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できる夫はかつては言葉をなくした王子でした 第四話「豊饒の門」 その2


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154 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:01:30 ID:dvDXtHqH


┌────┐
│申軍陣営│
└────┘


                 *     ,:  ⌒ヽ  モコモコモコ……
                      ("⌒ )         ★
      ★           ,, . :::::::( ノノ)..:::.... ,,..:::...:: ..
/ ̄\__/ ̄ ̄\  / ̄ ̄\__/ ̄ ̄\  / ̄ ̄\__/ ̄ ̄\  / ̄ ̄
|::::[][]::::::::::::::::::::[]::::[][]::|_|:::[][]:::::::::::::::::::::::::[][][]:::::: |_|::::[]::[]:::::::::::::::::::::::[][]::::[]:::|_|:::::[]::::[]::










                           /////7            ∨//!
                              |i   /              ∨jリ
                              |il  ∧            Vハ
     (うん?妙な火だな…)            |i|:  li|         rfr 。ぅx  ∨リ
                              |l|i  li| __ィ赱ぇ  `¬=彳  |!||
                              |l|l  li|  ̄  i          |i|l   おい、だれか居るか!
                              |l|li|il|ハ      j   ',    / 川
                           从!|lル∧   〈_ _r‐    ! ,刈ノ
                              リj   ',   r‐v─-、   h
                                ト、.  辷_,.7/ / l
                                八 \      /   Vハ



 
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155 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:01:48 ID:dvDXtHqH


                             ____
                          ,、-'"´-‐ー‐- ``‐、
                        ,-´'´        ``ヽ
                        /    _,、-‐ー‐- 、 ._  ',
                        l _,、-'´ r''"´ ̄ヽ';:::lヽ:::、i_
                        r'"´`ヽ=l <●>l.';::l i:/ ヽ
                        ', く●>l, ヽ、 -‐'´ i::l  !   l    はい、どうかなさいましたか。
     _________        ヽ-‐''く 、  ヽ  リ u _ノ
    /', ___        ',       __,l   (_,、-ァ     / \ヽ、
  /  ',  丿0 l | l ヽ.',     //;;ヽ  `‐-‐' , , /   l\``‐-、._
  ',    ',        ノ l  \',   / /;;;;:::::::> ' 、.___,、-'´    ノ  \ ̄  ヽ
  ,、‐ー 、  ',   , '^!}  ̄ ヾヽ . ', / /:;;;:::/   \       / ,、-''"´`‐、
/ ,-''"´ ), ', 〃ノ ノリlノ))〉リ,  ',   /;;:::/     `` ‐--‐ '"´/;;;;;;;;::::::::::::::::ヽ
〉 ' ,-'´__ノ  ', ,'^ (l!^ヮ゚ノハヽ、 ',  i;;;:/               /;;;;:::::_,、-''"´ ̄';:`、
ヽ  /  /  ',jjノノ⊂{卯}つ ルjiリ ',ヽ, レ            /;;;;:::::/         ';:::',
 ',ヽ  /   ',   く{l_i}     ', i !            l;;;::::/          i::::',
  ヽ二 ',     ',   し'ノ       ',ノ l            [;;;:/          l::::i







                     _, r==、_
                   ,=≡三ミ彡ヾヽ\ヽ、
                 ,イ/三≡==≡=ミヽヾ、、
                ,イ//,イ三=ー'      ヾミミミヾ
                〃//f'          ヾミミミ、
                l!!川!{           }リ川l!ハ      東に火が見えた。
               ,仆川|l|            ヾ川f┤
               〃l!川|i!ム_≠ミ:l fメ{(・)≧  |!ノ|ノ、     たぶん、王宮に知らせるのろしだろう。
                《l!ハ川i!| ミk≡┤ `      l!川ノハ
                !i!ノ||l!ハ     l!      / ハノl!ハ{                ウジムシ
                |川i!{》ハ   ( __,r-ヽ  / 八7ハ ヽ    血迷ったどこかの君主が、援軍をよこしたのかもしれん。
                /ハ,リ巛イヽ  r-=≠、  l  イ i! ヽ
               〃彳リ i!ト ヽ くー=='彳  / |ヽ
                    !  /ヽ`廾弍   ∠='=|       どこの国の軍で、兵数はどれほどか探ってこい。
           _,.- 、___    __,rくヽ≡\__,.彳三≡入
          r'´三三三==T::「|:::/ | ヘ≡「巫~7三三/ }-、
        /三三三三=レ::| |:::|   | :ハ }__/三:/   /:://、
        ノ三三三三三ヘ:::| |::/  | :ハ7 ⌒ヽ/    /://:::/`ー-y‐一.、
        |三三三三三:ハ:| |:/  く  ハ  /     /://::/   |三三=\




156 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:02:43 ID:dvDXtHqH

┌────────────────────────────────────────────┐
   明日、もう一押しすれば王宮の門は破れる。
   今頃諸侯がやってきても手遅れで、殺した王の首は矛の飾りになっているだろう。
   それに、諸侯の大半が幽王や伯服から離心して、もとの太子である宜臼にひそかに通じてきている。
└────────────────────────────────────────────┘



               __  _
             ィ辷_ ミヽ`マT!ススミ  、
               /!ィ彡'宀ミヽ.\\ヽ\\ヽヽ\
            {iⅣ     \ヽ.ヽ \\\\ヽ丶,
               Y       \ヽ\厶_j _}ハハ i |
            |    r弐7^  Y!l 广!>Y!\ll l| |                   ウジムシ
            | r!  ¨´,    | il l| こソヽノ!l l| |     わざわざ潰されに来た君主は、どこのどいつだぁー!!
            ^マ7  Y .,_   | il l| 厂\マ!l l| l
            __r-く\rく´__ _ヽ. | i| l|    ヽjハハ
         /ノ二、〉 i#:ir‐vゥ^7 ! リl      \jノj/´`Y⌒
    /厂 ̄!| ̄´   __lノ_ノ / / jノ 八        \マT!ノ:;:.:
    //´ ̄`^丁下斤ァ7´  ∧-'   /      r≦二y1ハ:;.:
.    i |     |  V///  / \__ノ     Z7   ,   :;:.






┌──────────────────────────────┐
   申候には自身が反逆者であるといううしろめたさはかけらもない。
   またこの戦局での優位は決して裏返らないという自信もあった。
└──────────────────────────────┘



         /////7            ∨//!
            |i   /              ∨jリ
            |il  ∧            Vハ               チマミレノクソッタレドモ
            |i|:  li|         rfr 。ぅx  ∨リ    そうだ、念のため、同盟軍の各位にこの事を伝えてくれ。
            |l|i  li| __ィ赱ぇ  `¬=彳  |!||
            |l|l  li|  ̄  i          |i|l
            |l|li|il|ハ      j   ',    / 川    東方に怪火あり、注意されたし、と。
         从!|lル∧   〈_ _r‐    ! ,刈ノ
            リj   ',   r‐v─-、   h
              ト、.  辷_,.7/ / l
              八 \      /   Vハ
          , -‐ T   `x__,.斗イ,     |  `ヽ




┌────────────────────────────────────────┐
   だがその自信に溺れることのない男である。
   この場合でも、軍吏を使って戦いに参加している同盟のソウ軍、異民族の西戎に知らせた。
└────────────────────────────────────────┘



157 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:03:17 ID:dvDXtHqH

┌────┐
   翌朝
└────┘




┌──┐
│王宮│
└──┘
            }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{
          ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ
       @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
          五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五
          \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 /
    ({     \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/     })
  /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\
/////////|                     |\\\\\\\\\
@@@@@@@@@|                     |@@@@@@@@@
 ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ |                     | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ
  |.ニニニニニニニニニニニ |         ,. -──- 、         | ニニニニニニニニニニニ.|
  |              |        i       i        |       ( `)⌒;;,,.⌒)
(⌒;;;;,,.⌒): -- 、     |        |       |        |    (;; `)⌒;;,,.⌒)       ̄ ̄7〃  ̄ ̄ ̄|〃  ̄ ̄ ̄|〃
(⌒;;;;;⌒;ソ⌒;;) i    |        |       |        |(⌒;;⌒ヽ;; `)⌒;;,,.⌒        /\ .       |.      | ・・・・・・
;;;; )(⌒;;ヽ;;`)⌒;;,,.⌒≧ii≦       |       |       (⌒;;;ソ⌒)(⌒;;ヽ;;`)⌒;;,,.")    /   \.___|   ___|
⌒;ソ⌒;;;;''')ヽ);;;;;;;,,,,,,)ソ''⌒;;)⌒;ソ⌒;;;;!"''')ヽ);;;;;ソ;;,,,,,,)ソ''"''')ヽ);;;;;ソ;;,,,,,,)ソ''⌒
⌒;;;;!"''')ヽ);;;;;ソ;;,,,,,,)ソ;ソ⌒)(⌒;;ヽ;;;;;''')ヽ);;;;;;;,,,,,,)ソ'';`)⌒;;;;''')ヽ);;;;;;;└──iコ








                   r‐x__
                 /⌒!川爪Tk
                厶r=x |!lilH| |l/カミ 、     フハハハハァー!!
               / `=彳jli|│||/八!jハ
            _ __r‐、く r 〉    リ│|レ⌒V/|iい
    ____,/r==y==ヘ fェェx     厶リ ヌ,//!汁=-   見ろ!わが軍の勝利だ!
   (⌒Y´ ̄ 〉l〉    i〉>=彳   /   〃 〉,イル′
    ¬ー─┤_ _ rア 〉   /   ,.. -く_
         厂 ̄x={ . └-、    , イ _,ィこ广フ∧   今頃あの門の向こうで、王は褒后を抱いて震え上がっておろう!
         〈/   ハ    ',  | _ノ ̄ ̄ /  / ハ__
            V/   , \__  ヽ 厶r====≠==z    二〉
          V/7/    「hイハヽ       }〉   く_
              V/       | !i! }        八≧三二ユ
              ∨      j リ/        , '"     _..ヘ
                \            , イ ー== __ 二二ニユ




158 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:03:35 ID:dvDXtHqH



               __  _
             ィ辷_ ミヽ`マT!ススミ  、
               /!ィ彡'宀ミヽ.\\ヽ\\ヽヽ\
            {iⅣ     \ヽ.ヽ \\\\ヽ丶,
               Y       \ヽ\厶_j _}ハハ i |
            |    r弐7^  Y!l 广!>Y!\ll l| |
            | r!  ¨´,    | il l| こソヽノ!l l| |     ところでどこからも敵兵が追って来ぬが、
            ^マ7  Y .,_   | il l| 厂\マ!l l| l
            __r-く\rく´__ _ヽ. | i| l|    ヽjハハ       王宮の陥落を見て、尻尾巻いて逃げ出したか!
         /ノ二、〉 i#:ir‐vゥ^7 ! リl      \jノj/´`Y⌒
    /厂 ̄!| ̄´   __lノ_ノ / / jノ 八        \マT!ノ:;:.:
    //´ ̄`^丁下斤ァ7´  ∧-'   /      r≦二y1ハ:;.:
.    i |     |  V///  / \__ノ     Z7   ,   :;:.







                             ____
                          ,、-'"´-‐ー‐- ``‐、
                        ,-´'´        ``ヽ
                        /    _,、-‐ー‐- 、 ._  ',
                        l _,、-'´ r''"´ ̄ヽ';:::lヽ:::、i_
                        r'"´`ヽ=l <●>l.';::l i:/ ヽ
                        ', く●>l, ヽ、 -‐'´ i::l  !   l     まさに、おっしゃる通りです。
     _________        ヽ-‐''く 、  ヽ  リ u _ノ
    /', ___        ',       __,l   (_,、-ァ     / \ヽ、    昨夜火を上げていたのは鄭軍でして、今朝には旗も揚げず、
  /  ',  丿0 l | l ヽ.',     //;;ヽ  `‐-‐' , , /   l\``‐-、._
  ',    ',        ノ l  \',   / /;;;;:::::::> ' 、.___,、-'´    ノ  \ ̄  ヽ  東方目指して逃走しはじめました。
  ,、‐ー 、  ',   , '^!}  ̄ ヾヽ . ', / /:;;;:::/   \       / ,、-''"´`‐、
/ ,-''"´ ), ', 〃ノ ノリlノ))〉リ,  ',   /;;:::/     `` ‐--‐ '"´/;;;;;;;;::::::::::::::::ヽ
〉 ' ,-'´__ノ  ', ,'^ (l!^ヮ゚ノハヽ、 ',  i;;;:/               /;;;;:::::_,、-''"´ ̄';:`、
ヽ  /  /  ',jjノノ⊂{卯}つ ルjiリ ',ヽ, レ            /;;;;:::::/         ';:::',
 ',ヽ  /   ',   く{l_i}     ', i !            l;;;::::/          i::::',
  ヽ二 ',     ',   し'ノ       ',ノ l            [;;;:/          l::::i




159 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:03:54 ID:dvDXtHqH



         /////7            ∨//!
            |i   /              ∨jリ
            |il  ∧            Vハ
            |i|:  li|         rfr 。ぅx  ∨リ。
            |l|i  li| __ィ赱ぇ  `¬=彳  |!||
            |l|l  li|  ̄  i          |i|l
            |l|li|il|ハ      j   ',    / 川    フン、鄭公か。
         从!|lル∧   〈_ _r‐    ! ,刈ノ
            リj   ',   r‐v─-、   h     で、兵はどれほどいたのだ。
              ト、.  辷_,.7/ / l
              八 \      /   Vハ
          , -‐ T   `x__,.斗イ,     |  `ヽ







                             ____
                          ,、-'"´-‐ー‐- ``‐、
                        ,-´'´        ``ヽ
                        /    _,、-‐ー‐- 、 ._  ',
                        l _,、-'´ r''"´ ̄ヽ';:::lヽ:::、i_
                        r'"´`ヽ=l <●>l.';::l i:/ ヽ
                        ', く●>l, ヽ、 -‐'´ i::l  !   l    遠目なのでしかとはわかりかねますが、
     _________        ヽ-‐''く 、  ヽ  リ u _ノ
    /', ___        ',       __,l   (_,、-ァ     / \ヽ、    多く見ても五千といったところですな。
  /  ',  丿0 l | l ヽ.',     //;;ヽ  `‐-‐' , , /   l\``‐-、._
  ',    ',        ノ l  \',   / /;;;;:::::::> ' 、.___,、-'´    ノ  \ ̄  ヽ
  ,、‐ー 、  ',   , '^!}  ̄ ヾヽ . ', / /:;;;:::/   \       / ,、-''"´`‐、




160 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:04:27 ID:dvDXtHqH


                     _, r==、_
                   ,=≡三ミ彡ヾヽ\ヽ、
                 ,イ/三≡==≡=ミヽヾ、、
                ,イ//,イ三=ー'      ヾミミミヾ
                〃//f'          ヾミミミ、
                l!!川!{           }リ川l!ハ
               ,仆川|l|            ヾ川f┤
               〃l!川|i!ム_≠ミ:l fメ{(・)≧  |!ノ|ノ、    そうか、五千か…
                《l!ハ川i!| ミk≡┤ `      l!川ノハ
                !i!ノ||l!ハ     l!      / ハノl!ハ{
                |川i!{》ハ   ( __,r-ヽ  / 八7ハ ヽ   (孤立無援と予測される王宮に、
                /ハ,リ巛イヽ  r-=≠、  l  イ i! ヽ     そのような少数の手勢を率いてやってくる意味など、
               〃彳リ i!ト ヽ くー=='彳  / |ヽ        はたしてあるのだろうか…)
                    !  /ヽ`廾弍   ∠='=|
           _,.- 、___    __,rくヽ≡\__,.彳三≡入
          r'´三三三==T::「|:::/ | ヘ≡「巫~7三三/ }-、










       |::::::::::::::::::::::::::::::::::::|                            |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
       l::::::::::::::::::::::::::::::::::::i                            i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
       i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|                         |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|   (いや、どうせここで王と王妃を殺せば終わるのだ。
       l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i                           i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
       |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i                       i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i    気に病む必要はあるまい。)
       |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|                          |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i     ( ⌒ヽ
        ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::シ                         匕::::::::::::::::::::::::::::::::::::シ     (    )
      丿`  ̄ ゙ ~  ̄ ` ̄ ´i                           i ` ̄ ゙ ~  ̄ ` ̄ ´\     )   )
     r´            }                          {            `ヽ  ノ  ノノ
     ト-‐ '´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄7 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`' ‐イ ∠ノ ゞ゙´、
     `────────';.;.;.;.;.;.;.;.;.;..;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.'────────´ ザッ
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:




161 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:05:16 ID:dvDXtHqH


                   r‐x__
                 /⌒!川爪Tk
                厶r=x |!lilH| |l/カミ 、
               / `=彳jli|│||/八!jハ
            _ __r‐、く r 〉    リ│|レ⌒V/|iい
    ____,/r==y==ヘ fェェx     厶リ ヌ,//!汁=-   太鼓を打て!
   (⌒Y´ ̄ 〉l〉    i〉>=彳   /   〃 〉,イル′
    ¬ー─┤_ _ rア 〉   /   ,.. -く_
         厂 ̄x={ . └-、    , イ _,ィこ广フ∧      全軍突撃だ!!!
         〈/   ハ    ',  | _ノ ̄ ̄ /  / ハ__
            V/   , \__  ヽ 厶r====≠==z    二〉
          V/7/    「hイハヽ       }〉   く_
              V/       | !i! }        八≧三二ユ
              ∨      j リ/        , '"     _..ヘ
                \            , イ ー== __ 二二ニユ







          vymyvwymyvymyvy、
      ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚)っ
 ⊂( ゚д゚ ) と( ゚д゚ ) 〃ミ ( ゚д゚ )っ ( ゚д゚ )つ
   ゝ  ミ ( ゚д゚ )っ ミ) ⊂( ゚д゚ ) .(彡  r      ウオォォッォーーー
    しu(彡  r⊂( ゚д゚ ) .ゝ.  ミ) i_ノ┘
.       i_ノ┘  ヽ  ミ)しu
            (⌒) .|
            三`J   ※同盟軍の皆さん





┌──────────────────────────────────────┐
   申軍とソウ軍はともかく、西戎軍は略奪を目的にこの戦いに参加したようなものである。
   人も物も関係なく、めぼしいものには掴みかかった。
└──────────────────────────────────────┘





          ,r‐ 、
   z'Zr─~''''彡 ̄ ̄⌒ミーv─ -tf'.z
      ̄`'''''─ム/'⌒' ⌒ヽ_>'''  ̄ ̄
         /  彡、 ノノ:::
        / _,;彡'´⌒(´ ミ}:::                            ___      _, --- r_,
    _/ フ::::      Y ヽ:::                           'ー-へ_ ̄ ̄ ̄       ゝ-- 、
  (⌒こ))≧:::        jfう》:::                                  ̄`ヽ     / ̄`ヽ  ̄ ̄`丶_
    ̄::::::::::        (_ノ::::::                                   /    <{_、__.ノ^ー-- .__  _>- 、
                                                     `ー-- ._/二、ヽ       `ー^┴’
                                                              ̄

          _    _ ,,  - ― ─-  ,_ , - ―- 、 _
     r,;^ー'´::,二´             '´        ヽ、 ` ‐ ,,_          __
    ト^;;;;;;;:, '´  j_                     '、ノ_     ̄` ‐- ― ''´    `''ー- _  r - 、
    r';;r''´ l     `ヽ:::.         ',         ´    `ヽ 、_               `f ;:;:, `ー- 、_
   f;;;;;k i _,ゝ     l::::::... ___     '、             rf´j `ヽ-‐-、 _,, -―-────-、  ":;:; ': `fj
   ` ー -- ―─‐ ''´  ̄´     ` ̄ ̄ ` ー--― ''ー──E_fl-  __,ノ´             `ヽ、_ 、;: _ソ
                                      ` ̄





┌─────────────────────────────┐
   宮室内のあちこちに、男の死体と女の裸体とが横たわっていた。
└─────────────────────────────┘



162 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:05:36 ID:dvDXtHqH


               __  _
             ィ辷_ ミヽ`マT!ススミ  、
               /!ィ彡'宀ミヽ.\\ヽ\\ヽヽ\
            {iⅣ     \ヽ.ヽ \\\\ヽ丶,
               Y       \ヽ\厶_j _}ハハ i |
            |    r弐7^  Y!l 广!>Y!\ll l| |
            | r!  ¨´,    | il l| こソヽノ!l l| |     略奪はあとだ!王と后を探せ!
            ^マ7  Y .,_   | il l| 厂\マ!l l| l
            __r-く\rく´__ _ヽ. | i| l|    ヽjハハ
         /ノ二、〉 i#:ir‐vゥ^7 ! リl      \jノj/´`Y⌒    火はまだつけるな!
    /厂 ̄!| ̄´   __lノ_ノ / / jノ 八        \マT!ノ:;:.:
    //´ ̄`^丁下斤ァ7´  ∧-'   /      r≦二y1ハ:;.:
.    i |     |  V///  / \__ノ     Z7   ,   :;:.








