、
           / /.::::/  \.::::( ,〈薔〉、 / j〉
           ,′,イ/     \:ゝ彡ニミノ;::イ
           !レイ/       ``ヾ、 イ:::i:/
          〈川j '" ̄`   ´ ̄`` ゙,;;;;;;;リ
          `ゞj! ,r=ュ    ,r=ュ  i;;;;/           あれでこれであれかしら。
            }ト、 / / / 丶 / / / _ソ           そしてこれでそれかしら。
           _>‐ 、   l⌒7   /⌒〕           で、そういうわけで、こういうわけかしら。
          に 二ニ j>ュ、二 _, イ.:V⌒〕_           かしら、かしら、かしらの塩焼きかしら。
         ,ィ ´ ̄〔二_〕::,ィ仝>、::::リ〔二〕  \
          〈/     に7::://::::l i::::::::に7    l
         >、 __ ,.ィ孑://:::::::| |:::::::.孑   , ノ{
        /  , 二ニ/\.::::::::::::::/ ノ) `メ^ 'ー-\
       / `y'    i   >rュ<   i厂   \    \
      ,イ     \  |   |/!\_|   |       y'′   〉
    / ,′    \ |   /jハj\   |    /    /


    / ̄ ̄\
  /   _ノ  \
  |    ( ⌒)(⌒          はい。
  |     (__人__)
  |         ノ          はい。
  |     ∩ノ ⊃ }
  /ヽ   / _ノ }
 ( ヽ  /  / ノ
  ヽ “  /_|  |
   \__/__ /

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 対談は、その人物が9/10をしゃべり、
 北は小さくかしこまって、ただ相槌を打っただけだと、北は書いている。
 もっとも、その対談の記事が見当たらないため、その内容は不明であり、北も記憶していない。
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352 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:02:32 ID:XRXRAuYI


              ̄ ̄   、
         ´          \
.       /              \
      /                   ヽ
       i                 丶
       l       /  ̄           丶
       |  __           ヽ        丶             なんと包容力のある人なんだ。
       ヽ/         i イ`丶 l         丶
        ヽ     ヽ ゝ _            ',            僕もカトリックに入信しようかな?
       丶i イ`丶 l    `ヽ             ヽ
         ゝ  , ヽ _  丿            \‐、-..、
         ヽ  ゝ ノ , ‐ ´              ソ:.:.:.:\
          ヽ  ´                '    /:.:.:.:.:.:/\
           \            /   /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.ヽ、
             \          /  /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
               ヽ         /  /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
                  ヽ __  ィ   /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:

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 対談が終わったとき、北はその人物のことを好きになっていた。
 なんという包容力のある、心優しき人格者なんだろうと、心底敬服していた。

 さすがはキリスト教の信者で、神様が氏をあのように立派な人に育て上げたのだ……
 北はこのように思っていた。
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353 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:03:00 ID:XRXRAuYI


  おい・・・           /   /   `丶、 \::::/ゝ二火::::\イ   ハ
                 l / /  _        二ニYス.   /ソヽ/    l |
                 jノ イ /,」|         ヽヘイ /_  ヽ    ' :l
.              〈 /{/'' .ノ        .: └'´ \ ヽ l  / j
               {/,, ,,ノ ゙        _,,-ヾ.    V>-、/  ,
              ./  )'、‐,\゙   ,,,-‐二-┬ナ"  く7゙/ヽ l /
         ,-‐',ヽ|'"  ./゙ヽ-ゝ='  ,'''ヽ -゙=‐'      l! ノ , / /
        / / ;;:.  ──ヽ, ゙i;'''''' , ゙ "-‐'''''"""    /'_./, '     北の野郎、ココ
       / /   / ,; ,,_}_  ゙、 ./__,,  _,,    f´ ̄`¨ヽ /   \
      ,;'  / ,;;;:;:/;: ,,   ~ ヽ.| ヽ.  ヽニ‐'、    |    . : :ヽ    ゙i,_    おかしいんじゃねぇかしら?
    ./        ''  ,l,,,,,,/ 〉L- ゙ヽ、 '''' :;l  ,,-L-- 、: :/     ゙i.\
    /          / ヽ / f―-ゝ ゙ヽ、--イ~;;f―-ゝ:_/  ::;:;:;:    | \
   i          /  ̄ ゙̄"  |  : :/     |;:" |   : :/           ヽ-‐'''"~l|
  ./    ゙''''ヽ、,,-‐''"       L -、j       i ノL --、j  _,,,,,,,,,_,,,-‐'''-''"~     |
 (" ̄"'''''‐--、,,_i'          l  ̄:.|    // 'l  ̄:.|'''"  ,,,-‐'",-‐'"  ,,,,-‐ .___|
 i' ゙'':::::::::::::::::::::::}                _/''-'''" L--、j,-‐'",,-'''"  ,,,-‐二-‐''''"   ゙ヽ
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 「まさか、まさか、そのお方が、後年もっと知るようになった、
  あの狸の親玉のような人間であろうことは、そのとき私は夢想だにしなかったのである。」