(⌒;;;;,,.⌒):::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: (;; `)⌒;;,,.⌒)    モクモクモク…
(⌒;;;;;⌒;ソ⌒;;):::::::::::::-:::::::-:::;;;;;;;;;;;;;;;::::---::::::::::::::-::::::::;:::::---::::::::(⌒;;⌒ヽ;; `)⌒;;,,.⌒
;;;; )(⌒;;ヽ;;`)⌒;;,,.⌒):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(⌒;;;ソ⌒)(⌒;;ヽ;;`)⌒;;,,.")
⌒;ソ⌒;;;;''')ヽ);;;;;;;,,,,,,)ソ''⌒;;)⌒;ソ⌒;;;;!"''')ヽ);;;;;ソ;;,,,,,,)ソ''"''')ヽ);;;;;ソ;;,,,,,,)ソ''⌒
⌒;;;;!"''')ヽ);;;;;ソ;;,,,,,,)ソ;ソ⌒)(⌒;;ヽ;;;;;''')ヽ);;;;;;;,,,,,,)ソ'';`)⌒;;;;''')ヽ);;;;;;;







┌──────────────────────────────┐
   白煙と黒煙が流れてきた。どこかで火をつけた者が居るのだろう。
   だが申候の言葉は、西戎の兵まで達しない。
   煙はますます広がり、どの部屋も見にくくなって来た。
└──────────────────────────────┘




163 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:05:56 ID:dvDXtHqH


┌────────────────────────────┐
   煙の中を血眼になって探しているのは、申の兵だけであった。
└────────────────────────────┘



                   r‐x__
                 /⌒!川爪Tk
                厶r=x |!lilH| |l/カミ 、
               / `=彳jli|│||/八!jハ
            _ __r‐、く r 〉    リ│|レ⌒V/|iい
    ____,/r==y==ヘ fェェx     厶リ ヌ,//!汁=-   ええいっ!
   (⌒Y´ ̄ 〉l〉    i〉>=彳   /   〃 〉,イル′
    ¬ー─┤_ _ rア 〉   /   ,.. -く_
         厂 ̄x={ . └-、    , イ _,ィこ广フ∧      王と后の発見はまだか!
         〈/   ハ    ',  | _ノ ̄ ̄ /  / ハ__
            V/   , \__  ヽ 厶r====≠==z    二〉
          V/7/    「hイハヽ       }〉   く_
              V/       | !i! }        八≧三二ユ
              ∨      j リ/        , '"     _..ヘ
                \            , イ ー== __ 二二ニユ








         /////7            ∨//!
            |i   /              ∨jリ
            |il  ∧            Vハ
            |i|:  li|         rfr 。ぅx  ∨リ。
            |l|i  li| __ィ赱ぇ  `¬=彳  |!||
            |l|l  li|  ̄  i          |i|l
            |l|li|il|ハ      j   ',    / 川    そうだ!探し方が悪いのだ!
         从!|lル∧   〈_ _r‐    ! ,刈ノ
            リj   ',   r‐v─-、   h     王や后の近くに居た臣を捕らえて、行方を吐かせろ!
              ト、.  辷_,.7/ / l
              八 \      /   Vハ
          , -‐ T   `x__,.斗イ,     |  `ヽ





164 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:06:18 ID:dvDXtHqH


┌─────────────────────┐
   間も無く、一人の兵士が煙の中から現れた。
└─────────────────────┘





⊂( ゚д゚ ) .
 ヽ  ミ)    王も近臣も、今朝は全く姿を現さなかったそうです!
  (⌒) .|
  三`J 








               __  _
             ィ辷_ ミヽ`マT!ススミ  、    ,
               /!ィ彡'宀ミヽ.\\ヽ\\ヽヽ\   て_
            {iⅣ     \ヽ.ヽ \\\\ヽ丶,   そ
               Y       \ヽ\厶_j _}ハハ i |   (
            |    r弐7^  Y!l 广!>Y!\ll l| |
            | r!  ¨´,    | il l| こソヽノ!l l| |     なに!?
            ^マ7  Y .,_   | il l| 厂\マ!l l| l
            __r-く\rく´__ _ヽ. | i| l|    ヽjハハ
         /ノ二、〉 i#:ir‐vゥ^7 ! リl      \jノj/´`Y⌒
    /厂 ̄!| ̄´   __lノ_ノ / / jノ 八        \マT!ノ:;:.:
    //´ ̄`^丁下斤ァ7´  ∧-'   /      r≦二y1ハ:;.:
.    i |     |  V///  / \__ノ     Z7   ,   :;:.




┌──────────────────────────┐
   その時、申候の脳裏に昨夜の火が稲妻のように閃いた。
└──────────────────────────┘




165 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:06:43 ID:dvDXtHqH


                     _, r==、_
                   ,=≡三ミ彡ヾヽ\ヽ、
                 ,イ/三≡==≡=ミヽヾ、、    (そうか、昨日見た火が、
                ,イ//,イ三=ー'      ヾミミミヾ
                〃//f'          ヾミミミ、    王宮の貴人たちを逃がさせる誘導灯になっていたのだな。)
                l!!川!{           }リ川l!ハ
               ,仆川|l|            ヾ川f┤
               〃l!川|i!ム_≠ミ:l fメ{(・)≧  |!ノ|ノ、
                《l!ハ川i!| ミk≡┤ `      l!川ノハ    フン、鄭公め。さすが古狐よ。
                !i!ノ||l!ハ     l!      / ハノl!ハ{
                |川i!{》ハ   ( __,r-ヽ  / 八7ハ ヽ   抜け穴を掘っていたとはな。
                /ハ,リ巛イヽ  r-=≠、  l  イ i! ヽ
               〃彳リ i!ト ヽ くー=='彳  / |ヽ
                    !  /ヽ`廾弍   ∠='=|
           _,.- 、___    __,rくヽ≡\__,.彳三≡入
          r'´三三三==T::「|:::/ | ヘ≡「巫~7三三/ }-、
        /三三三三=レ::| |:::|   | :ハ }__/三:/   /:://、
        ノ三三三三三ヘ:::| |::/  | :ハ7 ⌒ヽ/    /://:::/`ー-y‐一.、
        |三三三三三:ハ:| |:/  く  ハ  /     /://::/   |三三=\







                           /////7            ∨//!
                              |i   /              ∨jリ
                              |il  ∧            Vハ
                              |i|:  li|         rfr 。ぅx  ∨リ
                              |l|i  li| __ィ赱ぇ  `¬=彳  |!||   王はここにはおらぬ。
                              |l|l  li|  ̄  i          |i|l
                              |l|li|il|ハ      j   ',    / 川   東方へ逃亡中だ。目指すのは成周だろう。
                           从!|lル∧   〈_ _r‐    ! ,刈ノ
                              リj   ',   r‐v─-、   h
                                ト、.  辷_,.7/ / l
                                八 \      /   Vハ
                            , -‐ T   `x__,.斗イ,     |  `ヽ
                         ,  '     |   /三三く.    |     `  、




166 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:08:16 ID:dvDXtHqH


                             ____
                          ,、-'"´-‐ー‐- ``‐、
                        ,-´'´        ``ヽ
                        /    _,、-‐ー‐- 、 ._  ',
                        l _,、-'´ r''"´ ̄ヽ';:::lヽ:::、i_
                        r'"´`ヽ=l <●>l.';::l i:/ ヽ
                        ', く●>l, ヽ、 -‐'´ i::l  !   l     なんと!
     _________        ヽ-‐''く 、  ヽ  リ u _ノ
    /', ___        ',       __,l   (_,、-ァ     / \ヽ、    それでは今から追っても間に合わないのではないですか。
  /  ',  丿0 l | l ヽ.',     //;;ヽ  `‐-‐' , , /   l\``‐-、._
  ',    ',        ノ l  \',   / /;;;;:::::::> ' 、.___,、-'´    ノ  \ ̄  ヽ  すでに一日の開きがあります。
  ,、‐ー 、  ',   , '^!}  ̄ ヾヽ . ', / /:;;;:::/   \       / ,、-''"´`‐、
/ ,-''"´ ), ', 〃ノ ノリlノ))〉リ,  ',   /;;:::/     `` ‐--‐ '"´/;;;;;;;;::::::::::::::::ヽ
〉 ' ,-'´__ノ  ', ,'^ (l!^ヮ゚ノハヽ、 ',  i;;;:/               /;;;;:::::_,、-''"´ ̄';:`、
ヽ  /  /  ',jjノノ⊂{卯}つ ルjiリ ',ヽ, レ            /;;;;:::::/         ';:::',
 ',ヽ  /   ',   く{l_i}     ', i !            l;;;::::/          i::::',
  ヽ二 ',     ',   し'ノ       ',ノ l            [;;;:/          l::::i








                     _, r==、_
                   ,=≡三ミ彡ヾヽ\ヽ、
                 ,イ/三≡==≡=ミヽヾ、、
                ,イ//,イ三=ー'      ヾミミミヾ
                〃//f'          ヾミミミ、    ハハハハッ
                l!!川!{           }リ川l!ハ
               ,仆川|l|            ヾ川f┤
               〃l!川|i!ム_≠ミ:l fメ{(・)≧  |!ノ|ノ、
                《l!ハ川i!| ミk≡┤ `      l!川ノハ    王や后はもちろん、鄭公の命も、一日延びたに過ぎぬわ!
                !i!ノ||l!ハ     l!      / ハノl!ハ{
                |川i!{》ハ   ( __,r-ヽ  / 八7ハ ヽ
                /ハ,リ巛イヽ  r-=≠、  l  イ i! ヽ    なぜなら…いや、
               〃彳リ i!ト ヽ くー=='彳  / |ヽ
                    !  /ヽ`廾弍   ∠='=|          ───おいおまえ、耳を貸せ。
           _,.- 、___    __,rくヽ≡\__,.彳三≡入
          r'´三三三==T::「|:::/ | ヘ≡「巫~7三三/ }-、
        /三三三三=レ::| |:::|   | :ハ }__/三:/   /:://、
        ノ三三三三三ヘ:::| |::/  | :ハ7 ⌒ヽ/    /://:::/`ー-y‐一.、
        |三三三三三:ハ:| |:/  く  ハ  /     /://::/   |三三=\





167 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:08:35 ID:dvDXtHqH



          ,  -――┐
           | /二二二|
          lィ, ニニニニア
         〈イ:::::/__,二. ,ニl
          ‘i{ i} └‐'. }┘
          `T L_ '''--'i'      は。
          /(丶-ヽリリ'
      , -‐'´ | \ /\l\_
      /  ̄`ヽ  ̄ / \〉ヘ〉  |
      |    |  \  \| | |
      | /  j     ̄ヽlム| |
     /-― //     o /|
     |  //         l |
    /    /         l |


┌───────────────────────┐
   申候は一人の側近を呼び寄せ、耳元で命令した。
└───────────────────────┘





          ,  -――┐
           | /二二二|
          lィ, ニニニニア
         〈イ:::::/__,二. ,ニl
          ‘i{ i} └‐'. }┘
          `T L_ '''--'i'      委細、承知しました。
          /(丶-ヽリリ'
      , -‐'´ | \ /\l\_
      /  ̄`ヽ  ̄ / \〉ヘ〉  |
      |    |  \  \| | |
      | /  j     ̄ヽlム| |
     /-― //     o /|
     |  //         l |
    /    /         l |



┌─────────────────────────┐
   命令を受けると側近は、勇み足ですぐさま走り出した。
└─────────────────────────┘




168 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:08:50 ID:dvDXtHqH



                   r‐x__
                 /⌒!川爪Tk
                厶r=x |!lilH| |l/カミ 、
               / `=彳jli|│||/八!jハ
            _ __r‐、く r 〉    リ│|レ⌒V/|iい
    ____,/r==y==ヘ fェェx     厶リ ヌ,//!汁=-    さぁお前たち、狩りの始まりだぞ!
   (⌒Y´ ̄ 〉l〉    i〉>=彳   /   〃 〉,イル′
    ¬ー─┤_ _ rア 〉   /   ,.. -く_        (ピーッ)
         厂 ̄x={ . └-、    , イ _,ィこ广フ∧     古狐め、まんまと遁走したつもりかしらんが、
         〈/   ハ    ',  | _ノ ̄ ̄ /  / ハ__
            V/   , \__  ヽ 厶r====≠==z    二〉  罠にはまるのは、そちらの方よ!
          V/7/    「hイハヽ       }〉   く_
              V/       | !i! }        八≧三二ユ
              ∨      j リ/        , '"     _..ヘ
                \            , イ ー== __ 二二ニユ
























169 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:09:14 ID:dvDXtHqH



┌────────────────────────┐
   この日の夜明け前、幽王は鄭の陣にたどり着いた。
└────────────────────────┘



   |    ノ´⌒ヽ,,
   | ⌒´      \   っ
   |./ ""´ ⌒\  )    つ
   │/ ⌒   ⌒ i )
   │ (・ )` ´( ・) i,/ っ    鄭公っ……
   |///(__人_) ///
   │   `ー'l⌒ヽ
   │/⌒)   \ `、






      ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
    ,i':r"      `ミ;;,
    彡        ミ;;;i
    彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
     ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,     おお、王よ。
    ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'
    `,|  / "ii" ヽ  |ノ      よくぞご無事で。
     't ←―→ )/イ
       ヽ、  _,/ λ、
    _,,ノ|、  ̄//// \、
_,,..r''''"   | \`'/  /    ̄`''ー
      |  /\  /
      |/)::::/\/




170 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:09:32 ID:dvDXtHqH


        ノ´⌒ヽ,,
    γ⌒´      \
   .// ""´ ⌒\  )
   i /  _ノ ヽ、_ i )
    i  o゚⌒` ´⌒゚o i,/     うううううう、助かったよ…
   l    (__人_)  |
   \   `⌒´  ノ           うわあぁぁーん
   /       \
   | |       .| |







             ,,,,,,,,,,_
           ,ィヾヾヾヾシiミ、
          rミ゙``       ミミ、
          {i       ミミミl
          i゙i ,,,ノ 、,,-=、 ミミミ!
          {_i=・}-{_=・`} ̄レゥ:}    まだ全員そろっておりません。
             l ̄,,,,_,゙ ̄` :::ン
           |/ _;__,、ヽ..::/l     ご安心なされるにはちとお早いのではありませんかな。
           ヽ.~ニ~ ' .::::ノ/ }\_
         _,,.-‐' `ー '"::/ /  |   ̄`''ー-、
      r‐''"   ./  i\/  /    |     / ヽ
      /     /   | /;;;ヽ、 l ヽ /     ノ /}





171 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:10:02 ID:dvDXtHqH


┌───────────────────────┐
   幽王に少し遅れて、褒姒と伯服が現れた。
└───────────────────────┘



   / / ,......_∨ ∧:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.. : `:´:、: : . //
.  / / /: : : : ∨ ∧:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.:. :.l : : : ゙: .//
  { 〈 /: : : : : :.∨ ∧:..:..:..: : : : : : /.: :l} : .:} : :.〈
.  \У : : : : : : : V∧}: : : : : : : : :/ : :ハ: /: : : :.i
   `}: : : : : : : : :}¨´:.:l: : : l. : : :./: : / ∨.: : : : }
    l: : : : : : : : :l : : :.:| .:.:.:|:. : :/: : /_ ゙}: : : :/l
    |: : : : : : : : :|:ヾ. :{: :.: :|: :./: /__,  ノ: : :/ :|
    |: : : : : : : : :|r‐ 、|: : :.:|:./ィf葱㌢ /.;ィf㌢ |
    |: : : : : : : : :|}(⌒∨: :.|   `¨´  /  ¨l: : :|
    |: : : : : : : : {ヾ、  〉:.:.:|         ´/ : : |
    |: : : : : : : : |  `}¨i.: : l        -‐/ : : . |
    |: : : : : : : : | /.ノ 从八.>      イ : : : : |
    |: : : : : : :l}:.∨/ >‐-. . . |、 `i:¨.:.:| : : : : : |                      -- 、
    |: : : : : : ハ : l}       } ヘ_|_:.| : : : : : |                   /´ 伯服 \
    |: : : : : :.|/}:.:l|`丶     |/∧\ ヘ.: : : : :.:|                  厶---  、
    |: : : : : /¨|: :ト.   \   |//∧ ヘ. ∨:.:. : :|                ,ィ≦__ ´ ̄`ヽ\
    |: : : /  |: :| ヘ.   \ .{∧/ハ  \\:.:.:.|              tf´ /__, ≧t、   \>-
    |: 〃    |: :|  ∨    ヽ} `i<∧  \}.:.:|               `¨{tテッ `ー,tテッv┬v
                                            `}`¨f^ヽ `ー宀│
                                            j;; ^__`_  ;;;u j Y
                                          =r-ヘ r'===ヘィ   '^'__
                                          Yヽ ヽ` ̄ ̄´;;u , ' /
                                          ´u |Y^ヘヽ、___ _, イ/
                                          ´,'└〉_ノ^f^ヽ、´/
                                          ;; _/ヽノ| ,ァ=r- 、
                                          '´  ,/ 厶八_ノ   \__
                                            /   ,r-、







        ノ´⌒ヽ,,
    γ⌒´      ヽ,
   // ""⌒⌒\  )
    i /   ⌒  ⌒ ヽ )
    !゙   (⌒)` ´(⌒)i/
 (⌒\    (__人_)  |  )    褒姒タン!伯服!
  \ .\  ヽ、__( / /.
    \         /.