 後に北はこのようにいい、考え方を改めることになる……
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354 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:03:26 ID:XRXRAuYI



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                    ●

              しばらくして・・・・・・

                    ●


                    ●


                    ●



355 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:03:47 ID:XRXRAuYI

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  | l;;;;i;;;; l |:.:.田田 | :iili | iili |:.田田|                   .ノ 、 、
  | l;;;;i;;;; l |:.:.田田 | :iili | iili |:.田田|                   ● ●) l   ,'~~~え.
  |:.:.:   |:.::, :,: ::;:.| :iili | iili |:. .,:.::.|                   (人__) |  {/´ ̄ヽヽ_,
"''`"`"'''::;;.`"''',;,;;,;``"/' ̄"' ̄ヽ` "''`"`"'''::;;.`"''',;,;;,;``"'''`     (^ヽ     ノ  ((从_从)i@《,
       `"'''`  ,'      \ "'''`"                \     .ヽ  ||从゚- ゚ ||/||
"'';; :;:`"`"'''::;;.`"'"'';;       ,.:;:`"`"'';; :"'''::;;.`"'''::;;.`'',;,;;,;``"    |   | |  ||(({'ミ介ミ'})||
                                         ゝl  し'  ≦ノ,ノハヽ、≧
                                         `(_ノ   て` -tッァ- ' て


356 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:04:08 ID:XRXRAuYI

         / ̄ ̄\
       /   _ノ  \
       |    ( ⌒)(⌒)
          |     (__人__)         念願の軽井沢に別荘を借りただろ。
        |      ` ⌒´ノ
          ,|         }
       / ヽ       }
     く  く ヽ     ノ
       \ `'     く
        ヽ、      |
            |       |


        ,ノノ「.:.:.:.:.::.lLL__
      ,∠.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノハ、
      ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ、
      〈.:.`ヽ.:.:.::, -‐-‐- 、.:.:.:.:.:.l:.:ハ
      ).:.:.:.:.,. '"´  ̄ ̄ ``ヽ.:.:.l.:.:.ハ
    〔.:.:./          \.:.:.:.::〕
     〔7             ヽ.:.:.:.〕´ ̄`))         そうね。
   /// .l l l l {   | | 1 l    !:::::}r =くヽ
  ,.イ 〈 l l l l l l,. イ   ト、|_1_l }  !::/ハミミシVハ        ああ、そうだ。
 〈  Vハl l l l 「il/ヽ\/l/1/l/`メ、 ./l/  ト、_ノ  ',        やっぱり、知り合いの方で、近くにいらっしゃる方には、
  ヽ  NN/ -==   ==- 1 /    i    i       あいさつしておいたほうがいいんじゃない?
    \  ト、' ' ' '     ' ' ' ' l/     i    i
     \ヽl`ゝ  `ー '  , ィ´ト、     i    l
       l 1:::「 ̄` {薔}´  孑`ヽ   ヽ    ヽ
       l 1/ハ   芥ゝ、  孑.:.:::\    \   ヽ
       l //:.:ハ __ノ 1.:.ヽ\ 孑.:.:.:.:::\    \  \
       //.:.:.:.:.l   1.:.::::\\.:.:.:.:.:.:.:.:ノ    \
       〈.:.:.:.:.:.:.:l   1.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:く       \
        ヽl.:.:.:.:l___ ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\