172 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:10:26 ID:dvDXtHqH


             ,,,,,,,,,,_
           ,ィヾヾヾヾシiミ、
          rミ゙``       ミミ、
          {i       ミミミl
          i゙i ,,,ノ 、,,-=、 ミミミ!
          {_i=・}-{_=・`} ̄レゥ:}    お待ちしておりました。
             l ̄,,,,_,゙ ̄` :::ン
           |/ _;__,、ヽ..::/l
           ヽ.~ニ~ ' .::::ノ/ }\_
         _,,.-‐' `ー '"::/ /  |   ̄`''ー-、
      r‐''"   ./  i\/  /    |     / ヽ
      /     /   | /;;;ヽ、 l ヽ /     ノ /}







            ____ __     __
        ,. : :´ヽY〃x= : :ミ 、/⌒`ヽ
    __ _ 〃⌒ミ>x≦⌒  ≧x ㍉:: : : : : :.
  /⌒ヽ/. : : : /: i{ : : : : : `': .、:\:.ヽ. : : : ',
 i : : : : /. : : : / :j八 : : : : : : : : \ :`ニ=r‐. : :,
 | : : : :,': ,' : : ' : :li : :\ : : : : : ::. : :\ゞ≧=- :i
 | : : : :{: { : :i : : :|i : : : :\ : : : : : ::. : :\:i : : : |
 | : : : :|: | : :| : : 从: : : : i:}\ : : : : : 、: 介=-.|
 | : : : :|i | : :|: : : :ト、\; :八`¨¨ゞ辷,xΧ: | : : : |
 | : : : 从| : j : : : L.xく \: :ヽfr乞タ个トメ、 : : :|    鄭公……
 | : : : : : | ∧:. : i:レf乞T ` ̄`   ,りイ::.: : : :.|
 |: : : : .ノイ\\八¨¨´  、    /l77|: : : :.:.|
 | : : : : : : : : iヾ_≧x=-  r- '¨ イ`¨ |: : : : : :|
 | : : : : : : : _」 _   ≧┬‐一 " :ト.、 | : : : : : |
 | : : : : : .:/    `Y. : .〈     } ハ | : : : : :|
 | : : : : : ,'      ', . : .',     | ハー- ミ : :|
 | : : : : : |      ∧ : . :\    }. :∧   ヽ |
 | : : : : : |  '、  /: . ', : . : . \ / . : ∧    }:|




173 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:10:58 ID:dvDXtHqH


┌───────────────────────────────────────────┐
   褒姒は無言のまま頭を下げた。自尊心の強い彼女にしてみれば、最大級の感謝の表現であった。
└───────────────────────────────────────────┘



                       ,..rtz,. :‐:‐: .、 rt__
                  ,.:': : 〃: : : : : : : :i{{: :`ヽ
                /: : :.〃: : : : : : : : :.ヾx: : ハ
                ,: : : : :/: : : : : : : : : :ヘ : : : ∧
                  ,: : : :./イ: l:.l:l:l:..:l: /: l: i 、: : :∧
               ,: : : :{' ヾト从ト、j/}/;ハj } : : : :.
                i: : : :ヘ __l:.:i≧::≦/}__0/.: : : : :.
                 : : : : : f,ィョュ}:´:i:::l: :.}ミx'7: : : : : :.
                    ,: : :..: : :V/∧:.,'::::';.////.: : : : : : :
               i: : : : : : :Ⅷi∧!:::::////.: : : : : : : l
                l: : : : : : : :{三ミi:::イ三i}、: : : : : : : :l
                 l: : : : :_; ィ:{{三}}: {ミ三}: ヽ、:..: :..: :l
                 l: :_; ィミx: : Ⅶ}}}V}}三}: :/ミx: : : :!
                 l: ヾ: ヾミx: :.i三/三ミ}'升三彡'7:..l
                 l: : :ゝ': `ヾミ{ミ〈三三}三彡': :.く: : !
                 l: : : `iー、_/: :`/ヾ三リ:i: : : ,ノ´:..:..:l
                  l: : : : l  `ーi〈r:、 /r‐' ̄ l: : : : : l






      ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
    ,i':r"      `ミ;;,
    彡        ミ;;;i
    彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
     ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,    (…わたしが本当に助けたいのは、王ではなく、
    ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'
    `,|  / "ii" ヽ  |ノ      この人なのではないか。)
     't ←―→ )/イ
       ヽ、  _,/ λ、
    _,,ノ|、  ̄//// \、    フッ
_,,..r''''"   | \`'/  /    ̄`''ー
      |  /\  /
      |/)::::/\/




┌──────────────┐
   友は心の中で淋しく嗤った。
└──────────────┘



174 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:11:20 ID:dvDXtHqH



             ,,,,,,,,,,_
           ,ィヾヾヾヾシiミ、
          rミ゙``       ミミ、
          {i       ミミミl
          i゙i ,,,ノ 、,,-=、 ミミミ!
          {_i=・}-{_=・`} ̄レゥ:}    さて、それでは堀突に使いをお願いします。
             l ̄,,,,_,゙ ̄` :::ン
           |/ _;__,、ヽ..::/l     「王はわが軍にあり。わが軍に損傷はなし。まもなく成周へ向かう。次の指令で軍を発せよ」
           ヽ.~ニ~ ' .::::ノ/ }\_
         _,,.-‐' `ー '"::/ /  |   ̄`''ー-、     と、伝えて下さい。
      r‐''"   ./  i\/  /    |     / ヽ
      /     /   | /;;;ヽ、 l ヽ /     ノ /}






      ,> ̄`ヽr'´ ̄<
     ィ          ゝ
.     l     l'´`^ヽ   ヽ
    |   ,イノ u  l ト、 N
     |   ノ‐'-、_, 、_,リ‐W.
    |r=i| ⊆ニ・, .・ニ⊇|.
     ||{^||     | | v |
   ノ 'ー|! `! u L_」  r1     はいっ
  ,ノ/|  l、  -‐-ー- ,'
-'‐1|  |  |ヽ.  --  ∧
.  |.!   ! l. ヽ    / l||ー-
.  !|   Wト、 `ー-‐1V ||   
  ||    | ` ー--‐イ   ||  






┌───────────────────────────────────┐
   この頃、堀突は四十代の壮齢である。
   戦いをさせても臨機応変にでき、友としては安心感をおぼえる後継者であった。
└───────────────────────────────────┘



175 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:11:43 ID:dvDXtHqH



      ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
    ,i':r"      `ミ;;,
    彡        ミ;;;i
    彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
     ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,    (次の指令は、鄭を過ぎてから出して、
    ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'
    `,|  / "ii" ヽ  |ノ      合流は上陽を過ぎたあたりでできれば理想的ですね。)
     't ←―→ )/イ
       ヽ、  _,/ λ、
    _,,ノ|、  ̄//// \、
_,,..r''''"   | \`'/  /    ̄`''ー
      |  /\  /
      |/)::::/\/








 (( (ヽ三/)
     (((i )   ノ´⌒`ヽ
   /  γ⌒´      \
   (  .// ""´ ⌒\  )
    |  :i /  \  /  i )      鄭公!鄭公!
    l :i   (・ )` ´( ・) i,/
     l    (__人_).  |  (ヽ三/) ))
     \    `ー'   /   ( i)))
      `7       〈_  /








      ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
    ,i':r"      `ミ;;,   /
    彡        ミ;;;i   ─
    彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!  \
     ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,
    ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'
    `,|  / "ii" ヽ  |ノ      はい、何でございますか。
     't ←―→ )/イ
       ヽ、  _,/ λ、
    _,,ノ|、  ̄//// \、
_,,..r''''"   | \`'/  /    ̄`''ー
      |  /\  /
      |/)::::/\/



176 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:12:16 ID:dvDXtHqH



         ノ´⌒ヽ,,
 モジモジγ⌒´      \
     // ""´ ⌒\  i^マ'フ
    .i / ⌒  ⌒   i )レ' /      鄭公は本当に忠誠心の厚い立派な臣下だよ。まったく虢公とは大違いだ!
     i  (-)` ´(-) / ,イ ヽ、
     l /// (_人_)// 、 /ーヘ_,.ヽ,    だから成周に着いたら、すぐに鄭公には卿士になってもらおうと思うんだけど、いいよね。
     \  ´ ⌒` / 、\`ヽ´__ .`t
           /   ヽ r'´_}__,   {
          /  {'T /`7/ _,ノ  !
        .-'    `7'/ヽY´   |







             ,,,,,,,,,,_
           ,ィヾヾヾヾシiミ、
          rミ゙``       ミミ、
          {i       ミミミl
          i゙i ,,,ノ 、,,-=、 ミミミ!
          {_i=・}-{_=・`} ̄レゥ:}
             l ̄,,,,_,゙ ̄` :::ン     それはそれは、かたじけない仰せですね。
           |/ _;__,、ヽ..::/l
           ヽ.~ニ~ ' .::::ノ/ }\_
         _,,.-‐' `ー '"::/ /  |   ̄`''ー-、   フフン
      r‐''"   ./  i\/  /    |     / ヽ
      /     /   | /;;;ヽ、 l ヽ /     ノ /}






┌────────────────────────────┐
   友は内心苦笑した。
   彼は王のように、虎口を逃れたという安堵感はまったくない。
└────────────────────────────┘




177 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:12:38 ID:dvDXtHqH


      ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
    ,i':r"      `ミ;;,
    彡        ミ;;;i
    彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
     ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,
    ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'
    `,|  / "ii" ヽ  |ノ      (申候を甘く見ては、痛い目にあいますからね。)
     't ←―→ )/イ
       ヽ、  _,/ λ、
    _,,ノ|、  ̄//// \、
_,,..r''''"   | \`'/  /    ̄`''ー
      |  /\  /
      |/)::::/\/





┌──────────┐
   空が白み始めた。
└──────────┘





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/⌒''''´: :.:.:.:.   :.:.:.`'''''´ :.:.:.:.r'⌒ー-:.':..     :.:.:.:.:.::::::::::::::::::::....         :::::::ヽ、;;;;;;:::::-‐
.  : : : :.:.:.:.   :.:.:.      :ノ.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:..      ::::::::::::::::::::::::::::::::....        :::.:::.::.:::.:::.:::.
 . .  : : :,:,:.   :,:,:.       :..:.:.:.:.:.:.. :.:.:::::::::..      ::::::::::::::::::::::::::::::::::....           ::.::.::.:(
 : . : : : : :.:.   :.:.:.       :.:.:.::::::::.. :::::::::::::..       ::::::::::::::::::::::::::::::::::::....            :.
: . . : : : : : :.   :.:.:.       ::::::::::::::.. :::::::::::::..       :.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::....
.  : . : : : : : :.   :.:.:.         :.:.:.:.:.:..:.. :.:.:.:.:.:.::..        :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::....
    . : : : : : :.   :.:.:.         : : : : :::.. :::: : : : :..        :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::....




┌──────────────────────────┐
   王の近臣や顕官が、続々と鄭の陣営に飛び込んできた。
└──────────────────────────┘




178 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:14:06 ID:dvDXtHqH



             ,,,,,,,,,,_
           ,ィヾヾヾヾシiミ、
          rミ゙``       ミミ、
          {i       ミミミl
          i゙i ,,,ノ 、,,-=、 ミミミ!
          {_i=・}-{_=・`} ̄レゥ:}
             l ̄,,,,_,゙ ̄` :::ン     …あらかたそろったようですね。
           |/ _;__,、ヽ..::/l
           ヽ.~ニ~ ' .::::ノ/ }\_
         _,,.-‐' `ー '"::/ /  |   ̄`''ー-、
      r‐''"   ./  i\/  /    |     / ヽ
      /     /   | /;;;ヽ、 l ヽ /     ノ /}




179 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:14:28 ID:dvDXtHqH


   ,. - ─- 、
  /  ノノノノハヽ
  i ,-、_{___ l'  ,. -─- 、
  } | r} ` / -' | |`i /  ,ヘr^、 |     ,! -‐- 、
  { 'ァ'  `ー'/,_ )!/リノ二二jノ    /     _i
 ,-ソ 、   ノ_  i//  - r {    |__∠__,へ / ̄ ̄ヽ           ,=::;;;,
/#\  、   `='ノ iニij   ,ニ゙ |    | r、/__,| ̄/   ノノノij          l,ェ`l l
\#i\    ̄,ノ`i ヽ   、 ノi'    {_ (__ハ_ !  | _ノ^i'_フ'i,!           ←、,r'ヽ、        ,r―-、、      r''"`''''ー--、
  \i#|\==|/`|\\`ー 、ヽ    | i ` ,.-i{   }、|-   'i |            /,rニニ=-、     /;゙゚゙゙゙`> `''i     lr'゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙l  `'l
   \|ヽ } ノ  i \ | 〉ノ`ーヽ  ,<j   二ノ  /ソ  ヽ.、, ノ           r=,レ゙゙゙゙゙l   l    > ェ‐  〉  l    ム     l
      O|/    |l/ i ノ´|    _ノ\\ "{ヽ /\ ヽ、|             ζ=`>`エヽ,r-,l    < 、   l_r‐-, l   〈ェ `ェ‐  〉
       |    リ /  |   i/   ヽ_|\ノヽ  \_|ヽ            i-、 〉-、  _ノ 、   ├、    、ノ     K´    し'´`,
       |0`   |     |  |\   、   `|  |  |   | ヽ          ,r'-、,r'l、_,r'" /´ \  <、    ,r、      l<_    _,/
       |     |    |  |  \ リ     |  |  ri  | |         //l´  >、_/    \__,>、,r'''"  ヽ、   〉      /l、
                                           'llll' l   l /      /〈 ー'      ヽ  ``ヽー    ,)\
                                              l   ノ l .l    / /        l,r‐';"´〉  ,r'",r''"
                  __                          l,--、l / l     ,l     /     / 〈 /'-'フ" <
               /   _`ヽ、                   _,r=='  ノ`〉 l   / /    /      l   ヽl/"''''''''"
              /ト、 ,-__, ー_ i、                 _,r‐'"  / 〈  l''''''フ´ l    /      ノ   l/ /
              lイミF fr'三テ fヨ!                  ‐‐''''フ"  ,r''l_,.ノ/  .(    ./     /   / /
              ハ マl} 丶 .ィー;_チ_!                  ‐<ニ--‐‐''" /   /   /`''ヽ、,_ ノ   / /
             jリヘ._ト、  //゙,ニ、`i}                  _r=ニ>-==‐'フ   /  ,..ノ     >'   ,-ム、'
             jノLイムjト、 {!_,rヌミヽi!                  /;'/`>=`ヽ'  ,r'" >-'"  _,..r―-'´`ヽ /  /
           / / ヾiヽlリ `「|i |! li |\                 l、/lc'`‐'`l__,.r'",r'"  ,rーl", 、     ヽ'ー''
          / 、    ヾiヽ`、 ヾ!i |リ! .ヽ
         /    ヽ :i! ヾiヽ\/ノ!ii|  i. ヽ
        ,′/   ', !   lii lヽ./ |lii| 、! , '、








┌────────────────────────────────────┐
   みな宮中でよく見かけた顔である。
   このまま地の果てまで逃げても、そこで王朝が開けそうなほど尊顔が揃っていた。
└────────────────────────────────────┘



180 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:15:17 ID:dvDXtHqH


      ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
    ,i':r"      `ミ;;,
    彡        ミ;;;i
    彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
     ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,
    ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'
    `,|  / "ii" ヽ  |ノ      さぁ、全軍出発ですよ!
     't ←―→ )/イ
       ヽ、  _,/ λ、
    _,,ノ|、  ̄//// \、
_,,..r''''"   | \`'/  /    ̄`''ー
      |  /\  /
      |/)::::/\/











                ..;;''';;';';;''    ザッザッザ・・・
              ..;;''';;';'';';''';;''   ザッザッザ・・・
             ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
           ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
          ¬ ¬ ¬ ¬ ¬
        _r-─-.r-─-.r-─-.r-─-.
       r-──-.  _  _r-──-.   r-──-.  __
     r-──-.  r-──-.  _ _r-──-.  r-──-.  _r-──-.





┌──────────────────────┐
   行軍は夜明けから日が沈んでも休まず続いた。
└──────────────────────┘



181 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:16:06 ID:dvDXtHqH


          ノ´⌒`ヽ
      .γ⌒´      \
     .// ""´ ⌒\  )   ファ…
     i /::  _ノ ヽ、_ i )
     l :::. (- )` ´( -) i,/   眠いなぁ。ちょっと横になるよ。
     \::.  (__人_) ノ
     /´  ` `⌒´ ヽ






┌───────────────────────────────┐
   幽王は早朝から車上に立ち続けであったのがさすがに疲れたのか、
   そのまま車上で横になった。
└───────────────────────────────┘







              ,----、.__
             ./   /     ヽ--、
             l   /         ヽ、_
            /`'ー/________/
             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  Zzzz.............




182 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:16:21 ID:dvDXtHqH


             ,,,,,,,,,,_
           ,ィヾヾヾヾシiミ、
          rミ゙``       ミミ、
          {i       ミミミl
          i゙i ,,,ノ 、,,-=、 ミミミ!     おやおや。
          {_i=・}-{_=・`} ̄レゥ:}
             l ̄,,,,_,゙ ̄` :::ン     振り落とされないよう、紐で結んで差し上げて下さい。
           |/ _;__,、ヽ..::/l
           ヽ.~ニ~ ' .::::ノ/ }\_
         _,,.-‐' `ー '"::/ /  |   ̄`''ー-、
      r‐''"   ./  i\/  /    |     / ヽ
      /     /   | /;;;ヽ、 l ヽ /     ノ /}







        ノ´⌒ヽ,,
    γ⌒´      ヽ,
   // ""⌒⌒\  )     Zzzz.............
    i /   ⌒  ⌒ ヽ )
    !゙  (=)` ´(=)i/
    |     (__人_)  |
   \    `ー'  /
      {       }
    ⊂ニニニニニニ⊃
    ⊂ニニニニニニ⊃   /
    ⊂ニニニニニニ⊃    ギュッ
    ⊂ニニニニニニ⊃   \
     し ̄ ̄ ̄∪




183 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:16:42 ID:dvDXtHqH


                ..;;''';;';';;''    ザッザッザ・・・
              ..;;''';;';'';';''';;''   ザッザッザ・・・
             ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
           ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
          ¬ ¬ ¬ ¬ ¬
        _r-─-.r-─-.r-─-.r-─-.
       r-──-.  _  _r-──-.   r-──-.  __
     r-──-.  r-──-.  _ _r-──-.  r-──-.  _r-──-.






        ノ´⌒ヽ,,
    γ⌒´      ヽ,
   // ""⌒⌒\  )
    i /   ⌒  ⌒ ヽ )
    !゙  (=)` ´(=)i/    う、うーん。
    | U   (__人_)  |
   \    `ー'  /     背中が痛いよぉ……
      {       }
    ⊂ニニニニニニ⊃
    ⊂ニニニニニニ⊃
    ⊂ニニニニニニ⊃    ハッ
    ⊂ニニニニニニ⊃
     し ̄ ̄ ̄∪







        ノ´⌒ヽ,,
    γ⌒´      ヽ,
   // ""⌒⌒\  )
    i /  \  / ヽ )
    !  (@)` ´(@) i/    なななな、なんで紐で縛られてるんだよ!?
    |    (__人_)  |
   \    `ー'  /     鄭公っ、鄭公は居ないのか!?




184 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:17:01 ID:dvDXtHqH


             ,,,,,,,,,,_
           ,ィヾヾヾヾシiミ、
          rミ゙``       ミミ、
          {i       ミミミl
          i゙i ,,,ノ 、,,-=、 ミミミ!     おお、申し訳ありません。
          {_i=・}-{_=・`} ̄レゥ:}
             l ̄,,,,_,゙ ̄` :::ン     車上から落ちぬようにと紐で結ばせたのですが……
           |/ _;__,、ヽ..::/l
           ヽ.~ニ~ ' .::::ノ/ }\_
         _,,.-‐' `ー '"::/ /  |   ̄`''ー-、
      r‐''"   ./  i\/  /    |     / ヽ
      /     /   | /;;;ヽ、 l ヽ /     ノ /}








        ノ´⌒ヽ,,
    γ⌒´      ヽ,
   // ""⌒⌒\  )
    i /   \  / ( \)    ふー。そうなの?
    !゙   (・ )` ´( ・)\ \
    | U   (__人_)  |//   とにかくぼくは背中が痛いよ。
   \    `ー'  / /
    /        /      草の上でもいいから、動かないとこでゆっくり寝たいよ。
    ∪        |




185 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:17:23 ID:dvDXtHqH



     .,,iiillllllllllllllllllllllllllliiiii,、
    ,illlll!!l゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!!lllllllllli、
   .,ill!l゙”       ゙゙llllllll、      (ま、この方にしてはよく辛抱されたほうでしょう。)
   .llll             llllllll,
   .゙llii、  .,    ,,,,.  ゙゙ll!゙i、
    .゙!!l    "' ''",,--i、./ .|
    ヽ|r'"゙゙ニ゙|゙゙!゙ ー' 〕 ,ノ    仕方ありませんね…。ではここでしばらく休むことにいたしましょう。
     .゙'モ、,,,,,-j′.゙ッ―''" l"
      |、 ,/゙"''r'" `'、 ,l゙
       ヽ,゙―--‐''゙″,l゙
        `'‐,,,,、_,,,,-'"




                                 r―==二 ̄`ヽ
                                  >‐-_'´ u V:::::|
          r―-―== 、               , ' r-- 、   }:::::|
          アー-'^⌒}:::::!                (  '    }  「r、:::|
         /    u  〉:::|                > i}  リ  |ヒ}}: |    <やっとっ…休めるっ…
         ヽ ==ヘ  /-、::!    _  __       / ー-u'   |ン::: |
 _ rァ__   / i   }} |ヒ}!::|   > ^´  ヽ    ∠__r=_`-イ丁ヽ.|ヽ:::::|
>::::^':::::::::'. /  =u彡  |ン::::|   イ/⌒く  |   、---ヾエヱ二」 ! \|r
そ:/ヽ:::::_::! `1工エエハ ./\:: 「`ヽ  .> i う ヒ}l    <r 、V^ー ´`ー '_| //    <辛かったっ…長かったっ…
 ハ。=Y{.)|   _}-r‐://   ヽ\リ <_r-┬!ト、|_  ∠≦リ::}  , イ //.....
  <.`_^、/く:|  Lー-イ/  //:.:.:.\  f=' j | ヽー-<j /イ   \//..........
  〉-- / /\ (_,イ /:.:./:.: |`Y´|\イ-、 l |   /`ヽ#\  /...................
  ヽ__//   \    ( \:.:.:.| | |:.::__| | K´   l   \#Y=―- 、.........
\   }-― 、  \r──  `'┴┴r!(___  _ア´ ̄`ヽ{     }/.................ヽ....
:.:.:.\/    }    }`ー―― 、  、‐':.:.:.:.:.}   , <`ヽ '._/   /............................
:.:.:.:.:.:V  __/    :.Y´ ̄ ̄ ̄   >:.:/:./   /\   } } ◯./..◯...................../
:.:.:.:.:.:.:Vノ.   ̄`Y:.:.| ( ̄ ̄ ̄ ̄:.:/:.:/  .|:.:.:.:.> / /  .}............................/
:.:.:.:.:.:.:.:.', \. ヽ_人.人   ̄ ̄ ̄ ̄):.:(__,.ィ__j:.:/(__/  ,イ.............../....../
:.:.:.:.:.:.:.:.:.'. ヽ_VL イ:.:.:.:.: ̄「 ̄「 ̄:.:.:.ヽ:.:.:.:.:./  |:.\/ j--―..´........../
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V"´   ヽー--}ヽ \:.:.:.:.:.:.\/    j:.:.:.:\/........................./





┌──────────────────────┐
   友の命令で全軍停止した。すでに夜半である。
   兵たちは物も言わず草の上に倒れて昏睡した。
└──────────────────────┘



186 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:17:41 ID:dvDXtHqH


             ,,,,,,,,,,_
           ,ィヾヾヾヾシiミ、
          rミ゙``       ミミ、
          {i       ミミミl
          i゙i ,,,ノ 、,,-=、 ミミミ!     (ま、申軍も不眠不休というわけにはいかないでしょうから、
          {_i=・}-{_=・`} ̄レゥ:}
             l ̄,,,,_,゙ ̄` :::ン       一日分、いや、もしかすると一日半分の距離は縮まってはいないでしょう。)
           |/ _;__,、ヽ..::/l
           ヽ.~ニ~ ' .::::ノ/ }\_
         _,,.-‐' `ー '"::/ /  |   ̄`''ー-、
      r‐''"   ./  i\/  /    |     / ヽ
      /     /   | /;;;ヽ、 l ヽ /     ノ /}


























187 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:17:56 ID:dvDXtHqH


┌─────────────────────────────────────────────────┐
   だが申軍を先頭とする連合軍の追撃は急で、鄭軍は一日どころかわずか半日先を進んでいたに過ぎなかった。
└─────────────────────────────────────────────────┘




                   r‐x__
                 /⌒!川爪Tk
                厶r=x |!lilH| |l/カミ 、
               / `=彳jli|│||/八!jハ
            _ __r‐、く r 〉    リ│|レ⌒V/|iい
    ____,/r==y==ヘ fェェx     厶リ ヌ,//!汁=-    ヒィィィーーーハァァァァァーーーー!
   (⌒Y´ ̄ 〉l〉    i〉>=彳   /   〃 〉,イル′
    ¬ー─┤_ _ rア 〉   /   ,.. -く_
         厂 ̄x={ . └-、    , イ _,ィこ广フ∧     進め進め進めえぇい!!!
         〈/   ハ    ',  | _ノ ̄ ̄ /  / ハ__
            V/   , \__  ヽ 厶r====≠==z    二〉
          V/7/    「hイハヽ       }〉   く_
              V/       | !i! }        八≧三二ユ
              ∨      j リ/        , '"     _..ヘ
                \            , イ ー== __ 二二ニユ







┌─────────────────────────────────────┐
   申候は全軍が揃いきるのも待たずに、兵車だけですばやく王都を離れたのである。
   この頃、西戎の兵はまだ王都で略奪を繰り返していた。
└─────────────────────────────────────┘




188 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:18:35 ID:dvDXtHqH


┌──────────────────────────────────┐
   駆け出し始めた時には、申候に従う兵車はわずか三十乗にも満たなかった。
└──────────────────────────────────┘




         ∧,,,      ∧,,,                      ∧,,,      ∧,,,
        (゚-;;゚#) ∧,,,  (#゚;;-゚)                    (゚-;;゚#) ∧,,,  (#゚;;-゚)
<×=━━O━と;:)(#゚;;-゚) /i:i:つ、            <×=━━O━と;:)(#゚;;-゚) /i:i:つ、
          |‐--、.つニl:l=]‐l>\   ハハ__ハハ__             |‐--、.つニl:l=]‐l>\   ハハ__ハハ__
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         |‐○‐|  (ニニニニニニニニ) ノ " ノ            |‐○‐|  (ニニニニニニニニ) ノ " ノ
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                     _, r==、_
                   ,=≡三ミ彡ヾヽ\ヽ、
                 ,イ/三≡==≡=ミヽヾ、、
                ,イ//,イ三=ー'      ヾミミミヾ
                〃//f'          ヾミミミ、
                l!!川!{           }リ川l!ハ
               ,仆川|l|            ヾ川f┤
               〃l!川|i!ム_≠ミ:l fメ{(・)≧  |!ノ|ノ、
                《l!ハ川i!| ミk≡┤ `      l!川ノハ     よし、しばし止まれ。
                !i!ノ||l!ハ     l!      / ハノl!ハ{
                |川i!{》ハ   ( __,r-ヽ  / 八7ハ ヽ    ここで後続の兵車を待つぞ!
                /ハ,リ巛イヽ  r-=≠、  l  イ i! ヽ
               〃彳リ i!ト ヽ くー=='彳  / |ヽ
                    !  /ヽ`廾弍   ∠='=|
           _,.- 、___    __,rくヽ≡\__,.彳三≡入
          r'´三三三==T::「|:::/ | ヘ≡「巫~7三三/ }-、
        /三三三三=レ::| |:::|   | :ハ }__/三:/   /:://、





190 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:19:02 ID:dvDXtHqH


┌────────────────────────┐
   時々兵車を止め、後続の兵馬を待った。
   その度に追いついてきた兵車は百、二百乗と増え、
└────────────────────────┘




                ..;;''';;';';;''    ザッザッザ・・・
              ..;;''';;';'';';''';;''   ザッザッザ・・・
             ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
           ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
          ¬ ¬ ¬ ¬ ¬
        _r-─-.r-─-.r-─-.r-─-.
       r-──-.  _  _r-──-.   r-──-.  __
     r-──-.  r-──-.  _ _r-──-.  r-──-.  _r-──-.





┌────────────────────────────────────────────────────┐
   使いを受け、あわてて飛び出した西戎の君主が合流する頃には、この兵車だけの追撃軍が五百乗の大群になっていた。
└────────────────────────────────────────────────────┘





             /)         ,..-──-
           ///)      /. : : : : : : : : : \
          /,.=゙''"/      /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
   /     i f ,.r='"-‐'つ    ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',i
  /      /   _,.-‐'゙~     .{:: : : : :i '⌒'  '⌒' i: : : : :}、
    /   ,i    ,二ニー;     .{:: : : : | ェェ  ェェ |: : : : :}    兵車だけで敵にぶつかろうとするなんて、
   /    ノ    il゙ ̄ ̄      { : : : :|   ,.、   |:: : : :;!
      ,イ「ト、  ,!,!         ヾ: :: :i r‐-ニ-┐ | : : :ノ     キミもなかなか豪胆な男だね!
     / iトヾヽ_/ィ"___.       ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ
    r;  !\ヽi._jl/゙_ブ,フヽヾーtー:、__ ,r|、` '' ー--‐f

                【西戎の君主】
                (ヌケドナルド)




191 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:20:06 ID:dvDXtHqH


          /////7            ∨//!
             |i   /              ∨jリ
             |il  ∧            Vハ
             |i|:  li|         rfr 。ぅx  ∨リ
             |l|i  li| __ィ赱ぇ  `¬=彳  |!||
             |l|l  li|  ̄  i          |i|l
             |l|li|il|ハ      j   ',    / 川     …はぁ、どうも。
          从!|lル∧   〈_ _r‐    ! ,刈ノ
             リj   ',   r‐v─-、   h
               ト、.  辷_,.7/ / l
               八 \      /   Vハ
           , -‐ T   `x__,.斗イ,     |  `ヽ
        ,  '     |   /三三く.    |     `  、





┌──────────────────────────────┐
   兵車には御者を含めて三人が乗る。
   従って五百乗というのは、千五百人で鄭軍を追っていることになる。
└──────────────────────────────┘






                                           ∧,,,
                                     ∧_,,,    (#゚;;-゚)
 ヽ ̄/∧,,,   ヽ ̄/∧,,,    ヽ ̄/∧,,,   ヽ ̄/∧,,,  と(*゚д゚)廿 /:;:;つ、
 / \(#゚;;-゚)   / \(#゚;;-゚)    / \(#゚;;-゚)   / \(#゚;;-゚)  |‐--、;:つ (;メ:::;| \   ハハ__ハハ__
 ヽ_(;:つxl   ヽ_(;:つxl   ヽ_(;:つxl   ヽ_(;:つxl  / ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄|    ー-ミ ゚_')゚_')
  ~(;:メ;:;:;:|     ~(;:メ;:;:;:|     ~(;:メ;:;:;:|     ~(;:メ;:;:;:|. |‐○‐|  (ニニニニニニニニ) ノ " ノ
    (;:/´l;:ノ       (;:/´l;:ノ       (;:/´l;:ノ       (;:/´l;:ノ  \_/-------´  || ̄>^||´>^||





┌──────────────────────────────────────┐
   仮に鄭軍が五千の兵であったとする。
   兵車一乗に歩兵三十人が着くので、鄭軍の兵車の数は百五十ほどという計算になる。
└──────────────────────────────────────┘



192 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:20:42 ID:dvDXtHqH


┌─────────────────────────────────┐
   追撃軍は兵車の数でははるかに勝るが、全体の兵数でははるかに劣る。
└─────────────────────────────────┘




   ,rn     ,..-──- 、        .n!.i‐
  r「l l i.n  /. : : : : : : : : : \ .    .ni l l h
  | 、. !j /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ     i !.:   |
  ゝ  f ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',    ゝ ''.ノ
  . |  | {:: : : : i '⌒' '⌒' i: : : : :}    |  |
   」  L {:: : : : | ェェ  ェェ  |: : : : :}    へ-ヘ
   iヾ‐' | { : : : :|  ,.、   .|:: : : :;!    |   |
   |  じ, ヾ: :: :i r‐ニ--┐ | : : :ノ  .  |   |    進め進めぇー!
   |   ヽ ゞイ! ヽ二゙ ノ イゞ‐′   _ /   ;|
  . \   `-ノ^ー->`二';-‐ヘ_,;ヘヘノ    /
    ヾ   ノ ハヽ  |_/oヽ__/    /     ,/
      \   /    /       /ソ   ノ
       ''ゝy'   /o     O ,ヾ   /



┌─────────────────────┐
   普通に考えれば、申候の追尾は暴走である。
└─────────────────────┘





                         , ―- 、
          ,  -――┐        /、    \ __        /´ ̄` 丶、
           | /二二二|      <^\丶-----〉   ヽ    _,/\     \
          lィ, ニニニニア      /,ニ丶._  ̄ ̄〈二二二.L_   \\ \___/
         〈イ:::::/__,二. ,ニl        〉l   }/ニl¬-'ィ:ァ:ァt:tァイ   厶\丶 ___〈
          ‘i{ i} └‐'. }┘     く ,,,,_, l r-く::/1{ ,ニ、 ,ニ.{´   ノl  }:/ヘー――ァ┘
          `T L_ '''--'i'      ‘T´   _人ニ!_}   , ) |}  く ,,,,,  //:::::::::::/
          /(丶-ヽリリ'          ̄)'´/∧ノl_ ` こ´人  〈ー  ノ´ ニニ 〈
      , -‐'´ | \ /\l\_      /}/ / ヽ \ 天 /、|` ー∟、/´ ̄ ̄\_
      /  ̄`ヽ  ̄ / \〉ヘ〉  |     /´l ̄ /⌒ 〉/ヘ〉〈l  〉   l∠ -‐ '´ ̄ ̄` \
      |    |  \  \| | |     //l  l    / \∨∠l∠/ \          ヽ
      | /  j     ̄ヽlム| |     / /l/| l |   '    /'´  〃    ヽ         |
     /-― //     o /|   '   ̄ 〈   |    o  /{ }      !  /    リ
     |  //         l |  /      }    |      / V       | /     /l
    /    /         l |  |     /|   |     ,  /      |      / !
    / 、  /ヽ         o l |  |      /    |    o/  |     ,'       /  |
                                       ※申候の側近たち



┌─────────────────────────────────────────────┐
   だが、申候の側近たちは不安な顔つきをしていない。
   鄭軍は幽王だけを先行させる可能性があり、その小集団を巧みに追い詰めて殲滅するつもりであろう。
   彼らなりにそんな推測を立てていた。
└─────────────────────────────────────────────┘




193 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:21:04 ID:dvDXtHqH


┌────────┐
   日が暮れた。
└────────┘




          /////7            ∨//!
             |i   /              ∨jリ
             |il  ∧            Vハ
             |i|:  li|         rfr 。ぅx  ∨リ
             |l|i  li| __ィ赱ぇ  `¬=彳  |!||
             |l|l  li|  ̄  i          |i|l
             |l|li|il|ハ      j   ',    / 川     よし、ここで野営をするぞ。
          从!|lル∧   〈_ _r‐    ! ,刈ノ
             リj   ',   r‐v─-、   h
               ト、.  辷_,.7/ / l
               八 \      /   Vハ
           , -‐ T   `x__,.斗イ,     |  `ヽ
        ,  '     |   /三三く.    |     `  、





              ,..-──- 、
               /. : : : : : : : : : \
              /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
             ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',    おいおい、休んでいる暇なんてあんのかよ?
            {: : : : :i '⌒'  '⌒' i: : : : :}
         { : : : : | ェェ  ェェ |: : : : :}    夜も駆け続けなければ追いつけないんじゃないのか!?
            { : : : ::|   ,.、   |:: : : :;!     , 、
           ヾ: :: :| r--ニ-┐ |: : ::/ __  / /
           .ゞ-イi、ヽ二´.ノ /┬〈  l-`ー〈 {
          / \ヽ`' ―- ´/ \ lー   |
         Y´⌒` r‐-‐-‐/`ヽ、≡= l二,    ヽ
         |____`ーl|_,|_,|_,hに丿ヽ ≡=  ヽ  ノ\
         .| ̄\_.| `~`".`´ ´“⌒⌒)≡= -厂,二/ヽ
          .|⌒\人  入_ノ´~ ̄ ≡=  |へ  /ヽ
          l`'r./   // /''  ≡=─ | 、__ ̄ ,∧




194 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:21:25 ID:dvDXtHqH


                     _, r==、_
                   ,=≡三ミ彡ヾヽ\ヽ、
                 ,イ/三≡==≡=ミヽヾ、、
                ,イ//,イ三=ー'      ヾミミミヾ
                〃//f'          ヾミミミ、
                l!!川!{           }リ川l!ハ
               ,仆川|l|            ヾ川f┤
               〃l!川|i!ム_≠ミ:l fメ{(・)≧  |!ノ|ノ、
                《l!ハ川i!| ミk≡┤ `      l!川ノハ     いや、今日はこれで十分だ。半日は詰めただろう。
                !i!ノ||l!ハ     l!      / ハノl!ハ{
                |川i!{》ハ   ( __,r-ヽ  / 八7ハ ヽ    それにこれ以上走ると、馬が持たん。
                /ハ,リ巛イヽ  r-=≠、  l  イ i! ヽ
               〃彳リ i!ト ヽ くー=='彳  / |ヽ
                    !  /ヽ`廾弍   ∠='=|
           _,.- 、___    __,rくヽ≡\__,.彳三≡入
          r'´三三三==T::「|:::/ | ヘ≡「巫~7三三/ }-、
        /三三三三=レ::| |:::|   | :ハ }__/三:/   /:://、



┌──────────────────────┐
   と言い、食事を済ましてさっさと眠ってしまった。
└──────────────────────┘








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┌──────────────────┐
   夜が明けて早々、追撃軍は出発した。
└──────────────────┘



195 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:22:04 ID:dvDXtHqH


┌────────────────────────────────┐
   急な出発であったから、兵車に積み込まれた食料は、一日分しかない。
└────────────────────────────────┘