357 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:04:26 ID:XRXRAuYI

       ./ ̄ ̄\
       / ヽ、_   .\
     . ( (● ) .   |
     . (人__)     |          うーん……そうだな。
     r‐-、    .   |
     (三))   .   |          この近くに住んでる僕の知り合いというと……
     > ノ       /
    /  / ヽ、 .   /
    /  / ⌒ヾ   .〈
    (___ゝ、  \/. )
      . |\    ,.1
      . |  \_/...|


358 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:04:46 ID:XRXRAuYI

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶

                   l`ヽ、-―- 、 _
                  /| l  \_  `ヽ、
                 {, '´い  //⌒ヽ   \
               /  ム \{_レr行ミ⌒ヽ   `、
                  l ー'´ ヽ、Vヘ_彡ヘ. ノ    l
               ノ 、_,  `ヾヽ _>彳    |
               「   xx ̄xx  _V    l     l        北さん、北さん。
            lr‐1         》⌒! |   /        今度、私が借りた家は、土地は6000坪、
            ヽ/7┐ ヾ==彳_,ノ  ノ    /         御殿のような大邸宅かしら。
            _rク/ /     r'⌒ヽ、__ /
         __/)'´ 丿rク{ ̄ _〕仁ニ、  \             今度、遊びにいらしてもよろしいかしら。
       /{{くヽ._,.ィ-‐兀/l:レ―ヘ / ̄`ー- 、
   _, -‐'´  ||厶|¬t┴ / ゚/└rー、ノ,        l
  「      ll ノ|く rこ7 。//{三ヲ l       n|
  `、      ||ヽj‐'⌒7    匸フ  |    _ |lく
   ヽ.     || く> ∧ ゚  >くノ   `ー┬ーヘ.   \
      ヽ、   |トィ> ノ‐rr<´       {    \   \
       \ ||_>く::./ヽ. ::\         ヽ、 /     |
        \|>‐'¨,、   \ノ          レ'´       |
        /  ,イXヽ          /=、        |
          / /t┘└ヘ、       <ィ  ヾ、   |

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶
    │            │
    └──────┘

┌─┐
│  │
└─┘

┌┐
└┘

  □        . __
           ./::::::. \
           /::::::ヽ;;:   \
         . (:::::(::::冫    |
         . (:人;;;) .    |       そういや、あの人の別荘がこの辺だったな……
         r‐-;::::::. .     |
         (三)):::::.. .   |       やっぱり行っとかないと、まずいか……
         >::::ノ:::::::::.    /
        /::: / ヽ;:::::::::   /
        /::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
        (;;;;__ゝ:;;:::::\/:::::)
          . |\::::::::::::;;:1
          . |:::::\;;/:::|


359 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:05:11 ID:XRXRAuYI


                    ●


                    ●


                    ●


                    ●


                    ●


                    ●


360 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:05:32 ID:XRXRAuYI

                      _______
                     /|+    丙 完+|
                   //| ̄ ̄ ̄|[][]| ̄ ̄|
            /||三i三i三i三i三i三i三i三i三i三i三i三i三i三i三i三i三|
          /i/| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
        /i/  |  | ̄|| ̄|  | ̄|| ̄|  | |  |  | ̄|| ̄|  | ̄|| ̄|  |
        |/    |  |_||_|  |_||_|  | |  |  |_||_|  |_||_|  |  _,,-'~''^'-^゙-、'~''^'-^゙-、
        |      |_________| |  |_________| ノ:::::::::::::::::::::::::::゙-:::::::::::::::゙-
        |      |_________| |  |_________|_i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::i
        |      |  | ̄|| ̄|  | ̄|| ̄|  | |  |  | ̄|| ̄|  | ̄|| ̄|  | i:::::::::::::::::::;;;;;;::::__,,-''~i、;;;;;__,,''~
        |      |  |_||_|  |_||_|  |_|_|  |_||_|  |_||_| ゞ:::::::::::::::::::::::|.レ/:::::::i |::::::i |
        |      || ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|ヾ_:::::::::_,,-''ソ/::::::::::;/::::::::::;/
        |      ||_||__________________|゙-、_::::: i;;;;//::::::::,-'~/::::::::,-'~
        |      |   |:| | ̄ ̄ ̄ ̄|:| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|:| | ̄ ̄ ̄ ̄|:| |  |  ゙ヽy /_,,-''~y /_,,-''~
        |      |   |:| ||二|二|二||:| | ̄| ̄| ̄| ̄||:| ||二|二|二||:| |  |    |i::|    |ii:|
        |___|__|:| |____|:| |_|_|_|_||:| |____|:| |_|   イ从    ノ从
___________|:|_|____|:|_|_____|:|_|____|:|_|__________________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