          /////7            ∨//!
             |i   /              ∨jリ
             |il  ∧            Vハ
             |i|:  li|         rfr 。ぅx  ∨リ
             |l|i  li| __ィ赱ぇ  `¬=彳  |!||    兵糧が少ないが大丈夫かだと?
             |l|l  li|  ̄  i          |i|l
             |l|li|il|ハ      j   ',    / 川    かまわん。どうせ王の命は今日で消える。
          从!|lル∧   〈_ _r‐    ! ,刈ノ
             リj   ',   r‐v─-、   h
               ト、.  辷_,.7/ / l
               八 \      /   Vハ
           , -‐ T   `x__,.斗イ,     |  `ヽ
        ,  '     |   /三三く.    |     `  、







                   r‐x__
                 /⌒!川爪Tk
                厶r=x |!lilH| |l/カミ 、
               / `=彳jli|│||/八!jハ
            _ __r‐、く r 〉    リ│|レ⌒V/|iい
    ____,/r==y==ヘ fェェx     厶リ ヌ,//!汁=-     一塊りにならず、二乗ずつ組になり、東へ進み、
   (⌒Y´ ̄ 〉l〉    i〉>=彳   /   〃 〉,イル′
    ¬ー─┤_ _ rア 〉   /   ,.. -く_        のろしを見つけよ。
         厂 ̄x={ . └-、    , イ _,ィこ广フ∧
         〈/   ハ    ',  | _ノ ̄ ̄ /  / ハ__   のろしを見つけた場所でのろしを上げても良い。
            V/   , \__  ヽ 厶r====≠==z    二〉
          V/7/    「hイハヽ       }〉   く_   とにかく、なるべく早く我らに知らせるのだ!
              V/       | !i! }        八≧三二ユ
              ∨      j リ/        , '"     _..ヘ
                \            , イ ー== __ 二二ニユ





196 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:22:31 ID:dvDXtHqH






┌────────────────────────────┐
                        リ
   太陽が頂上まで登った頃、鄭軍は驪山に近付きつつあった。
└────────────────────────────┘




             (.::  ヽ
     ,.:⌒ヽ    (.::      )         \      |    /
    (.:::    '   (       ヽ.:⌒ヽ      \   l
    ゝ.::    `ヽ(.::             )     γ' ⌒ヽ (⌒ 、
   (.::::           、.:⌒        ヽ──‐ (    ) ─
  (.::::    (:::⌒                 )    丶_,ノ  (
 (.::::              .:::       Y.::⌒ ヽ ◇    (
  (.:::::        `).:::                ┌┐⌒ヽ⌒
   ゝ.::::              ノ.::  ノ     └┘
   (.:::                     /\
    (.:::                    \/








 : : : :  : :  : : : : : :  :               : : :  : : : :  :  : : : 

: :  : :  : : : : : :  : : : : :  :  : : :                : : : :  : :
: : :   :                    ,,∧        : : : :  : :  : : :
    モコモコ…          .,./ ::::\
  . ::::::: . :::::::       ,/ヽ、.、/'″::::::::::::::::\
,, . :::::::( ノ( ソ( ..:::.. ..:::.. ,/:::::::::::::::       :::::::\
. . ,, :::::::'''(, イ")ノ::..::::: /     .、 ::::::::ヽ   :::::::::::^''゙\
       '....ノソ),_r'′    ,,/  :::::::::\     ::::::::::\
       (’'''._/      .´       .゙''-、   .‐、_::::::::::\
        ./         ::::::::::::::::ヽ       :::::::::.'ー.゙''\
      _,/′ ::::::::::::::::            ::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::
  .,,,/ヽ      ,/'
  ″         .,/::::::::::::::::    ′
          .,,/


┌─────────────┐
   驪山から煙が立っていた。
└─────────────┘



197 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:22:47 ID:dvDXtHqH


      ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_  ノし
    ,i':r"    u `ミ;;,  て
    彡 u       ミ;;;i  (
    彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
     ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,    あれは、のろしではないか?
    ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'
    `,|  / "ii" ヽu  |ノ
     't ←―→ )/イ
       ヽ、  _,/ λ、
    _,,ノ|、  ̄//// \、
_,,..r''''"   | \`'/  /    ̄`''ー
      |  /\  /




┌───────────────────┐
   はっとして、前方を見直したその瞬間、
└───────────────────┘





: : : : :       : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :           : : : : : : : : : : : : :
.: : : : : : :    : : : :ノソゝヾ;;人;;;) ノ;、: : : : : ;ノ;;;)): : : : : 人: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : ;(;;;));;;;ヽ(;;;)) ノソゞ:;ヾ (;;;)):::ソゝ;;(;;;));;;;;从ヾノ;、: : : : : ノ;、: : : ノヾ
.: : : : : : : : : : : : : :(;;;;;ヾ);;;(;;;;ヾ);(;);;;;;ヾ);;;);;;;;ヾ;;;;ヽ;(;;;));;;)ノ;;;;;;;(ノ;;;));ゞ:;ノヾ ;;;;ノ(;;::::::
: : : : : : : : : : : : : :.};;;;(;;;));;(;;;))ノソゝ;;;;;ヾ);;(;;;;;(;;;));;(;;;));;)ヾノヽノ;;;ノ;;;;;(;;;)ノ);;));;))ノノソノ::
          ノソゝヾ ノ;;;;)ゝノソ;;;;(;;;)) (ゝゞ:;;;;;;;;);ヾ :::ソ;;;;(;;;ノ))ヾヽノノ;;;;;;;;;ノ;;))(;:::
         (;;;;;ヾ);;;(;;;;;ヾ();;;);;;;;ヾ;;;(ヾ);;;));;(:;ヾ::.....:ソ;);;;;;ノヾ;;;;;ノソノゝ;;;;(;ノ;;)(;:::::
        (;;;;;ヾ);;;)(;;;;;();;;);;;;;ヾ);;;;;;'(;ヾ;;;;;ゞ(ヾ.....:::ソヾ);;;)ノ;;;;(;;;));ノ;;;;;;;;;(ノ;;;)))(;;;))    ガサガサッ
         __,,...|:|--‐-|:|゙‐- .,,|:|   |:|    _|:|_,,.. -,|:|  |:|   |:|"~""'|:|'' ‐
__,,.. .-‐ '''""~ .   |:|   |:|   |:|~"''''''|:|''""~. |:|   |:|  |:|   |:|   |:|




198 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:23:06 ID:dvDXtHqH



      ┏┓      ┏┓      ┏┓      ┏┓      ┏┓      ┏┓      ┏┓         ┏┳┓
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┗━┓  ┏┻━┓  ┏┻━┓  ┏┻━┓  ┏┻━┓  ┏┻━┓  ┏┻━┓  ┏╋┳┳┓ ┃┃┃
    ┃┃┃    ┃┃┃    ┃┃┃    ┃┃┃    ┃┃┃    ┃┃┃    ┃┃┃┃┃┃┃ ┗┻┛
┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┣┻┛┃ ┏┳┓
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                                         |/  ヽ、 ゝ
      .. ., ..  ..:.  ... ,.. .. . ..,...::,,::.:;:;;:..:;:.;:;;:,.,,,:;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                     /,....,,_\          ヽ  ,、___,   ゝノ ,
- ,,,_                  (' .( ;ヽ く、         ,' (    `'ヽ、   ,'
‐-,,,,,_"''' ‐- ,,,,,__            ヽヽ' ,⌒ヽ..;.: ..,,:;:.,,;:;.:;.;.:;::,.:;:;.:;:;:;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    ~""''' ‐-,,,,,_‐-,,,,,_        ヽ||/  | ヽ、      ,、 く  ゝ       `ー‐ー-
            ~""'''..  :;;  :; :::.. .,.,,.;.:;..,:.:;..:.,.:...,.,..,,.:.,:.,:;,.:;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                    くゝ ,,-‐''   ヽ ,.-ヽ、  '、( ヽ く    '、(ヽ く    ,r゛
      .. ., ..  ..:.  ... ,.. .. . ..,...::,,::.:;:;;:..:;:.;:;;:,.,,,:;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ'  ,ヽ  ,r'
                 /__\'''''''''ー-/彡彡ヽ,.-'7゛c,,-‐''ヽ ノヽ"'''c,,‐'' ノヽ,r゛
                 '、( ヽ く    /,.-‐''/  /  くゝ-ー''''  ヽ   7' ,.r'
                 ヽ' ,⌒ヽヽ、  ヽ/.., /ヽ    /彡ヽ彡ヽ  ,、‐''゙
''''''''''ー―─ ー―─--,,-c ,,-‐''  ノヽヽ/    ,'...,;`/、 ヽ、   / / ヽ,‐' ゙
              くゝ-ー''''''   ヽヽ  ,' ,' ノ ヽ、 \  l_,.-‐''"
             /\     ヽ,.-‐''"ヽ..ノ、,'/    `_,.-‐''"
            '、(ヽ く  . .,.,,.;.:;..,:.:;.:;,.:;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
              ヽ' ,ヽ  /  / ヽヽ、__`ノ
‐- ,,,,,_─ー―─---c,,‐'' ノ ヽ、(  _,.-‐''"
..  .   ..       ,    .. .. .,,.. ..;:..,,.::;..,,;:.:;.,.;:,.:;,;;;;;;;;;;;;;;;;






┌───────────────────────┐
   突如、緑陰から影が湧き、鄭軍に襲い掛かった。
└───────────────────────┘




199 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:23:24 ID:dvDXtHqH


      ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_  ノし
    ,i':r"    u `ミ;;,  て
    彡 u       ミ;;;i  (
    彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
     ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,    いかんっ!
    ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'
    `,|  / "ii" ヽu  |ノ    正面から戦っては時間の無駄です。逃げますよ!
     't ←―→ )/イ
       ヽ、  _,/ λ、
    _,,ノ|、  ̄//// \、
_,,..r''''"   | \`'/  /    ̄`''ー
      |  /\  /









   r-、
  { l  `''ー-.......,,,,,,,,、__
  `ヽヽ、       __,.`''ー―r-...,,,_
    ,.ニニ、―r-...,,/    /⌒`¨  `ヽ、_
   {     `ヾ  /   r‐/        \`ヽ、
   '-、    } /  / /  /        ヽ,  `ヽ、
     ヾ`r‐  /  / /  /          l    Tヽ、         \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
      `ヽ、 l   !  ! |         ノ      !            )                  >
        `'、  /_,,..ヽ_ノ`''ー..,、    /      l           <   全軍!突破するぞ!  >
           ̄    `''ー―-..,,,__,.イ      /            <                 (
                      `''rー―‐''"´              /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
                        ` ヽ、
                           `ヽ、




200 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:24:01 ID:dvDXtHqH


┌─────────────────────────────────┐
   友の号令で、王の兵車を中心として三十乗ほどの兵車が疾走しはじめた。
└─────────────────────────────────┘




                                  (⌒,-、
                               (^ヽ ,ゝ´ ''`ー、
                               ゝ ヘ  ヽ ,,ハ,-、
                              ("⌒,, ⌒) ,ノ  ,,ノ`⌒`,,)
         (⌒,,ヽ                   ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       (,⌒´,,,,) `⌒`,,)
         ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
                               /ヽ、,、
_人/ヽ'´ゝ、_,、__ _    _ _ _ __,、,、/`yヽノ\,ヘヘ'ゝ/ゝУヾуヽへ'´Vゝ'^ヽ、,_,、__ _ _
ーー─'────────'ーー────'ー──'ー──'ー──'ーー个~^ィ~⌒ィ~~^~~ヾ^~
       _ _, _ __,,              ,,,, ,,     ,,,, _,, ,,,  ゙"个彳个^~ィ~ ^^~
_,,                   ,  ,,_         _ _,,     、_,, _, ゙"~イア~ ^^~ ~
  _,,           _,,   __,,               _, _ _,,,                 个チ ~~ ゙
   _,, _,,           _,,_,,   _,,             _ _ _,,  、,_,,    `゙"~彳`"




┌───────────────────┐
   林を抜け、突如、前方の視界がひらけた。
└───────────────────┘



201 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:24:31 ID:dvDXtHqH


      ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_  ノし
    ,i':r"    u `ミ;;,  て
    彡 u       ミ;;;i  (
    彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
     ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,     !!?
    ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'
    `,|  / "ii" ヽu  |ノ      たっ、大軍だ!
     't ←―→ )/イ
       ヽ、  _,/ λ、
    _,,ノ|、  ̄//// \、
_,,..r''''"   | \`'/  /    ̄`''ー
      |  /\  /





                                    __                           __
              ┌┐.┌i   ┌┐  __ ┌┐  | | [][]     ┌┐.┌i   ┌┐  __ ┌┐  | | [][]
              |└[][]L.ロロ | [][] | | ロロ |.[][] l└─┐    |└[][]L.ロロ | [][] | | ロロ |.[][] l└─┐
              |┌┤.r‐┘│┌┘ | └┐└─┐l ̄ ̄    |┌┤.r‐┘│┌┘ | └┐└─┐l ̄ ̄
              └┘..凵   └┘  | l ̄__l ̄ ̄.┘      └┘..凵   └┘  | l ̄__l ̄ ̄.┘
                            └┘                         └┘

      ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚)っ      ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚)っ      ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚)っ
 ⊂( ゚д゚ ) と( ゚д゚ ) 〃ミ ( ゚д゚ )っ ( ゚д゚ )つ⊂( ゚д゚ ) と( ゚д゚ ) 〃ミ ( ゚д゚ )っ ( ゚д゚ )⊂( ゚д゚ ) と( ゚д゚ ) 〃ミ ( ゚д゚ )っ ( ゚д゚ )つ
   ゝ  ミ ( ゚д゚ )っ ミ) ⊂( ゚д゚ ) .(彡  r   ゝ  ミ ( ゚д゚ )っ ミ) ⊂( ゚д゚ ) .(彡  r   ゝ  ミ ( ゚д゚ )っ ミ) ⊂( ゚д゚ ) .(彡  r
    しu(彡  r⊂( ゚д゚ ) .ゝ.  ミ) i_ノ┘    しu(彡  r⊂( ゚д゚ ) .ゝ.  ミ) i_ノ┘    しu(彡  r⊂( ゚д゚ ) .ゝ.  ミ) i_ノ┘
.       i_ノ┘  ヽ  ミ)しu        .       i_ノ┘  ヽ  ミ)しu        .       i_ノ┘  ヽ  ミ)しu
            (⌒) .|                     (⌒) .|                     (⌒) .|
            三`J                      三`J                      三`J





┌─────────────────────────────────┐
   前方の草原から、正体不明の大軍が壁を作ってこちらへ押し寄せてくる。
└─────────────────────────────────┘



202 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:25:01 ID:dvDXtHqH



     .,,iiillllllllllllllllllllllllllliiiii,、  ノし
    ,illlll!!l゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!!lllllllllli、  て
   .,ill!l゙”       ゙゙llllllll、  (
   .llll  u          llllllll,
   .゙llii、  .,    ,,,,.  ゙゙ll!゙i、
    .゙!!l  u  "' ''",,--i、./ .|
    ヽ|r'"゙゙ニ゙|゙゙!゙ ー' 〕 ,ノ    しかたない、引き返せ!
     .゙'モ、,,,,,-j′.゙ッ―''" l"
      |、 ,/゙"''r'" `'、 ,l゙
       ヽ,゙―--‐''゙″,l゙
        `'‐,,,,、_,,,,-'"








: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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      ┃                 ━━━━  ┛ ┛
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: : :   :                   ,,∧        : : : :  : :  : : : : : :  : : : : :  :  : : :  : : :   : :
                    .,./ ::::\
               ,/ヽ、.、/'″::::::::::::::::\
             .,/:::::::::::::::       :::::::\
            /     .、 ::::::::ヽ   :::::::::::^''゙\
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        ./         ::::::::::::::::ヽ       :::::::::.'ー. |└[][]L.ロロ | [][] | | ロロ |.[][] l└─┐
      _,/′ ::::::::::::::::            ::::::::::::::::\::::::::::::: |┌┤.r‐┘│┌┘ | └┐└─┐l ̄ ̄
  .,,,/ヽ      ,/'                        └┘..凵   └┘  | l ̄__l ̄ ̄.┘
  ″         .,/::::::::::::::::    ′                         └┘
          .,,/




┌─────────────────────────┐
   友は兵車の向きを代え、驪山の麓から脱しようとした。
└─────────────────────────┘



203 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:26:13 ID:dvDXtHqH


┌─────────────────────┐
   友の兵車が褒姒を乗せた兵車とすれ違った。
└─────────────────────┘


                         f三三ミx: :':´:`ヽ
                      f三ミx‐: : : ‐.{三}/: : : : : : : : ヽ
                     {ミ/: : : : : : :.{三≧ュ、: : : : : : : : ヘ
                 レ': : : : : : : : :.{三彡': :ヘ: : : : : : : :∧
                    ,.:' : : : :ト、: : : : : : : :rf三ミ:ハ: :..: : : : : : :.   ,,. .: : : : : : ̄ ̄:`ヽ
                    ,: : : i: : :| >- ミ: : :V三三}!: : : : : : : : ヾ´: : : : : : : : : : : : : : : : 丶
                    !{: : :ヽ:.:ヘ´ xェュ、ヽ:.:∨三リ|: : : : : : : : : : \: : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
                  八: : : :{ヾゝ ' 弋:ソ V }彡′!|: : : : : : : : : : : :.`: : : : : 、_:_:_:_:_:_:_: : :.:.∧
                      ヾ: ノ弋)     j: /!: ̄:八: : : : : : : : : : : : : : : : : : `: : :. . 、 `ヽ: : }
                       ´  丶' _   イノ⌒V: : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. .、)ノ
                       ≧‐く<:_:_:_:_:_j : : : : :\: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
                        /     Y}: : :.ヽ : : : : : `> .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
         xュ、         r‐' 、   _.: }:} : : : : Yー‐ ´    ` ー    :_: : : : : : : : : : : : : :ヽ
       ,.イ三ミ心,          /三ミt }/ ノノ: : : : :.:|                  ̄`  、: : : : : : :.∧
       ,.イ三/7三∧       ,.イ三三} }__〃.:.: : : : : :.:|                     丶.: : : : : : : :.
     ,.イ三三,/三三∧   ,.イ三三三リ´: : : : : : : : :.:.∧                      ):ヽ: : : : : i
   ,.イ三三{{,7三三三∧,ィ升三三三/ : : : /: : : : : /ミ∧             ,,‐: : : :.´: : : :.'; : : :!|
  /三三三,{{{三三三彡'三三三三ミ/: : :/: : : : : :,.イ三ミ心、             /: : _: : : : : : :.:ノ: :.:.八
. /三三三三{{{三三〃三三三三ミ/: : ´: : : :.ヽ;.イ三三三ミ心、          (´ ̄   ヽ: : : /: :./
.,三三三三三{{三三{三三三三/: : : : : : : : : :/:{ V三三三三心、             ` ー ´
,三三三ミ三三}寸三三三三/}: : : : : : : : : : : i : :. ∨三三三三ミ心、
{三三三三三ミ} `寸三彡' /: : : : :_;,ェ====ュj 寸三三三三三心、
{三三三三三∧    ̄  /: ;.x≦三三三三三三心、寸三三三三三ミ心、
{三三三三三ミ∧      7三三三三三三三三三三ヘ 寸三三三三三ミ心、
{三三三三三三ミ}    /三三三三三三三三三三三ヘ  寸三三三三三三ミ≧=ェュ、
{三三三彡'´ ̄_ノ   ,三三三三三三三三三三三三ヘ   寸三三三三三三三三ミ≧=ュ、



┌───────────────────────────────┐
   友は驚いた。褒姒が恐れた様子も無く立っているのである。
   褒姒の表情は悲哀も恐怖も超えたところにあり、神聖ですらあった。
└───────────────────────────────┘