361 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:05:52 ID:XRXRAuYI

     / ̄ ̄\
    /   _ノ  \
    |    ( ○)(○)
 .   | U   (__人__)
    |  U  |r┬-|  彡            な、なんだ、この大邸宅。
 .   |     ` ⌒}   彡            あの人、こんなの買えるくらいに、稼いでたのか?
 .   ヽ        }
     ヽ     ノ
     /     \
    / /\   / ̄\____l⌒l
     | |  \ /  ヽ \_____|
 Σ(⌒ノ   ゝ    \__)


362 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:06:20 ID:XRXRAuYI

                  _  __ __
                 _j  ` ー   r_`r-、_
               , '´ ゝ,.      r r ⌒ 、jニ、ヽ
               /    / \   _j |   ,rr<ァ、ヾj
              '  ,  ノ   ` 、 ゝヽィ'ゝtテン'、ノ
              | //       ,`ニ`!ィ´ ` ~ヾ∧!
              レ/, ⌒        `LYz_ rく_ ノ
             | |    ヽ    "     ゞ\/
              ゞ. __ ,     、___  ,j_ ゝ|
             , ,=l'T',` ̄   、    ` ̄´  ト、 Y
           i/  ゝヘ     、--,      ,r イ            北さん。ようこそ、いらっしゃったかしら。
           ゝ-'、⌒ゝ.    `       ィ=<´ノ
            __{::::!_--、ゝ 、__   __ ィ' _  /::ヽ
         r' ´   ゝ=--<__r-z二=、ヘ_,ゞ::::ヾ:::::ノー 、
         '       {:::j_ノr::::_イ-fト、::ヽ)´ ̄!:ヾ    ヽ
         |::::/   r:::!  |! `'l::! ゚ |::! `ゝ─ 、ノ   r /
         ゝ::!::_   ゝァ"|! ,/::| 。 |::|  ゝ_,l::ノ  . ::::::/:::!
        /.. ヽ   ゝ=イ ゝ- 。 レ' 、 __j:)丶 _:::::::::::: \
       /   , ー /  ゝ、 _ __ _  /  ト ー ´\    \
      /   ヽ    /   r:::::zl::j:::ヽ,   |     ゝ___    \
     /!     \r /    `´/\ー'   ヽ__   /      ノ



         / ̄ ̄\
       /   _ノ  \
       |    ( ⌒)(⌒)
          |     (__人__)         い、いや、ど、どうも……
        |      ` ⌒´ノ
          ,|         }         ……ん?
       / ヽ       }
     く  く ヽ     ノ
       \ `'     く
        ヽ、      |
            |       |


363 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:06:45 ID:XRXRAuYI

                      _______
                     /|+    丙 完+|
                   //| ̄ ̄ ̄|[][]| ̄ ̄|






      __     ━┓
    / ~\   ┏┛
  / ノ  (●)\ ・
. | (./)   ⌒)\        しかし、なんだ、あの赤十字に……丙に完って?
. |   (__ノ ̄   \
  \          |      赤十字……丙……完……
    \       /
.      \  ⊂ヽ∩
      /´    (,_ \.
       /       \. \
      ./   /       |. \ソ
    (  y'      .|


364 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:07:03 ID:XRXRAuYI


        / ̄ ̄\
      / ⌒  ⌒\
      |::::::(○)(○) |
     . |:::::::::::(__人__)|         ここ……元「病院」じゃね?
       |::::::::::::::` ⌒´ |
     .  |::::::::::::::    }
     .  ヽ::::::::::::::    }
        ヽ::::::::::  ノ
        /ヽ三\´
-―――――|:::::::::::::::: \-―

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 その人物の別荘はさすがに6000坪はなかったが、大邸宅ではあった。
 しかしよく観察すると、そこは休業中の病院だったのである。
 確かに病院ならば、建物は大きい。
 そしてそんなものを、好き好んで別荘として買ったり借りたりする人はいない……
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365 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:07:24 ID:XRXRAuYI

         ,.-- 、 ,/  ,r‐,.-- 、ヽ`ヽ--、
            \  `   {. i    ,`´、⌒ヾス
          ./ \     ゝ、  ,.-{{薔}}-、i }
         / ./ .} 、  ヽ、У /ー''ヘ \}、
         .′/ ./  `ー- 、ーヘ、._, -'yv'  i
         {  /       ` ̄`ヽ'´  、 /!
            マ /,. -- 、       ´  ̄ `マ  i / }
         マハ         ,    マ ,-v′          べっ、別に、
             ゙Y、   `       ー―'  Y` }            病院の建物を、別荘として使っても、
         /!ハ.` ̄´     """ _ ノ ノ            いいんじゃないかしら?
        〃. `圦"""   _`_ {、「´    ̄`ヽ.
        {l ,.´ ̄ゝ、   ー‐ ′〉!_    /
         く´  _   > -  -./   `ヽ. /‐ヘ
         ,.>1 _ `ンフ l__ト、r三ー、,/       \
        / r―'-,.ハ // .| ヒー、/        \
      r'′  二ア/  / / ゚ .| Yミ}' /          ノ
      ',    `フ}/  / /。  .! .!"´/          /
       ',    ラ{  `    "´ノ人    ム   / /
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 しかしここで、一つ考えなければいけないことがある。

 どうして、この人物は、わざわざ病院を「別荘」としたのか。
 単に伊達や酔狂、ホラのネタとして別荘としたのか、それとも別の意図があるのか……
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366 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:08:03 ID:XRXRAuYI

           _,   -―― -  、/` '´廴_
           , '´.: : : : .: .: .: .: .:_/´_, - 、 {
   _.   /.: : : : : r冖ー'´ _ /__  /l } 〉
  /, - 、\: : : : : : 」  r-―fヒハヘjハ  」/ {
  !|  / :.`',:. :. . : :  {  'r‐ '´{匕犬シj´ { /!
  亅/  : : .\:. :. : : . : ヽ \/ 寸T¨ヽ\丿:'
   ,' :l :.:./  ` - - _:.ヘ _`¨ー| lー-ヽ \:l
   | : l .:.,'           ̄└ヘ|__」へハ/j/:|
   ∨ : l:.l         / ,夫==<l|〈ヘ∨.: .::l
    V: ::.{.  _ ,     〃!ハ:::::::::} ヾ j |.: ;':/
     ヽ: :ヘ  ,三..       弋Z:ソ  |! /.://
       \ム{ハ::::::ハ      .:.:.:.:.:  /:´.:.' イ          今、書いている小説は、
        入 ゞソ  、:.       /.: :/ .: 」          病院とか、そういう場所じゃないと、ダメかしら。
        {.: ハ .:.::   r_、   /ノ.; ' .: .:/ ̄ ヽ
        |:/ /:>‐- ,.__.  ' /f.: .: /.:〉: :  ',      そう、廃病院のような、
        ,!ー{:. `:.ー:.l/j|\ヘ --/.:, :' .::イ: :   '.      暗く、じめじめした場所……
        /  〈:`:.ー:/ /}{ヽ.\ヽV〉. : .:.イ: :    ヘ
       ,'   〈ヽ:r'/イ \\` Y: , :'.:.:ノ:     ハ
        /´   : .ヽj ' 〈 V /ヘ  ゝr‐_'´: : .  . ,: ノ
       {    : :.rヘ  ', /´ ヽ  {|´ lr-、_, _‐'二. ヽ
     「`ー-、__ ノ しヘ._ ムフ /f⌒|  ハァ , r、ヽ _} |
     l └' / ん1    ノー '  }  __人1| l  rー┘
       .ゝ / /  └‐-、ノ}   〈ー'´    ヽ! ヽ. |
     l / j    . : :/-、_ ‐¬ヘ    : :. ヽ }|
     L〈:.    . : :/ ァ ,-、 r┘:.ヽ    : : : l T
       l: . . : : -/.: l |: : l|: : :.}: .  : : } .:|
         \: : :./.: └': :└' : : :..ヽ: . . .: .:.j :/
          ̄/´.:::: .: : : : : :. :. :::..\: .: .:/、
         /                ̄ ´  \
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 この人物の執筆時期と、この病院を別荘として使用した期間を合わせて考えたとき、
 この病院を別荘としていたときに、ある小説を書いていたことが明らかになっている。