     .,,iiillllllllllllllllllllllllllliiiii,、
    ,illlll!!l゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!!lllllllllli、
   .,ill!l゙”       ゙゙llllllll、
   .llll  u          llllllll,
   .゙llii、  .,    ,,,,.  ゙゙ll!゙i、
    .゙!!l  u  "' ''",,--i、./ .|
    ヽ|r'"゙゙ニ゙|゙゙!゙ ー' 〕 ,ノ     (…わたしは、この人を殺したくない。)
     .゙'モ、,,,,,-j′.゙ッ―''" l"
      |、 ,/゙"''r'" `'、 ,l゙
       ヽ,゙―--‐''゙″,l゙
        `'‐,,,,、_,,,,-'"



┌────────────────┐
   友は天に向かって叫びたかった。
└────────────────┘




204 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:26:48 ID:dvDXtHqH


┌─────────────────────┐
   だが伏兵は次々たち、鄭軍の逃走を妨げた。
└─────────────────────┘




                                         |/  ヽ、 ゝ
      .. ., ..  ..:.  ... ,.. .. . ..,...::,,::.:;:;;:..:;:.;:;;:,.,,,:;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                     /,....,,_\          ヽ  ,、___,   ゝノ ,
- ,,,_                  (' .( ;ヽ く、         ,' (    `'ヽ、   ,'
‐-,,,,,_"''' ‐- ,,,,,__            ヽヽ' ,⌒ヽ..;.: ..,,:;:.,,;:;.:;.;.:;::,.:;:;.:;:;:;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    ~""''' ‐-,,,,,_‐-,,,,,_        ヽ||/  | ヽ、      ,、 く  ゝ       `ー‐ー-
            ~""'''..  :;;  :; :::.. .,.,,.;.:;..,:.:;..:.,.:...,.,..,,.:.,:.,:;,.:;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                    くゝ ,,-‐''   ヽ ,.-ヽ、  '、( ヽ く    '、(ヽ く    ,r゛
      .. ., ..  ..:.  ... ,.. .. . ..,...::,,::.:;:;;:..:;:.;:;;:,.,,,:;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ'  ,ヽ  ,r'
                 /__\'''''''''ー-/彡彡ヽ,.-'7゛c,,-‐''ヽ ノヽ"'''c,,‐'' ノヽ,r゛
                 '、( ヽ く    /,.-‐''/  /  くゝ-ー''''  ヽ   7' ,.r'
                 ヽ' ,⌒ヽヽ、  ヽ/.., /ヽ    /彡ヽ彡ヽ  ,、‐''゙
''''''''''ー―─ ー―─--,,-c ,,-‐''  ノヽヽ/    ,'...,;`/、 ヽ、   / / ヽ,‐' ゙
              くゝ-ー''''''   ヽヽ  ,' ,' ノ ヽ、 \  l_,.-‐''"
             /\     ヽ,.-‐''"ヽ..ノ、,'/    `_,.-‐''"
            '、(ヽ く  . .,.,,.;.:;..,:.:;.:;,.:;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
              ヽ' ,ヽ  /  / ヽヽ、__`ノ
‐- ,,,,,_─ー―─---c,,‐'' ノ ヽ、(  _,.-‐''"
..  .   ..       ,    .. .. .,,.. ..;:..,,.::;..,,;:.:;.,.;:,.:;,;;;;;;;;;;;;;;;;







      ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
    ,i':r"    u `ミ;;,
    彡 u       ミ;;;i
    彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
     ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,
    ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'
    `,|  / "ii" ヽu  |ノ      止むを得ません。
     't ←―→ )/イ
       ヽ、  _,/ λ、      元来た道を逆行して、驪山を迂回しますよ!
    _,,ノ|、  ̄//// \、
_,,..r''''"   | \`'/  /    ̄`''ー
      |  /\  /




205 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:27:20 ID:dvDXtHqH


┌───────────────────────────────────────────────────┐
   鄭軍は逆行を始めたが、退路にはすきまなく申軍と西戎軍の兵車が並び、いまや鄭軍めがけて進撃しようとしていた。
└───────────────────────────────────────────────────┘




  ∧,,,      ∧,,,               ∧,,,      ∧,,,              ∧,,,      ∧,,,
 (゚-;;゚#) ∧,,,  (#゚;;-゚)             (゚-;;゚#) ∧,,,  (#゚;;-゚)            (゚-;;゚#) ∧,,,  (#゚;;-゚)
   と;:)(#゚;;-゚) /i:i:つ、               と;:)(#゚;;-゚) /i:i:つ、              と;:)(#゚;;-゚) /i:i:つ、
   |‐--、.つニl:l=]‐l>\   ハハ__ハハ__      |‐--、.つニl:l=]‐l>\   ハハ__ハハ__     |‐--、.つニl:l=]‐l>\   ハハ__ハハ__
 / ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄|    ー-ミ ゚_')゚_')   / ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄|    ー-ミ ゚_')゚_')   / ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄|    ー-ミ ゚_')゚_')
|‐○‐|  (ニニニニニニニニ) ノ " ノ     |‐○‐|  (ニニニニニニニニ) ノ " ノ    |‐○‐|  (ニニニニニニニニ) ノ " ノ
 \_/-------´  || ̄||^||´||^||       \_/-------´  || ̄||^||´||^||      \_/-------´  || ̄||^||´||^||







     .,,iiillllllllllllllllllllllllllliiiii,、
    ,illlll!!l゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!!lllllllllli、
   .,ill!l゙”       ゙゙llllllll、
   .llll  u:::::::::::::::::::::  llllllll,
   .゙llii、  .,:::::::::::,,,,.  ゙゙ll!゙i、
    .゙!!l u  "'::::''",,--i、./ .|
    ヽ|r'"゙゙ニ゙|゙゙!゙ ー' 〕 ,ノ
     .゙'モ、,,,,,-j′.゙ッ―''" l"
      |、 ,/゙"''r'" `'、 ,l゙   むぅ……
       ヽ,゙―--‐''゙″,l゙
        `'‐,,,,、_,,,,-'"




┌───────────────┐
   鄭軍は挟撃される形となった。
└───────────────┘



206 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:28:20 ID:dvDXtHqH














                   r‐x__
                 /⌒!川爪Tk
                厶r=x |!lilH| |l/カミ 、
               / `=彳jli|│||/八!jハ
            _ __r‐、く r 〉    リ│|レ⌒V/|iい
    ____,/r==y==ヘ fェェx     厶リ ヌ,//!汁=-
   (⌒Y´ ̄ 〉l〉    i〉>=彳   /   〃 〉,イル′
    ¬ー─┤_ _ rア 〉   /   ,.. -く_
         厂 ̄x={ . └-、    , イ _,ィこ广フ∧      オレの見事な計画、思い知ったか!
         〈/   ハ    ',  | _ノ ̄ ̄ /  / ハ__
            V/   , \__  ヽ 厶r====≠==z    二〉
          V/7/    「hイハヽ       }〉   く_
              V/       | !i! }        八≧三二ユ
              ∨      j リ/        , '"     _..ヘ
                \            , イ ー== __ 二二ニユ








┌──────────────────────────────────────────┐
   申候は、幽王の逃亡ルートは驪山の麓を通るだろうと判断した。
   驪山には驪戎という、申と同じ羌族が住んでいる。
   こちらの苦境を知らせれば、同族のよしみで鄭軍の逃走路を防ぐくらいのことをしてくるだろう。
└──────────────────────────────────────────┘







━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

          ,  -――┐
           | /二二二|
          lィ, ニニニニア
         〈イ:::::/__,二. ,ニl
          ‘i{ i} └‐'. }┘
          `T L_ '''--'i'      委細、承知しました。
          /(丶-ヽリリ'
      , -‐'´ | \ /\l\_
      /  ̄`ヽ  ̄ / \〉ヘ〉  |
      |    |  \  \| | |                         ┌─────────────────────┐
      | /  j     ̄ヽlム| |                            そう考えた申候は、
     /-― //     o /|                            側近を急いで驪戎のもとに送ったのである。
     |  //         l |                         └─────────────────────┘
    /    /         l |

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




207 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:29:13 ID:dvDXtHqH


┌──────────────────────────┐
    申候の使いは、無事、鄭軍よりも先に驪山へ到達した。
└──────────────────────────┘



             ,、__
            /ヽ   ``ヽ
           // ̄' ̄ ̄ヽ.\
           `i |,_, ,_,、 i .>
           ト|,:ニ/ヽ二|'ー!イ.
            | ̄,.レ,..、  )7    ほっほっほっほ、それは大変でしたね。
            ! ''===i  /'.
            ヽ `! !' ,//\_   よろしい。わが族の全力をもって、鄭軍の足止めをいたしましょう。
         _,―イ>`'´‐< /  \_
       _/ _/  /`―「_!―'./  /   `―::、
      _/ |i   |  ///' /  !_      \
     ノ  | i  i'  ! | | /  ・'/ i'    イi
     >  | |  |  | | | /   /===i |    /|
     「   | i  | | | レ'  /    :|      |
     「`i  | ヽ  | フ  /     |     ノ
    iク `i‐|  \/ /┌::..、 ,‐、」   、 !|
    ト三∃|  / / _コ \\\     |
    !\コ'./ / /  E==  ) ヽ !     |
    \_/ //   iニニ'´//  ! |    」
       |  |      `ー‐´V   | |_,,..::‐''´

          【驪戎の君主】
        (カーネル・サンダース)




┌────────────────────────────────────────────┐
   申候の依頼を快諾した驪戎の君主は、伏兵を幾重にも伏せて鄭軍を待っていた、というわけである。
└────────────────────────────────────────────┘

















208 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:29:37 ID:dvDXtHqH



     .,,iiillllllllllllllllllllllllllliiiii,、
    ,illlll!!l゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙!!lllllllllli、
   .,ill!l゙”       ゙゙llllllll、
   .llll  u:::::::::::::::::::::  llllllll,
   .゙llii、  .,:::::::::::,,,,.  ゙゙ll!゙i、
    .゙!!l u  "'::::''",,--i、./ .|
    ヽ|r'"゙゙ニ゙|゙゙!゙ ー' 〕 ,ノ    …天の、なんという悪意。
     .゙'モ、,,,,,-j′.゙ッ―''" l"
      |、 ,/゙"''r'" `'、 ,l゙
       ヽ,゙―--‐''゙″,l゙
        `'‐,,,,、_,,,,-'"










     ノ´⌒`ヽノ´⌒`ノ´ ノ´^ノノノ´⌒`ヽヽヽ`ヽ⌒`ヽ´⌒`ヽ ノ´⌒`ヽ
  γ⌒´ γ⌒´ γ⌒γ^γγ⌒´      ヽヽヽ ヽ  ヽ   ヽ     ヽ
 / ./ ""'/ ./ "/ .//  ///// ""´ ⌒\\ )))  )  )    )⌒\  )
 | / ⌒ | ./  | ./ | ./ | | | //´⌒` ´⌒` ii ))) ) i )` i )⌒  .i )
 |  (・ )'|  (・ |  (|   | | (((・・ )))`´((( ・・)))/// i/・) .i/ ・) i/´( ・) i,/
 |   (__|.   (|   |   | | |  (((_人_))) | | |  |)  |__)  |人_)  |      あががががががががががががが
 ヽ   `-ヽ   ヽ  ヽ ヽヽヽ ``ー`´´´ /// /´   /-´  /`ー´  /
 /    /    /   /  ///        ヽヽヽ ヽ  ヽ   ヽ    ヽ
 | |   | |  | |  | | | | | |||      ||| | | | | | | |  | |   | |






209 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:30:20 ID:dvDXtHqH



              ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
           ,i':r"    ノ(`ミ;;,
           彡     ⌒ ミ;;;i
           彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!    いいですか、王を全力でお守りするのです。
           ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,     王の兵車を中心として、一塊になるのです。
          ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'
           `,|  / "ii" ヽ  |ノ     どれだけ叩かれても、絶対に王を敵軍に触れさせるんじゃありませんよ!
  ∧、        't ー―→ )/イ            ∧_
/⌒ヽ\        ヽ、  _,/ λ、       . . //~⌒ヽ
|( ● )| i\     _,,ノ|、  ̄/// / \     /i |( ● )|
\_ノ ^i | _,,..r''''" ノ | \`', /  /  / ̄`''ー | i^ ゝ_ノ
 |_|,-''iつl/´    ヽノ| /\   / 、│     l⊂i''-,|_|
  [__|_|/〉ヽ、  / |/ );;;;/\/   'く    /〈\|_|__]
   [ニニ〉  ',  ヽ. | /⌒| /   ゚/    / 〈二二]
   └―'                        '─┘






 o/  o/   
゙ () o/) / '"
゙;.::'`::.o/..:/;. ( 
:: ::.: ()o/:: .:;.`,.
:: :: :: '`o/,, o::.: /.;. ''""゙"
: :: ::: () k`()、/.;: ::. ヽ/ 
: : ::: ::::'`::o/o/::: /::. /;,., ''゙. /'' 
;:: :::: :o/:() ()::: /:.o/:: :.:;ヽ/''""
 ;:: :: (ヽ '` ko/./ヽ) :. ::o/;.、/
 ;:: .: h|.:: .. :(),/. :.'`.,/ ; : ;:/;ヽ''゙ 
''゙ ;: : ::: :::: .::o/o/,. :/_.: .o/: ;,,ヾ.. 
゙  ;: ..: . :: .::() o/o/| |; :().:..k`o||ヽ.:. ;''
゙''゙ ;.:: ...: :: :'` o/o/|_|:: '` .::.( ()、 .o/ ;,
';,::'''゙ ;.:: .: :: :' .()o/o|.:: .:o/.:::kヽ;):()..:、:
 ''""゙";::: :: ::.:..'`() ()o/o/ o/ k '`:: ::
''  ''゙  ;::: :: :: :..:'` '`()o/ o/o/::: :: ::




┌───────────────────┐
   鄭軍は布陣し、敵軍の襲撃にそなえた。
└───────────────────┘



210 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:30:39 ID:dvDXtHqH





         /////7            ∨//!
            |i   /              ∨jリ
            |il  ∧            Vハ
            |i|:  li|         rfr 。ぅx  ∨リ
            |l|i  li| __ィ赱ぇ  `¬=彳  |!||    ……五千も居ないな。せいぜい二千といったところか。
            |l|l  li|  ̄  i          |i|l
            |l|li|il|ハ      j   ',    / 川    しかも驪戎と戦って傷ついた兵だ。
         从!|lル∧   〈_ _r‐    ! ,刈ノ
            リj   ',   r‐v─-、   h     寝ていても勝てる。
              ト、.  辷_,.7/ / l
              八 \      /   Vハ
          , -‐ T   `x__,.斗イ,     |  `ヽ






                             ____
                          ,、-'"´-‐ー‐- ``‐、
                        ,-´'´        ``ヽ
                        /    _,、-‐ー‐- 、 ._  ',
                        l _,、-'´ r''"´ ̄ヽ';:::lヽ:::、i_
                        r'"´`ヽ=l <●>l.';::l i:/ ヽ
                        ', く●>l, ヽ、 -‐'´ i::l  !   l
     _________        ヽ-‐''く 、  ヽ  リ u _ノ
    /', ___        ',       __,l   (_,、-ァ     / \ヽ、    左様ですな。
  /  ',  丿0 l | l ヽ.',     //;;ヽ  `‐-‐' , , /   l\``‐-、._
  ',    ',        ノ l  \',   / /;;;;:::::::> ' 、.___,、-'´    ノ  \ ̄  ヽ
  ,、‐ー 、  ',   , '^!}  ̄ ヾヽ . ', / /:;;;:::/   \       / ,、-''"´`‐、
/ ,-''"´ ), ', 〃ノ ノリlノ))〉リ,  ',   /;;:::/     `` ‐--‐ '"´/;;;;;;;;::::::::::::::::ヽ





211 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:31:06 ID:dvDXtHqH


                   r‐x__
                 /⌒!川爪Tk
                厶r=x |!lilH| |l/カミ 、
               / `=彳jli|│||/八!jハ
            _ __r‐、く r 〉    リ│|レ⌒V/|iい
    ____,/r==y==ヘ fェェx     厶リ ヌ,//!汁=-
   (⌒Y´ ̄ 〉l〉    i〉>=彳   /   〃 〉,イル′   だがいくら大勝しても、王と后を逃しては何にもならん。用心するのだ。
    ¬ー─┤_ _ rア 〉   /   ,.. -く_
         厂 ̄x={ . └-、    , イ _,ィこ广フ∧    射よ!
         〈/   ハ    ',  | _ノ ̄ ̄ /  / ハ__
            V/   , \__  ヽ 厶r====≠==z    二〉
          V/7/    「hイハヽ       }〉   く_
              V/       | !i! }        八≧三二ユ
              ∨      j リ/        , '"     _..ヘ
                \            , イ ー== __ 二二ニユ







┌───────────────────┐
   申候の言葉で、一斉に矢が放たれた。
└───────────────────┘





  ,,〟                \,        ,,〟
  '\         ヒュン               '\
.    \,                      ,,〟   \,
                            '\
 ,,〟          ,,〟             \,ヒュン
 '\            '\     ヒュン  ,,〟
   \,     ,,〟    \,        '\
           '\                \,
    .∧(oノヘ    \,  ;.∧(oノヘ   ウヒー
   /(゚∀゚;)\      /(゚∀゚;)\





┌───────────────────────────┐
   同時に鄭軍からも矢が飛来する。しばらく矢合戦が続いた。
└───────────────────────────┘



212 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:31:40 ID:dvDXtHqH


ヒュン
                           ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_    ヒュン
                         ,i':r"    + `ミ;;,
       __,、           ≡     彡        ミ;;;i
    〃ニ;;::`lヽ,,_           ≡  彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
    〈 (lll!! テ-;;;;゙fn    __,,--、_  ..   ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ, ≡
   /ヽ-〃;;;;;;;llllll7,,__/"  \三=ー"."ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'  ≡   圧倒的にわが軍は不利。
   >、/:::/<;;;lllメ   \ヾ、  ヽTf=ヽ  `,|  / "ii" ヽ  |ノ
  j,, ヾて)r=- | ヾ:   :ヽ;;:     | l |  l  ''t ←―→ )/イ^    ≡   この状況を覆すには、敵の総大将を討つしかありません。
 ,イ ヽ二)l(_,>" l|    ::\;::    | |  |  ヽ,,-‐、i'  / V
 i、ヽ--イll"/ ,, ,//,,    :;;   l //  l く> /::l"'i::lll1-=:::: ̄\
 ヾ==:"::^::;;:::/;;;;;;;;;:::::::::::::: :::::ゞ ノ/   L/〈:::t_イ::/ll|─-== ヾ      申候を探しなさい。
  \__::::::::/::::::::::::_;;;;;;;;;;;;;;;;;ノノ   ヘ   >(゙ )l:::l-┴ヾ、ヽ  )
      ̄~~ ̄ ̄/ :::|T==--:::::  //  / ト=-|:|-─ ( l   /
         / ::  ::l l::::::::::::::::::/ /:::::::::::/:::::(ヽ--─  / |  /
         ヽ_=--"⌒ ゙゙̄ヾ:/ /:::::::/:::::::::`<==-- ノ / /

















213 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:32:12 ID:dvDXtHqH













                   r‐x__
                 /⌒!川爪Tk
                厶r=x |!lilH| |l/カミ 、
               / `=彳jli|│||/八!jハ
            _ __r‐、く r 〉    リ│|レ⌒V/|iい
    ____,/r==y==ヘ fェェx     厶リ ヌ,//!汁=-
   (⌒Y´ ̄ 〉l〉    i〉>=彳   /   〃 〉,イル′        太鼓を打て!全軍突撃だ!
    ¬ー─┤_ _ rア 〉   /   ,.. -く_
         厂 ̄x={ . └-、    , イ _,ィこ广フ∧    
         〈/   ハ    ',  | _ノ ̄ ̄ /  / ハ__
            V/   , \__  ヽ 厶r====≠==z    二〉
          V/7/    「hイハヽ       }〉   く_
              V/       | !i! }        八≧三二ユ
              ∨      j リ/        , '"     _..ヘ
                \            , イ ー== __ 二二ニユ













214 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:32:26 ID:dvDXtHqH




         .,、-ー''ア:;、-'/       ,,、-'7         / ̄/_
       ノ  ////了      / /     ,-ー―" __/
       .イ  i::/ / / /       / ,r',,,,,、- ァ/-z''"  /
      ,|  ノ:ノz''"// ,,、-ー ''"  ,、-ー''"  /// /
      ,リ /;;;、-''了  / ,、z''"/| /       |/ ./ /  ./\
      i   ,、-ー'   '"/ / / /        //   \/;;、-'/
     / 「"       ,ノ /  / /              、-",、 '
     / /         |/    レ                   / /
      |  |                                | /
      |/                                 レ"
    ――――∧_∧
  _____( ´Д`)
    ―――==○====○=====X二>    ――――∧_∧
     __/ (__)            _____( ´Д`)
   ―――(__)                ―――==○====○=====X二>
                                 __/ (__)
                          ―――(__)   ――――∧_∧
          ∧∧                      _____( ´Д`)
           (#゚Д゚)                       ―――==○====○=====X二>     ウオオオオオオオーーー!
<二X=======と/:::::::]つ    ――――∧_∧          __/ (__)
           /;;;;;;;;i;ゝ   _____( ´Д`)       ―――(__)
         (_/`J      ―――==○====○=====X二>    ――――∧_∧
                    __/ (__)            _____( ´Д`)
                  ―――(__)                ―――==○====○=====X二>
    ――――∧_∧                            __/ (__)
  _____( ´Д`)                          ―――(__)
    ―――==○====○=====X二>          .,、-ー''ア:;、-'/       ,,、-'7         / ̄/_
     __/ (__)                   ノ  ////了      / /     ,-ー―" __/
   ―――(__)                    .イ  i::/ / / /       / ,r',,,,,、- ァ/-z''"  /
                               ,|  ノ:ノz''"// ,,、-ー ''"  ,、-ー''"  /// /
                              ,リ /;;;、-''了  / ,、z''"/| /       |/ ./ /  ./\
                              i   ,、-ー'   '"/ / / /        //   \/;;、-'/
                              / 「"       ,ノ /  / /              、-",、 '
                             / /         |/    レ                   / /
                             |  |                                | /
                             |/                                 レ"





215 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:32:48 ID:dvDXtHqH


┌──────────────────────┐
   友の目は、太鼓を打たせる申候の姿を捉えた。
└──────────────────────┘




              ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
           ,i':r"    ノ(`ミ;;,
           彡     ⌒ ミ;;;i
           彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!    居ました!申候です。
           ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,
          ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'    こちらも太鼓を打ってください。行きますよ!
           `,|  / "ii" ヽ  |ノ
  ∧、        't ー―→ )/イ            ∧_
/⌒ヽ\        ヽ、  _,/ λ、       . . //~⌒ヽ
|( ● )| i\     _,,ノ|、  ̄/// / \     /i |( ● )|
\_ノ ^i | _,,..r''''" ノ | \`', /  /  / ̄`''ー | i^ ゝ_ノ
 |_|,-''iつl/´    ヽノ| /\   / 、│     l⊂i''-,|_|
  [__|_|/〉ヽ、  / |/ );;;;/\/   'く    /〈\|_|__]
   [ニニ〉  ',  ヽ. | /⌒| /   ゚/    / 〈二二]
   └―'                        '─┘








         .,、-ー''ア:;、-'/       ,,、-'7         / ̄/_
       ノ  ////了      / /     ,-ー―" __/
       .イ  i::/ / / /       / ,r',,,,,、- ァ/-z''"  /
      ,|  ノ:ノz''"// ,,、-ー ''"  ,、-ー''"  /// /
      ,リ /;;;、-''了  / ,、z''"/| /       |/ ./ /  ./\
      i   ,、-ー'   '"/ / / /        //   \/;;、-'/
     / 「"       ,ノ /  / /              、-",、 '
     / /         |/    レ                   / /
      |  |                                | /
      |/                                 レ"

           /ヾ∧
       , -‐‐-彡| ・ \         はいっ!
      / r'⌒`彡|  丶._)つ
      | l::::::::::::( つ   /
⌒ヽ   |_」;;;;;;;;;;;;;/   ⌒)    Y⌒ヽ
  人, 「!___/__ し   ノ⌒ヽ  人
Y⌒ヽ)|」    し   Y⌒ヽ   Y  )⌒ヽ



216 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:33:01 ID:dvDXtHqH


         .,、-ー''ア:;、-'/       ,,、-'7         / ̄/_
       ノ  ////了      / /     ,-ー―" __/
       .イ  i::/ / / /       / ,r',,,,,、- ァ/-z''"  /
      ,|  ノ:ノz''"// ,,、-ー ''"  ,、-ー''"  /// /
      ,リ /;;;、-''了  / ,、z''"/| /       |/ ./ /  ./\
      i   ,、-ー'   '"/ / / /        //   \/;;、-'/
     / 「"       ,ノ /  / /              、-",、 '
     / /         |/    レ                   / /
      |  |                                | /
      |/                                 レ"








                     _, r==、_
                   ,=≡三ミ彡ヾヽ\ヽ、
                 ,イ/三≡==≡=ミヽヾ、、
                ,イ//,イ三=ー'      ヾミミミヾ
                〃//f'          ヾミミミ、
                l!!川!{           }リ川l!ハ
               ,仆川|l|            ヾ川f┤
               〃l!川|i!ム_≠ミ:l fメ{(・)≧  |!ノ|ノ、
                《l!ハ川i!| ミk≡┤ `      l!川ノハ    …鄭公が来る。
                !i!ノ||l!ハ     l!      / ハノl!ハ{
                |川i!{》ハ   ( __,r-ヽ  / 八7ハ ヽ   手柄にするがよい。
                /ハ,リ巛イヽ  r-=≠、  l  イ i! ヽ
               〃彳リ i!ト ヽ くー=='彳  / |ヽ
                    !  /ヽ`廾弍   ∠='=|
           _,.- 、___    __,rくヽ≡\__,.彳三≡入
          r'´三三三==T::「|:::/ | ヘ≡「巫~7三三/ }-、
        /三三三三=レ::| |:::|   | :ハ }__/三:/   /:://、





217 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:33:18 ID:dvDXtHqH


           /ヾ∧
       , -‐‐-彡| ・ \
      / r'⌒`彡|  丶._)つ   ウオオオオオオーーー!
      | l::::::::::::( つ   /
⌒ヽ   |_」;;;;;;;;;;;;;/   ⌒)    Y⌒ヽ
  人, 「!___/__ し   ノ⌒ヽ  人
Y⌒ヽ)|」    し   Y⌒ヽ   Y  )⌒ヽ









             ズザザッ
                           ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
                         ,i':r"    ノ(`ミ;;,
       __,、           ≡     彡     ⌒ ミ;;;i
    〃ニ;;::`lヽ,,_           ≡  彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
    〈 (lll!! テ-;;;;゙fn    __,,--、_  ..   ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ, ≡
   /ヽ-〃;;;;;;;llllll7,,__/"  \三=ー"."ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'  ≡
   >、/:::/<;;;lllメ   \ヾ、  ヽTf=ヽ  `,|  / "ii" ヽ  |ノ
  j,, ヾて)r=- | ヾ:   :ヽ;;:     | l |  l  ''t ←―→ )/イ^    ≡   逆賊め!覚悟!
 ,イ ヽ二)l(_,>" l|    ::\;::    | |  |  ヽ,,-‐、i'  / V
 i、ヽ--イll"/ ,, ,//,,    :;;   l //  l く> /::l"'i::lll1-=:::: ̄\
 ヾ==:"::^::;;:::/;;;;;;;;;:::::::::::::: :::::ゞ ノ/   L/〈:::t_イ::/ll|─-== ヾ
  \__::::::::/::::::::::::_;;;;;;;;;;;;;;;;;ノノ   ヘ   >(゙ )l:::l-┴ヾ、ヽ  )   /
      ̄~~ ̄ ̄/ :::|T==--:::::  //  / ト=-|:|-─ ( l   /    スチャッ
         / ::  ::l l::::::::::::::::::/ /:::::::::::/:::::(ヽ--─  / |  /    \
         ヽ_=--"⌒ ゙゙̄ヾ:/ /:::::::/:::::::::`<==-- ノ / /





218 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:33:35 ID:dvDXtHqH



,,〟                       \,
'\         ヒュン
.  \,                      ,,〟
                            '\
             ,,〟             \,ヒュン
               '\     ヒュン
               \,           ,,〟
      ,,〟                      '\
      '\/■\     /■\        \,
    ,,,__( ・Д∴;;.   ( ゚Д゚ iil)
      と(  .;' と)    / つ_つ          ,,〟
  ガハッ ノ     )     人  Y      /■\/'
      (,_,ノ(,_,ノ     し'(_)  ⊂⌒(llii;Д;)⊃ 
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄







              ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
           ,i':r"    ノ(`ミ;;,
           彡     ⌒ ミ;;;i
           彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!    チイッ、申候は殺り損ねましたか。
           ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,
          ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'    弾切れです。逃げますよ!
           `,|  / "ii" ヽ  |ノ
  ∧、        't ー―→ )/イ            ∧_
/⌒ヽ\        ヽ、  _,/ λ、       . . //~⌒ヽ
|( ● )| i\     _,,ノ|、  ̄/// / \     /i |( ● )|
\_ノ ^i | _,,..r''''" ノ | \`', /  /  / ̄`''ー | i^ ゝ_ノ
 |_|,-''iつl/´    ヽノ| /\   / 、│     l⊂i''-,|_|
  [__|_|/〉ヽ、  / |/ );;;;/\/   'く    /〈\|_|__]
   [ニニ〉  ',  ヽ. | /⌒| /   ゚/    / 〈二二]
   └―'                        '─┘




219 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:33:52 ID:dvDXtHqH


               __  _
             ィ辷_ ミヽ`マT!ススミ  、
               /!ィ彡'宀ミヽ.\\ヽ\\ヽヽ\
            {iⅣ     \ヽ.ヽ \\\\ヽ丶,     逃げるか!
               Y       \ヽ\厶_j _}ハハ i |
            |    r弐7^  Y!l 广!>Y!\ll l| |     おのれ、古狐め!
            | r!  ¨´,    | il l| こソヽノ!l l| |
            ^マ7  Y .,_   | il l| 厂\マ!l l| l
            __r-く\rく´__ _ヽ. | i| l|    ヽjハハ     鄭公の兵車を捕らえよ!直々に首を跳ね飛ばしてくれるわ!
         /ノ二、〉 i#:ir‐vゥ^7 ! リl      \jノj/´`Y⌒
    /厂 ̄!| ̄´   __lノ_ノ / / jノ 八        \マT!ノ:;:.:
    //´ ̄`^丁下斤ァ7´  ∧-'   /      r≦二y1ハ:;.:
.    i |     |  V///  / \__ノ     Z7   ,   :;:.
.   | |     |{  ∨∧-くィ爻勿T7y1ハ    イ   イ
    l |     | 、jI ∨∧ .;;Yj7∧广!;;.h   ィチ    }Ul
    | |     | Y! ∨∧  .;/::;:,:.:: .. lハ  Xく    ,'/^Y
    | |     | ノし7,∨∧  ..:: ;:: . .  } マハ  〃,; j
    Ll     |^T!jノ7! ∨∧   .: .   !  >- ″,;.







  ∧,,,      ∧,,,           
 (゚-;;゚#) ∧,,,  (#゚;;-゚)          
   と;:)(#゚;;-゚) /i:i:つ、              ハイッ
   |‐--、.つニl:l=]‐l>\   ハハ__ハハ__ 
 / ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄|    ー-ミ ゚_')゚_') 
|‐○‐|  (ニニニニニニニニ) ノ " ノ   
 \_/-------´  || ̄||^||´||^||    




220 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:34:20 ID:dvDXtHqH



                   r‐x__
                 /⌒!川爪Tk
                厶r=x |!lilH| |l/カミ 、
               / `=彳jli|│||/八!jハ
            _ __r‐、く r 〉    リ│|レ⌒V/|iい
    ____,/r==y==ヘ fェェx     厶リ ヌ,//!汁=-
   (⌒Y´ ̄ 〉l〉    i〉>=彳   /   〃 〉,イル′       鄭公オォォォーーー!
    ¬ー─┤_ _ rア 〉   /   ,.. -く_
         厂 ̄x={ . └-、    , イ _,ィこ广フ∧      待てやゴルアァァァ!!!
         〈/   ハ    ',  | _ノ ̄ ̄ /  / ハ__
            V/   , \__  ヽ 厶r====≠==z    二〉
          V/7/    「hイハヽ       }〉   く_
              V/       | !i! }        八≧三二ユ
              ∨      j リ/        , '"     _..ヘ
                \            , イ ー== __ 二二ニユ




┌───────────────────┐
   申候の兵車は友の兵車に追いついた。
└───────────────────┘





                           ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
                         ,i':r"    ノ(`ミ;;,
       __,、           ≡     彡 u    ⌒ ミ;;;i
    〃ニ;;::`lヽ,,_           ≡  彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!
    〈 (lll!! テ-;;;;゙fn    __,,--、_  ..   ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ, ≡
   /ヽ-〃;;;;;;;llllll7,,__/"  \三=ー"."ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'  ≡
   >、/:::/<;;;lllメ   \ヾ、  ヽTf=ヽ  `,|  / "ii" ヽ  |ノ
  j,, ヾて)r=- | ヾ:   :ヽ;;:     | l |  l  ''t ←―→ )/イ^    ≡   クッ
 ,イ ヽ二)l(_,>" l|    ::\;::    | |  |  ヽ,,-‐、i'  / V
 i、ヽ--イll"/ ,, ,//,,    :;;   l //  l く> /::l"'i::lll1-=:::: ̄\
 ヾ==:"::^::;;:::/;;;;;;;;;:::::::::::::: :::::ゞ ノ/   L/〈:::t_イ::/ll|─-== ヾ
  \__::::::::/::::::::::::_;;;;;;;;;;;;;;;;;ノノ   ヘ   >(゙ )l:::l-┴ヾ、ヽ  )   /
      ̄~~ ̄ ̄/ :::|T==--:::::  //  / ト=-|:|-─ ( l   /    スチャッ
         / ::  ::l l::::::::::::::::::/ /:::::::::::/:::::(ヽ--─  / |  /    \
         ヽ_=--"⌒ ゙゙̄ヾ:/ /:::::::/:::::::::`<==-- ノ / /




┌──────────────────────┐
   友が最後の矢を引き抜こうとした瞬間である。
└──────────────────────┘




221 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:34:44 ID:dvDXtHqH


┌───────────────────────────────────────┐
   申候の頭上から飛んだ戟の刃が、友の弓をくだき、甲を裂き、彼の胸を深々とえぐった。
└───────────────────────────────────────┘


          _,,,....-::::,,..-;:'
     _, -=''""""    =--、,、`,"+`ゞ,;:
     _,.-'^ "              ̄=.、".
     -'^               \`,`,;⌒`;・",;+
   >                    ミ`+,;:;"・ヽ` `
  :"  ._=__            ヽゞ,:;*ヾ"`丶 ┼
 /  彡  .       -ミ、         ミ   `,;:"
 /〆"           \       `i       丶
                 丶      |i     +   +
                  ミ     .ミ
                  |     |l    /  +
                   .i|    |i      ´
                   .i|    |i  ゞ
                  i|    |i  ´`  +
                 j|    ,/  '  /
                 .i|   ,/;:";:|;,/×
                i|   ,/";:`, 、 丶
                i|  ,/`,;:ノ`,
               .j|  /;`,;:+
               / ./+``
              ././  ,'
            /"`;丶
           / `,
          '
       /





                                    「|
                                    | l r n
                                    | l |_| l
                                    l ヽ└'
      :::::::   __      _,. -‐' ¨´            | lヽ \
  :::::::::::      て_,_` `ーく^ヽ              | l  ヽノ
       :::::::::::::::イ⌒ー::" ,.( :::::::::ヽ ヽ           |_j
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽイ⌒r-ー ソ ::::::::::: _Lj           _「l「L. _
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ⌒r--,, ::::::::::: /ヽ         └‐┐i r‐┘
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ⌒_-ー´" :::::::::::`¨´         L| |
   :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::           └‐'
     :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::            n
        :::::::::::   ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::           U
           ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::          0
                     ::::::::::::::::::::::            O






┌──────────────────────────┐
   成周の掘突へ次の使者を送ることはなく、友は落命した。
└──────────────────────────┘



222 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:35:12 ID:dvDXtHqH






;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;:;:;;:;:;:;;:;:;;:;::;::::;:;::;::;::;:;:;::::::::::::::::::::::::::::::::::.::.:.::......:..  .....:.:.
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;:;:;;:;;:;:;:;:;;:;::;:::;::;:;:;::;:;::;:::::::::::::::::::.::.::.:.:.::.:.:.:.....  .. ...:.:......::.:.:.:.:.:
:::.:::.:.:.::.:.::.::.:.::.:.:.:.::.:::.:.:.::.::.::.:.:.::.:.::.:.:.:.::.::.::.::.::.::.:.::.::.::.:.::.::.::.:.::.:.::.:.:.::.:.::.:.:
..:..:.:..:...:.:.:..:..:.:.:..:.:..:.:.:.:..:..:.::..:.:..:.:.:.:.:..:.:..:..:.:.:..:..:..:.:.:..:.:.:..:.:.:.:..:.:.:..:.:.:.:.:.:.:..:
  ..:.:.. .. . ...:.:.:..:... ..:.:.:... . .  ..  .:.:.:.:....   ....:.:.:.. ..:.::..:...  ....:..
...  ...     ...:.:.             .    ...   ....:.:.:.:.::..



┌──┐
│成周│
└──┘



       /..:::::::::::::::::::::::::::..ヽ、
       (,、:::::::::::_::::_,、::::::::::::::..゙:、
       .l `リ ´     }::::::::::::::::::i
       ._  、__,、 〈:::::::_::::::::::|
        !)  ヘラヾ´ ゙! /ベ!::::::|
       .ソ   ``` i  ソ,iノノ::::::|
       ヽ,-     !  シ_,イ、:::::l     だが、いかになんでも遅すぎはしないか。
         i==-    イ   ヾヘ
        , ゝ. ̄  _,.ィ  i         前の使者からもう6日も待っている。
       , ´  ゙'ーイシ″ ,
     /   、 \ヾ   /         予定では、次の使者は2日前には到着しているはずだぞ。
     i    `  \,メ--─
     ハ.  y     /
    /   i     ミ









    , =‐ ‐=、
   ./:::.:..:.:::::.::.:.ヽ
   i:::::::::i!i!:i!:i!::i!:} 
   {:rt!´ヽ / i!  
    !、、 ̄ ! ̄/       はい──。
___,,ヾi\ー /   
:::::::::::::::::`ー=´- 、___
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::




223 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:35:46 ID:dvDXtHqH


            ___ _
         -‐''"´ ̄ `  `''ヽ=、
     ,.‐''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   r(:::::::::::::::::,、_ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::
   ゞ, rr~ヅ   ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::
    フハ       ミ::::::::::::::::::::::::::::::
.    l __,,. -─¬,〈::::::::::::::::::::::::::::::
     〉゙゙`'''ニ二 ̄  ヽ::::::,ィ ,、ヽ:::::::    きっと父君の身に凶変があったのだ。
.    /    ""   U  }:::/ /ヽ ハ:::::::
    /..             "´ 2ノ/ l:::::    私は耐えられない。父君の安否を確かめるために、兵を出す。
.   ヽ.ニ,`           __/ :l::::
.     'ーr‐-        .ィ    l:::    夜が明けたら、重臣たちを集めよ。
      〈..        /:{      ヽ
        `}     /:: ! i
        丶、,、. イ::::::    !