 キリシタン弾圧を軸とし、神と信仰の意義を描いた作品……
 この人物の代表作と言っていい作品である。
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367 :名無しのやる夫だお:2011/06/19(日) 21:08:11 ID:TPJDVKDg

わかった! お医者さんごっこがしたかったんだ


368 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:08:27 ID:XRXRAuYI


        //:::::::::: :/        __,,.. .-‐ '''""~
       /∠: :_: :: :/__,,.. .-‐ '''""~
        | }:´~"''‐- '、Y
        | }:      i|
        | }:      i|
        | }:  沈   i|       沈     黙
        | }:      i|             __,,.. .-‐
        | }:      i|   __,,.. .-‐ '''""~
        | }:      i|
        | }:      i|
        | }:  黙   i|                     _
        | }:      i|           __,,.. .-‐ '''""~
        | }:      i|
        | }:      i|
        | }:      i|

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 その作品の名は「沈黙」。
 キリスト教を常に見つめてきた作家、遠藤周作の代表作である。

 日本人でありながら、キリスト教徒であるという矛盾、そして葛藤。
 遠藤はこれを人生最大のテーマとし、次々と作品を残していく。
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369 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:08:56 ID:XRXRAuYI

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ソ-イ  {,.イ´ ̄ ̄`ヾ.  /、
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 一方、エッセーに代表されるような軽快な文章にもファンが多く、
 「狐狸庵先生」と親しまれてきた。
 私たちにとっては、こちらのイメージのほうが残っているのではないかと思う。

 常に周りに気を使い、人々を楽しませる、和ませることを考えていた遠藤。
 その一方で、キリスト教を信ずることから生ずる葛藤を深く考え続けてきた遠藤。

 どちらも、遠藤周作という人物の真の姿とではないだろうかと、私は思う。
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                                                               【 了 】


370 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:09:23 ID:XRXRAuYI

【登場人物紹介】


        /⌒
        {!      _ ____
       ,ヘ -‐<   r-く ̄Yヽ√V⌒ヽ,
        { ヾ \\」、  ,r-‐仆一ヘ, く_                 _ -‐ヽ、-‐ーゝ‐`- 、
     /入 \  { -厂 ,ィァ:示ミく冫」__           _ -‐ ' ´: : : : ,, -‐  ̄ ̄  ''ヽ、゛ ーヽ、
    /// |\  、 辷厂_{i{Yδ}リ} !:::::く        - ' ´: : : : : : : : : :/         r'´: : : : : i!
_ // _人_,\ し'{._}::::::込ゞ≠くノ:::<|       : : : : : : : : : : : : /           {: : : : : : : : ' ,
   i/,'  `V´   \  ̄):::;イ:ト≠彡'\:::( !       : : : : : : : : : : : i'             }: : : : : : : : ヽi
  ||    i        >∨_l!::;ゝー≠イ V|       : : : : : : : : : : :,;,,   ,,,-‐ri=‐-、___ i!: : : : : : : : : : (ヽ
  ヽ!   ‐-、    '´   \|/  `¨´ =-、,'        : : : : : : : : : :',,,,, ,,t''´ ___`}  ,∠   ̄: : : : , -、: : : ,〈
    l!         ≠示ミ__`¨ヾミ/ ̄ヾ/        : : : : : : : ,-" __ . /l、 =" ノ ̄ヽ    `-"//ヽ.'! {´/
    | ≠示ミ __ 〃 {:::し} ヽ   rヲ }         : : : : : : : ', ,!=. / ,, 丶- '          i!9 i },|/ )
    メ ̄{:::し}Y⌒{{  Vツ  /  , ー=く         : : : : : : : :ヽ--( ,,,  )ヽ          イ / ,,ソ{!/
  〈| Vツ }   ゞ===≠7 ≠   ミ}         : : : : : : : : : | :'゛ :": : : : :  i、      _ /: :t'
    ,ゞ==="`、     / /イ{  ==≦、        : : : : : : : : : :',  ィェェェェァ ノ |          }:r'
    / ミ>_.. _ l:〉  _{  {_,.Lゝ== ミ}       : : : : : : : : : : :', '' ´  ̄   //         .i´
    >={ /:∧:≧ーァ{__,...` }_}){   ミ<        : : : : : : : : : : : `!  ̄    // ノ         |_
 /  ミ} !::l__>仆={__,..  /_ )、 ̄`>彳        : : : : : : : : : : : : :|   __,ノ      , ─ ''  ̄ ,ヽ.
 >ニ二、 ∨::://ヾ;{.___/} く \_{ ≦、       : : : : : : : : : : : : :`ー_"_ _ , -‐  ̄     /: : :|、
 {  ニミ}  `´//  〉}{ヘ厂_ソ    `¨´)〕_       : : : : : : : : : : : : : : : : ' ´: : i、 _ , -‐─':´: : : : : :  ̄
  ̄ヾ_く   //   //くノ- }       {_ミ}                      !´
    {_ミ}  ん  |!  ` ̄\     \__)ソ

遠藤周作(1923~1996)

小説家であるが、随筆、評論なども手がける。
幼少期に母により、カトリックの洗礼を受け、
以来日本人であることとキリスト教徒であることの矛盾に苦しむ。
この矛盾・葛藤は遠藤の人生のテーマとなっていく。
1950年にフランスに留学。
1955年に「白い人」で芥川賞受賞。

代表作として「沈黙」「深い河」
「反逆」「決戦の時」「男の一生」(戦国三部作)
また数多くのエッセーを残している。
特に北杜夫との対談は「狐狸庵vsマンボウ」シリーズとして有名。


【出典】
「マンボウ交友録」北杜夫
「遠藤周作のすべて」文芸春秋編


371 :名無しのやる夫だお:2011/06/19(日) 21:10:38 ID:TPJDVKDg



遠藤周作のAAあるんかw


372 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:10:48 ID:XRXRAuYI

以上でございます。ご清聴ありがとうございました。


373 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:13:04 ID:XRXRAuYI
>>371
実在人物のAA探すと結構あるんですよ、これが。

このスレがらみだと、宮脇先生、埴谷さん、三島由紀夫、遠藤先生はありますね。
逆にありそうでない北先生とかモタ先生。


374 :名無しのやる夫だお:2011/06/19(日) 21:13:38 ID:9AqYhAjQ

乙!

やっぱり狐狸庵だったか。

この人のイエスの伝記はすごく胸に沁みた。
その後でエッセイ集を読んでいろいろブチ壊しになったけど。


375 : ◆KcxXifcWsc:2011/06/19(日) 21:28:15 ID:XRXRAuYI
    __   ___
   ///〃//Vヾヽ
   } !i!iミ{{{{`´}}}}
   ノノリ弋i {゙゚゙-゚ノ!{        現代文学のちょっとした裏話、
  '(('(('゙ ノiソゞy)》'、        次回は22日(水)の21時を予定している。
   `゙ くノ /f __j/'i
     ん'、 じ'フ ゝ


377 :名無しのやる夫だお:2011/06/20(月) 09:56:07 ID:sjnTVY12

乙でしたー。
遠藤周作といえば、海と毒薬、深い河がやる夫スレになってますね。


※各作品はこちら

海と毒薬→
やる夫は米兵の生体解剖に立ち会うようです(やる夫短編集 阿修羅編様)

深い河→やる夫と真紅は深い河を渡るようです




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やっぱ遠藤さんだったかw
[ 2011/06/26 02:52 ] [ 編集 ]

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