┌─────────────────────────────┐
   翌朝、堀突は重臣たちを集めて、出兵を宣言した。
   鄭公を慕う臣ばかりである。みなすぐに堀突の宣言に賛同した。
└─────────────────────────────┘




                    ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
                   /::::::::::::::::::::::::ヾヽ
                  .i:::::::://///::::::::::::::::::|
                 .|::::::/ ::////⌒⌒ i.:::::ノ
                .|:::::/         |::::|
                 |::/.  .ヘ    ヘ.  |::|
                 .⊥|.-(=・).-.(・=)-.|⊥
                l .!:;  ⌒´.し.`⌒  ::|. l      いや、お待ちを。
                 ゝ.ヘ         /ィ
               __,. -‐ヘ  <ニ二ニ>  /─- __
          _ -‐ ''"   / !\  ̄ /!\     ゙̄ー- 、
         ハ       /.  |ヽ  ̄ ̄ /|  ヽ        ハ
         |  ヽ      く     ! . ̄ ̄  !    .>      / !
           |   |     _>  .|.    .|   <_      /  !
          .∧   !    ヽ     |    |    /     i  .∧
       / \  |     ヽ    i    i   /      | / ハ
                    カン  キシ
                   【関 其思】
                  (古館伊知郎)




┌──────────────────────────────────────┐
   だが一人、異を唱えた大夫が居た。
   彼は鄭公の使者として王都近くの鄭軍の陣中から出、ここまで報告に来た男である。
└──────────────────────────────────────┘



224 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:36:08 ID:dvDXtHqH


        ______
     ヾ/::::::::::::::::::::::::::ヾヽ
     i:::::::::(((((((((⌒);)
      |:::::::/        .iノ
      |::::/    ヘ  / |
    ,⊥|:|----(=・)-(=・)
    l  !:;     ⌒´⊃` |    君のご命令は、次の指令が届くまでみだりに成周を空けてはならぬ、ということでしたが。
    ゝ_┃     ´___/
       |┗━⊃<二二y'
      |   \_二/
    /ト、   /7:`ヽ、_
  /::::::::| ~''x‐''''~~ /::::::::::::::`ー
/::::::::::::::::| ,,イ;;;;>、 /::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::| /:::::| /:::::::::::::::::::::::::::::::







\\ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::く
  r'::::::::::::::::::::;;:;;:;;:ッ、:::::::::::)
\ レ''''jr ''"    lミ::::::::く     なにっ
   |        〈ミ:::::::::ノ
\ |、_ ャー‐__二ゞ ヾ::∠、    あんたはみすみす、父君の死を眺めていろって言うのかい!?
`` ゞ:}   ̄'互.ヾ  }:j んL
   l/   """"´`    )ノ∧
=-- /           l  (ノ |
== `弋"__,....._     !  !   Y⌒Y⌒Y⌒
     ゙、`ー‐'     ,'       \
''"´    ゙、 ̄    / ,'         \
/     ヽ__/::;' ,' ノ       `ヽ
  //      ヾ_,'∠..,,__
// //   /´




225 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:36:52 ID:dvDXtHqH


                    ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
                   /::::::::::::::::::::::::ヾヽ
                  .i:::::::://///::::::::::::::::::|
                 .|::::::/ ::////⌒⌒ i.:::::ノ    そうは言っていませんが、ご命令はご命令です。
                .|:::::/         |::::|
                 |::/.  .ヘ    ヘ.  |::|    申候は好戦的な方ですので、太子が成周から出られますと、
                 .⊥|.-(=・).-.(・=)-.|⊥
                l .!:;  ⌒´.し.`⌒  ::|. l    ここも申軍に奪い取られかねません。
                 ゝ.ヘ         /ィ
               __,. -‐ヘ  <ニ二ニ>  /─- __
          _ -‐ ''"   / !\  ̄ /!\     ゙̄ー- 、    もしここが奪われると、周は王都も副都も失い、
         ハ       /.  |ヽ  ̄ ̄ /|  ヽ        ハ
         |  ヽ      く     ! . ̄ ̄  !    .>      / !   王がお立ちになる都が無くなります。
           |   |     _>  .|.    .|   <_      /  !
          .∧   !    ヽ     |    |    /     i  .∧  それを君は最も恐れておいででした。
       / \  |     ヽ    i    i   /      | / ハ






          ,,..-''"::::::::::::::::::::::::`"''-.,,_
          /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::"''-.、
       /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.      /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::}
     ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ  `゙"''‐-..,,_:::::::::::::ノ
.     i:::::::::::::::::::::__:::::::::::::::::/        ノノリリ
..    l::::::::::::::::::/, 、ヽ::::,.‐‐'   ‐-、       |
    |::::::::::::::::,'/=//::/      __\     .|
    i::::::::::::::::iヽ/ i::/       ヽ_tソiヽ  _j
      ',::::::::::::::| } .レ     ,     -― ./:/
      i::::::::/`        ;         ',i    そんな事は訊いていない!
.      ,'ヾツ   |        ;           .',
.      i       ヽ              ` r‐'    わたしは子として父君をお救いしたいだけなのだ。
..    |    |    \         ー―-、l
.    /|     .|     \  ヽ     ̄/´      あんたには孝心というものはないのか!?
   / .|    .|      `''-..,,_   _/
_,,.-'"        i        /  ̄{ヽ
 _       ヾ            /  \_
    ̄"''‐                   `ヽ





226 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:37:15 ID:dvDXtHqH



        ______
     ヾ/::::::::::::::::::::::::::ヾヽ
     i:::::::::(((((((((⌒);)
      |:::::::/        .iノ
      |::::/    ヘ  / |     ですが太子は鄭のあとつぎであると同時に、
    ,⊥|:|----(=・)-(=・)
    l  !:;     ⌒´⊃` |     やがて周王朝の大臣という高位にのぼられるお方なのですぞ!
    ゝ_┃     ´___/
       |┗━⊃<二二y'      太子はここにいる周の民をお捨てになるつもりですか?!
      |   \_二/
    /ト、   /7:`ヽ、_
  /::::::::| ~''x‐''''~~ /::::::::::::::`ー
/::::::::::::::::| ,,イ;;;;>、 /::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::| /:::::| /:::::::::::::::::::::::::::::::






       /..:::::::::::::::::::::::::::..ヽ、
       (,、:::::::::::_::::_,、::::::::::::::..゙:、
       .l `リ ´     }::::::::::::::::::i
       ._  、__,、 〈:::::::_::::::::::|
        !)  ヘラヾ´ ゙! /ベ!::::::|    くっ……
       .ソ   ``` i  ソ,iノノ::::::|
       ヽ,-     !  シ_,イ、:::::l
         i==-    イ   ヾヘ
        , ゝ. ̄  _,.ィ  i
       , ´  ゙'ーイシ″ ,
     /   、 \ヾ   /
     i    `  \,メ--─
     ハ.  y     /
    /   i     ミ




┌───────────────────────────────────────┐
   関其思の主張は適正であると言えた。
   むやみに成周を出た堀突が申軍と遭遇し、戦死すれば、成周も鄭も一度に滅んでしまう。
   成周に居た方が無難である。
└───────────────────────────────────────┘




227 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:37:36 ID:dvDXtHqH


            __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
      ,!;;;!゙`''~^~ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
      |;;;|      ノリ     ミ;;;|
     _ゞ;! r─-- 、   rェ----、ミ;リ
     .!ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ   (小憎らしいことを言うじゃないか。
     !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ
     ヾ、!      !;     ,レソ    こいつ、そういえば……)
       `|      ^'='^     ム'′
       .ト、.   -‐‐ ‐‐-  /|
       i| \   ===   ,イ.:|
      ,イi| ゙、\  ;   /リ.:;ト、
           .`ー─''゙




┌─────────────────────────────────────────┐
   鄭公が堀突を太子にするとき、関其思は反対したらしい、というのを堀突は聞いたことがある。
└─────────────────────────────────────────┘




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                    ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
                   /::::::::::::::::::::::::ヾヽ
                  .i:::::::://///::::::::::::::::::|
                 .|::::::/ ::////⌒⌒ i.:::::ノ
                .|:::::/         |::::|
                 |::/.  .ヘ    ヘ.  |::|
                 .⊥|.-(=・).-.(・=)-.|⊥     堀突様は実直と見せかけて、欺瞞の方です。
                l .!:;  ⌒´.し.`⌒  ::|. l
                 ゝ.ヘ         /ィ     策を好まれる方は策に溺れますので、
               __,. -‐ヘ  <ニ二ニ>  /─- __
          _ -‐ ''"   / !\  ̄ /!\     ゙̄ー- 、   弟君の方が才は劣るとはいえ、性格に正しさがあり、
         ハ       /.  |ヽ  ̄ ̄ /|  ヽ        ハ
         |  ヽ      く     ! . ̄ ̄  !    .>      / !  国家の安泰には相応しい君となられるでしょう。
           |   |     _>  .|.    .|   <_      /  !
          .∧   !    ヽ     |    |    /     i  .∧
       / \  |     ヽ    i    i   /      | / ハ
       ハ   ヽ |     ヽ    !    !   /      |    /ヽ
      /  \   |      ヽ.  | .  |  /       |   // \
     /     \ |      .ヽ  i   i /         | /- '    ヽ
     /, -──‐-ミ」        , ‐''二二⊃、       |/  / ̄ ̄`ヽ!
    レ′   ̄ ̄ ̄`ー─---、_/ ′二ニヽ' \--──┴'' ̄ ̄ ヽ   |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




228 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:38:05 ID:dvDXtHqH


┌──────────────────────┐
   堀突は、弟こそ欺瞞に満ちていると思っている。
└──────────────────────┘



    〃                 i,
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
    !  :l      ,リ|}    |. }
.   {.   |          ′    | }
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<
    !∩|.}. '___゙`   ./'__` f^|
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄' |l.|     (知ったかぶりで、ぬかしやがって──)
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ
.    }.iーi       ^ r'    ,'
     !| ヽ.   ー===-   /
.   /}   \    ー‐   ,イ
 __/ ∥  .  ヽ、_!__/:::|\



┌────────────────────────────────────────────────────┐
   弟は父の前では謹直で、家臣にも同じ振る舞いを見せているが、実は遊蕩を好み、信頼に欠ける性格だと知っている。
└────────────────────────────────────────────────────┘







            _  -───-   _
            ,  '´           `ヽ
          /                 \
        /                    ヽ
      / __, ィ_,-ァ__,, ,,、  , 、,,__ -ァ-=彡ヘ  ヽ   カッ
       ' 「      ´ {ハi′          }  l
      |  |                    |  |
       |  !       :;:;:;:;:;:;:;:;:;           |  |
      | │      :;:;:;:;i:l;:{;:i;:;:;:;        〈   !
      | |/ノ二__‐──',ノ:i:::l:ヾニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
     /⌒!|  =彳 o ゙ヽ ミ ::::::::: ミ , '´ o  `ヾ | i/ ヽ !
     ! ハ!|  ー‐‐ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |    (こういう男こそ、忠義づらをした奸臣かもしれぬ。)
    | | /ヽ!     '''"゙゛  |   ゛゙`'''       |ヽ i !
    ヽ {  |           !           |ノ  /
     ヽ  |        _   ,、            ! , ′
      \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
        `!                    /
        ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
            |\      ー ─‐       , ′ !
           |  \             /   |
      _ -‐┤ ゙、 \           /  ! l  |`ーr─-  _
 _ -‐ '"   / |  ゙、   ヽ ____  '´   '│  !  |     ゙''‐- 、,_






229 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:38:36 ID:dvDXtHqH


┌────────────────────────────────────┐
   堀突は黙って弓を取り、室を出ようとした。
   関其思を除く重臣は、ためらいを見せながら堀突に従おうとした。その時である。
└────────────────────────────────────┘




                     ||i.:.:.:.).  た
                     ||i.:.:.(  い
                     ||i.:.:.:.:)  へ
        ,.-─‐- 、       ||i.:.:.(  ん
    ,.'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミL     ||i.:.:.:.:)  で
   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;シ'´`ヾ;;;,     ||i.:.:.(  す
   |;;ト、ミ三彡'    ';;;l   ||i.:.:.:.:)   っ
   |;;| _,,,,,.ィ __ゝ===<;H   ||i.:.:.:(  !
   l:r「 rェテ1 L〒ッ ノ.リ;|.   ||i.:.:.:.:)  !
    い`;ー‐┤ ;  ̄', lノ   ||i.:.:.:.:)ノ~~
    `1;   `"゙   ; j!,','`r‐‐,||i.:.:.´:.:.:.:.:.i:.:.:.
      .'、  r─'⌒) ./1,',','|,',',',||i.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:
     /lヽ ´ ̄  / .|,',',',|,',', ||i.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:
    /i,',',| `ゝ-- く  |,',',','!,',',;||i.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:
   ,',',|,',',| ∧//∧  l\_´,',/二ニつ.:.:.:|:.:.:
   ,',',|,',',|V  〉‐{  V1,',',',',/ , ─--っ.:.:|:.:.:
   ,',',ヽ,',ヽ  l//|   /,',',',/   "´ ̄不.:.:.|.:.:.



┌───────────────────┐
   一人の臣が血相を変えて報告に来た。
└───────────────────┘







                    -─‐- _
                 , ´::::::::::::::::::::::::::`::..、
                 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,、,_,:::::ヽ
              ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i   ゙"''r゙!
              i::::::::::::::::::::::::::, ‐、::::::::.,ノ    |
              |:::::::::::::::::::::::/ハ i::r ´‐-__- ..,,|
              i::::::::::::::::::::,イ f.r' レ′ ,,て`゙/
              /:::::::::::::::/ ヘ ヽ      ` ',
                /ー ''"""´   `i'        '    なにごとだ。
            ∠-‐‐ ''       !    ,,.. _rー ′
        _ - ''"       ,,_ ヽ ヘ    r '
    > "     /       ` ‐ヾ、  ,'
 > "         ,            >__、__
     , '      /   ,          ̄   `> _
     /      /   /                  ヘ
    ;     ,'   ,'                     ヽ
         ,    ;                  ゙ヾ   ヘ



┌───────────────────────┐
   堀突はまた座り、報告を聞いて血の気が失せた。
└───────────────────────┘




230 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:39:04 ID:dvDXtHqH



        ,.-─‐- 、
    ,.'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミL
   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;シ'´`ヾ;;;,
   |;;ト、ミ三彡'    ';;;l
   |;;| _,,,,,.ィ __ゝ===<;H
   l:r「 rェテ1 L〒ッ ノ.リ;|.
    い`;ー‐┤ ;  ̄', lノ
    `1;   `"゙   ; j!,','`r‐‐
      .'、  r─'⌒) ./1,',','|,',','
     /lヽ ´ ̄  / .|,',',',|,',',
    /i,',',| `ゝ-- く  |,',',','!,',',
   ,',',|,',',| ∧//∧  l\_´,',
   ,',',|,',',|V  〉‐{  V1,',',',',/
   ,',',ヽ,',ヽ  l//|   /,',',',/


┌────────────────────────────────┐
   驪山の麓で、幽王はじめ、太子の伯服や王朝の高官たちはもちろん、
   身分の低い臣に至るまで申の連合軍に殺され、鄭公も戦死したという。
   褒姒は申候に連れ去られたらしい。
└────────────────────────────────┘





           __ _ _ .
         ヾ彡:.:.:.::::::::::``ヽ
        /^^`ヾ,,;:::::::::::::::::::.\
        /jト、    `ゞ;;;;;;;;;:::::::::::::\
    .  _,ゝ ト、\    ``ヲ;;;;;;;:::::::::::::ヽ
   r '"´   `ヾミゞ、  ,イ;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::゙,
   ト、  i  `ヽ    i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;:::::::::i.
   ,}   ′    ,'  j;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:::::|    ああっ───
   j二ヽ.      ,'   /,r'⌒ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:,'
  . /ー-'         ,イヲ/i!;;;;;;;:::.::.:.:::/
   )           ゞイソ´  ̄ ̄ ``ヽ、
  .( _ ____, イー-,イ´          \
       .  /  /




┌─────────────────────┐
   堀突は人目も憚らず声を放って泣いた。
   居並ぶ重臣たちも肩をふるわせて号泣した。
└─────────────────────┘




231 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:39:37 ID:dvDXtHqH



┌──────────────────────────┐
   だが、関其思だけは堀突の泣哭が止むのを静かに待ち、
└──────────────────────────┘



                    ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
                   /::::::::::::::::::::::::ヾヽ
                  .i:::::::://///::::::::::::::::::|
                 .|::::::/ ::////⌒⌒ i.:::::ノ
                .|:::::/         |::::|
                 |::/.  .ヘ    ヘ.  |::|
                 .⊥|.-(=・).-.(・=)-.|⊥    すみやかに、お人払いを。
                l .!:;  ⌒´.し.`⌒  ::|. l
                 ゝ.ヘ         /ィ
               __,. -‐ヘ  <ニ二ニ>  /─- __
          _ -‐ ''"   / !\  ̄ /!\     ゙̄ー- 、
         ハ       /.  |ヽ  ̄ ̄ /|  ヽ        ハ
         |  ヽ      く     ! . ̄ ̄  !    .>      / !
           |   |     _>  .|.    .|   <_      /  !





┌──────────┐
   強い口調で言った。
└──────────┘




232 : ◆X0w9eXOmmQ [] 投稿日:11/09/06(火) 22:41:20 ID:dvDXtHqH

今日はここまで。おつきあい、ありがとうございました。

戦闘シーン難しいです。分かりにくくなってしまいましたが、ご勘弁を。


234 :"インデックス"祭り後夜祭開催中です[sage] 投稿日:11/09/06(火) 22:44:22 ID:0KuzFwTO

乙でしたー。

関其思はこいつか・・・
鄭はなんつーか、君主と臣下の仲があまりよくないイメージがあるw


235 :"インデックス"祭り後夜祭開催中です[sage] 投稿日:11/09/06(火) 22:48:14 ID:+IVzf41Q

乙です。いいとこで終わったー!


236 :"インデックス"祭り後夜祭開催中です[sage] 投稿日:11/09/06(火) 22:51:44 ID:uGtE0qmo

申候がここまで有能でなければ、幽王は逃げきることができた。
運がないというのか、滅びるときとはすべて悪い方向にあるってことなのか。

いいかえれば、幽王に人を使う能力があれば、これらの才を周の力にかえることができたんだな。


237 :"インデックス"祭り後夜祭開催中です[sage] 投稿日:11/09/06(火) 23:15:33 ID:D8infGnw
>>234
時代が下がっても似たようなもんだからなぁ
そう考えると、伯陽の策のすさまじさが分かる





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